趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

「ピアフ」開幕

2016-02-07 23:53:10 | 観劇
サエコさんご出演の「ピアフ」が始まりました。
初日を観劇。
再々演ということで、3度目になりますが、もっとすさまじい大竹さんを観ているせいか、まだ初日でこれからどんどん上がってくるんだろうな~という感じ。
メンバーも、半分ほど替わってますし、お芝居の流れなどもまだこれからかと。
サエコさんのマレーネとマドレーヌも、大竹さんのピアフの様子を伺いながら、という感じでしょうか。
でも、再演メンバーはやはり、初出演のメンバーよりも、ずっと安定して動いていますね。
演出も、また少し前のときとは違ってました。ピアフの状況がわかりやすくなるような台詞が増えたりしてますが。んん…お芝居があったまっていないので、いかにも説明っぽく聞こえる。
生涯を丁寧に追うことで、ピアフの孤独や想いをより浮かび上がらせようとしてるのかな。
カーテンコール、最初はちょっと硬い表情だった大竹さんやサエコさんが、3度目のスタンディングオベーションでは、ホッとしたような、手応えをつかんだような、そんな笑顔で、お二人手をつないで、腕を組んで最後戻って行かれたのが印象的。
クリエで上演する作品にしては、公演期間が1か月以上と長いので、その間にさらに濃くなっていくと思います。
私も、1週間を置いて、次回観劇は来週。またその深まりを、楽しみにしておきます。

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しばらくサボっておりました

2016-02-07 01:20:04 | 観劇
月組さんの観劇予定が終了。
公演はもう1週間ありますが、サエコさん始まるし~と思って、このあとのチケットは押さえなかった(苦笑)。
でも、今回の公演は、お芝居もショーもすごく好みだったので、何度観ても楽しかったです。
好きだなぁ今の月組。

景子先生の理屈っぽい脚本と、ある意味宝塚らしいラブロマンス、そこに月組のリアル社会派芝居の融合が、こういう作品になるんだ~と、パズルのピースがぴたりとハマったような爽快感で、心地よく作品世界に浸れました。
‘愛とは何か’‘愛の形’というのが、この作品の基本テーマかと思いますが、登場人物それぞれが、それぞれの心に従った愛の姿を懸命に追っているところが、面白いなぁと。
シャルルはひたすらマノンに尽くし、愛し抜くことで、愛することの幸せを得る。
マノンは、愛に臆病であるがゆえに、ただひたすらに愛情を乞い、シャルルに愛されることで救われ、愛する喜びを知る。
クリストフは、妻を愛しているからこそ、シャルルのような愛し方を自分もできるのだろうかと自問自答する。
カロリーヌもまた、シャルルを愛するからこそ、シャルルを許したい、でも許せない、という想いに葛藤する。
革命派のソンは、祖国を愛する信念で動いている。
カオもホマも、仲間や家族を愛するがゆえに、革命運動に身を投じている。
皆が誰かを想い、そのために生きているからこそ、そういった想いを持たないクオンは、哀しい存在に見える。
もしかしたらクオンにも、妹という愛すべき存在があるがゆえの想いがあったのかもしれないけど、その部分は脚本には描かれてないので。
でも、クオンやマルセルの、裏社会でしか生きられない人間の想いもまた、それぞれに真実であり、現実でもある。
それぞれの想いが、それぞれに違った形を取っているために生じる矛盾、葛藤、そのぶつかり合い。
答えがひとつではないところも、そしてシャルルとマノンの結末が、悲恋なのか、それとも幸せなのか、観る側の気持ちにある程度ゆだねられているところも、私は好きですね。

新人公演の感想も。
あーさ君は上手いなぁ。しっかりと、シャルルの心情を追いながら、観る人を惹き込むお芝居ができているのがすごい。
まさお君の自己陶酔性(笑)が、あーさ君にはなくてとても優等生なシャルルに見える分、転落し、最後にマノンを失う悲劇性は、強くなったかな、と。
時ちゃんのマノンは、ちゃぴちゃんのマノンより、女性として大人に見えました。天真爛漫な魅力や神秘性という部分では薄れますけど、愛に飢えて愛に臆病なところはしっかり出せていましたね。
蓮君のクリストフも、上手かったです。シャルルとの友情がしっかり見えて、クライマックスの掛け合いの歌も、本公演同様、泣けました。
ありちゃんのクオンは、まだ必死かな~という感じ。たまきち君のクオンを懸命になぞっているんですが。時ちゃんが大人びたマノンでもあったので、弟にしか見えないのは仕方ない(苦笑)。
美月ちゃんのチャンが、本役ゆりのちゃんの無敵のラスボスっぷり(爆)とは違い、協力者的な一歩引いたクールさと、ふと見せる女性らしい繊細さが、いかにも‘出来る女’でカッコよくて素敵でしたね。
だからこそ相棒の、まゆぽんのソンが、参謀役ではなく、きちんと若者たちを取りまとめるリーダーらしく見えたのも、面白かった。まゆぽんの、あたたかさや明るさが活きて、リーダーらしい大きさや、皆に慕われる様子が伝わりました。チャンとソンが対等な協力関係に見える。
新公を観て、一番納得したのが、もう一人のシャルルの存在。新公で演じたのは、英君。小柄なあーさ君と比べると、大柄でダイナミックさのあるダンスを踊るので、シャルル本人とのリンク性が薄かったんですね。
だからこそ、本役のるりか君が、いかに繊細にまさお君のシャルルとリンクし、自然に重なり、影として想いを合わせ、また反発しているか、ものすごく理解できました。
警察長官の朝霧君が、貫禄と冷徹さをきちんと見せていて、渋くてカッコよかったですね。
カオの瑠音ちゃん、何かといえば本公演でもパッと目に入る若手さんです。本公演の幕開き、サイゴンの港で、真ん中の後ろの屋台、いつも美味しそうにあれこれ食べてる瑠音ちゃんと蓮君が、つい気になって観ちゃうんですけど(笑)。
佳城君が、ブロイ大佐とか、収容所の看守とか、あ上手い!とふとしたところで思わせてくれました。「A-EN」でアダムをやった子ですよね。
とてもレベルの高い新公で、観ていて面白かったです。作品としてきちんと出来上がってる。
月組の若手さんたちは、上手くて個性的な子が多い。できればこれからも、ずっと観ていきたいですね。

ショーもほんと楽しかった♪
タンバリン、オペラで観ながら片手で叩けるので、重宝しました(笑)。だって手拍子したくてもオペラで観たくてできないジレンマって、あるじゃないですか。
今回ヤラレっぱなしだったのが、トシ君。カッコよすぎて、キュンキュンしながら観てました(爆)。
すごくいい位置で、すごくカッコよく踊って、すごく楽しそうなんですよ。
フィナーレ大階段の黒スーツ、たまきち君と対で、筆頭で降りてくるトシ君が超絶カッコよくて、それだけでゾクゾクしました!
ゆうき君と、星那君のラストダンスに、じんわり…。星那君は、カチャ君ゆりや君ゆうき君のカウボーイ三人組のバックでも、キザってカッコよく踊ってますよね♪
中詰めの「Sing Sing Sing」も、華やかで楽しい。こういうオーソドックスな、でも畳みかけるようなダンスシーン構成って、ワクワクして嬉しいです。
あーさ君が、アダルトなダンスから、キザな男役のカッコいいダンスまで、何気にさらっとやってのけてるのが、おおぅ(爆)。華もありますし、これからがますます楽しみ♪
アフリカの、ちゃぴちゃんのライオンが男前でカッコいい。男役を率いてガッツリ踊れるちゃぴちゃん、素敵だな~♪♪
ちゃぴちゃんが、娘役としても、役者としても、ダンサーとしても、スターとしても、本当に華やかで綺麗で可愛くてカッコよくて、大好きです。
あと、わかばちゃんも華やかで綺麗で目立ちますね。
月娘は気になる子が多すぎて。幕開きから、みんなものすごい飾りを頭に乗っけてるし。一番あれこれ笑えたのが、ナッツかな。東京タワーと雷門が乗ってるのはすごい(笑)。
ゆりのちゃんも貫禄だけど、クールビューティーゆりあちゃんと、セクシーあかねちゃんのダンスは必見。最近チェックしてるのは、晴音ちゃん。上手くて思い切りよく、カッコいい娘役さんの一人。

月組は観たいメンバーが多すぎて、本当に目が足りなくて困りました(笑)。
観終わって、気持ちよくスカッとして帰れるのが、とても幸せな公演でしたね。

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