趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

入鹿さま参り

2016-06-12 23:54:31 | 歴史散策
毎年の行事、6月12日の入鹿さま参り。
今年も行ってきました。
乙巳の変による、入鹿さまご命日ということもありますが、私がこの日を特別としているのは、それがご縁でこうして飛鳥に通うようになった、その記念日として大事にしたい、その思いからでもあります。

今年もまた、母と一緒の飛鳥歩き。
ハードなことはできないですし、雨の予報でもあったので、目的地は最小限。

まずはとにかく、首塚へお参り。



着いたときはまだ曇り空で、水の入った田んぼの風景が、飛鳥らしくのどかで静か。
お天気はまだもちそうだったので、甘樫丘へ登りました。

曇っていても、きれいに見えた畝傍山とその奥の二上山。



そして、耳成山。



母と休み休み登りましたが、眺めが良く、風も心地よく、静かで鳥の声も聞こえ、本当に癒されます。
雨にならなければ、と持ってきたおにぎりを、展望台の上で食べて休憩。

バスの時間を計りつつ丘を降り、そのままバスで一旦橿原神宮前に戻って、電車で八木へ移動。
今年は、おふさ観音へ行ってきました。
遊歩道を通って、花壇に植えられた花を眺めつつ歩いていると、ぽつぽつと雨が。
ひどくなる前に、おふさ観音に着きました。



バラのお寺として有名なおふさ観音。
境内には、バラの花があふれています。
でもそろそろピークは過ぎたかな?という感じ。

お庭には、亀の池も。



雨が強くなってきたので、休憩がてら、奥にある喫茶室へ。
のんびり足を伸ばしながら、紅茶と埴輪焼き(人形焼きの埴輪形)をいただきました。
しとしと降る雨の音と、時々池から跳ねる鯉の水音以外は、静かな境内。
冷房なんてなくても、窓から涼しくて気持ちいい風が通って、十分ゆっくりできました。

雨が小降りになったので、出発。
そのまま、もとの道を歩いて、駅まで戻ってきました。
その頃にはいよいよ雨も本降りになってきていて、帰途につきました。

お天気を気にしながらだったのと、母も私も長時間歩くのはしんどかったので、今回はこれくらいが限度。
でも、静かでのんびりした中を歩いて、さほど暑くもなく、ゆっくり風景を見ながら休憩もできたので、十分満足です。

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月組信長

2016-06-12 01:55:09 | 観劇
月組さん、観てきました。
まだ2日目、さすがに皆さん、やるだけで必死!という舞台でしたが(苦笑)、お芝居の大野作品らしさは満載でした。
音楽はハードロックで、ビジュアルも現代風。でも、大野先生のこだわった時代考証と背景のセットなどは、きっちり和物を踏襲。幕開きの「敦盛」は、完全に能だし。
原作があった分、「前田慶次」のほうが脚本としては良くできていたと思うのですが。
大野テイストの信長として、描きたい方向はわかりますし、解釈も、歴史好きの身には面白いと思いました。
あとは、信長の抱えるものの重さと、光秀と秀吉の立場や考えの違い、信長への視点の違いがもっと深く出てくれば、よりテーマが明確になって、お芝居としての厚みが増すんじゃないかなぁ。
…かなり、元の脚本を削ってるんじゃないかな?ちょっと足りないエピソードとか、説明不足なシーンもあったので、そんな感じがしますけど。
大野作品に共通する、人の世に生きる切なさと哀しみと希望、という風情が出てくれば、もっともっと面白いお芝居になると思います。
でも、大野先生ってやっぱり恋愛を描くのが下手(爆)。
そこがしっかりしないと、信長の心の奥に秘めたものが見えなくなる。なんかすごくもったいないというか、残念です。

まさお君の信長。
高みへと天翔る、昇り'龍'というコンセプトなんですね。
突拍子のなさや、衝動のまま勢いで行動していくところが、ちゃんと信長に重なってる。
だからこそ、その勢いからふと我にかえる瞬間の切なさと重みを、明確にしてほしい。
本当は、その我にかえる場所が、帰蝶さんのもとであるべきなのですけど、そこが脚本の弱いところ(苦笑)。
ちゃぴちゃんの帰蝶。
蝮の道三の娘であるという、気丈な誇り高さと、信長を想う健気さを表現できるだけに、脚本の足りなさが本当に残念。前半に、想い合って寄り添う場面がちょっとあれば、ずいぶん違う印象だと思うんですけど。
まさおくんもちゃぴちゃんも、日本物に慣れてないので、所作や身のこなしをまだこれからお勉強という感じです(苦笑)。

光秀のカチャ君は、理知的で、将の鑑のような佇まい。
一方、秀吉のるりか君は、強い野心を秘めた自由人。
二人が、常に対等のバランスを保ち、対照の考え方、視点、立場を持っているからこそ、信長の存在の大きさと不可解さが浮かび上がるような構成なので、その対照性をもっと深く掘り下げていくと、すごく面白いお芝居になると思います。
大野先生独自の解釈がいちばん織り込まれた存在ですね。
たまきち君は、南蛮人の騎士ロルテス。
全ツでの修行の成果で、存在感と華やかさが出てきましたね。
裏で暗躍する悪役…なんですけど、でもやっぱりたまきち君、まだ若い(苦笑)。
脚本がちょっとわかりづらく、ロルテスの立場や生い立ちが伝わってこないので、謎の人物のままに見えてしまう。もっと濃く、ギラギラした怖さを出せるように、たまきち君頑張れ~!
…でも、要は大野先生はたまきち君に、'あの'シーンと、ラストシーンをさせたかっただけなんだろうな~なんて(爆)。

プロローグの武将軍団に、あーさ君の姿がない?と思ったら、女役で出てきてびっくり!(事前チェックはしてませんでした)
大野先生は、どうしてもアレをさせたかったんだよね…(含笑)。
それでいて、ラストにちょっとだけいい場面を持っていったあーさ君、二重にお得な役では?
私がきゃ~♪と色めき立ったのは、トシ君の浅井長政。知的で誠実で美男という、長政のイメージ通りの存在が、素敵~♪♪しかも、信長と対等に掛け合いで歌うなんてすごい!
まゆぽんの前田利家が、何気にすごくオイシイ役。
信長の弟、信行の蓮君が、上手いなぁ。
ありちゃんの佐脇良之は、目立つ役なので頑張れ~!(苦笑)

コマちゃんの足利義昭公は、さすが。しっかり締めて、持っていくところは持っていく(笑)。
その家臣のお二人が、またすごくいい味を出してるんですよね~!
そういえば、象の櫓(?)がすごかった(笑)。
娘役さんたちに、これという役があまりないのはもったいない。お市さまの美月ちゃんと、ねねのわかばちゃん、おまつの花陽みらちゃんくらい。
全体のお芝居がこなれてくれば、もっと観やすくなると思います。
歴史としては、信長のことを大筋知っていればわかるようになってますし。

ショーは、まさお君がひたすら歌いまくってた印象。
でも周りで組子たちが踊り回ってるので、それを観てると楽しかったです。
退団者への餞も満載。
藤井先生のショーで、わりとこれまでにもあったようなシーンが多いですが(そこはまだ先生も不調から回復はしてない)、まさお君の個性と、組の技術力で、すごく盛り上がってました。
私は、トシ君のカッコよさにメロメロになりながら、まゆぽんと蓮君と瑠音君の立ち位置だけは、必死にチェック♪

大野作品で月組ですから、東京でもまだ何回かは観たいと思ってます。
コメント (1)
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