趣味の日記

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千秋楽思い出し

2015-02-08 03:26:56 | 観劇
せつないけれど、それ以上に幸せな一日だった千秋楽・・・。
せめて覚えてることだけでも、書き留めておきたいなぁと。

とにかく、盛り上がった舞台。
ともみんのパワーと。
ちぎちゃんはじめとする組子全員のパワーと。
客席が舞台に向けるパワーと。
全部がひとつになって、本当に素晴らしい千秋楽でした。

特に、ちぎちゃん。
お披露目公演のルパン。こんなにも、盛り上がって、楽しい舞台をつくり上げてこられたのは、ちぎちゃんの奮闘と、周りを引っ張る力と、そして、退団するともみんへ向けてくれた思いがあってこそだと、本当に感謝の気持ちで一杯になりました。
ちぎちゃんのルパンが居てくれたからこそ、ともみんも思いっきり銭形警部という役ににぶつかることができたのだと思いますし、ちぎちゃんのルパンだったから、ともみんの銭形警部と、実際の舞台上の絡みは少なくても、お互いの信頼関係と絆で、しっかりと二人のつながりを「ルパン三世」という作品の両輪として表現できたのだと、そんな風に思います。
そしてきっと、ちぎちゃんも、ともみんの銭形警部が居たからこそ、安心してルパンとして邁進できたんじゃないかと・・・。
千秋楽。ちぎちゃんルパンが、ものすごくパワフルに、舞台を盛り上げていて、ルパンとして活き活きと動き、楽しみながら息づいている姿に、感動して涙があふれました。
それはきっと、ともみんの大劇場最後の舞台を、力一杯盛り上げようという、ちぎちゃんの心意気でもあったんだと思います。
ともみんのご卒業を、ちぎちゃんに見送ってもらえて、本当に幸せでした。

ともみんの銭形警部も。
最後の最後まで、力一杯、銭形警部として、楽しんでおられました。
最高に盛り上がった、銭形マーチ。
高々と脚を上げて、袖へと入って行く夢形警部に贈られた、大きな大きな拍手。
シトワイヤン銭形、まさかの「ウン」も「スン」もなし!(爆笑)
慌てふためくジョルジュとアンリも可愛かった~♪
ルパンと再会し、抱き合った警部、もとい、ちぎとも(泣笑)。
お別れの銭形警部・・・渾身の別れの挨拶をしてくれた、ジョルジュとアンリ。そして、それをちら見しつつ、じとぉ~っと目をそらし、でも、最後に「うん!!」とうなずいて敬礼したときの、思いの込もった表情と、キラキラ光る瞳。
最後の暗転まで、幸せそうに、あたたかく微笑んでいたお姿が本当に素敵でした!

アドリブあれこれ。
ニュースで映像が流れた分もありますけど、それ以外で。
ルパンとカリオストロ。「カリオストロちゃんはイタリア人ってほんと?」「本当だ!」「じゃあ~イタリア語で千秋楽って何て言うの?」「○×#△☆*%¥~!!(ちゃんとイタリア語っぽい発音/笑)」「ぜぇ~ったいウソだ!やっぱりカリオストロちゃんは詐欺師だ~!」
そのやり取りがあっての、ラスト。セリ上がってきたカリオストロ、キメ台詞で再びイタリア語で「○×#△☆*%¥~!!グラッツェ!!」(大笑)
だいもん君、本当に楽しそうにアドリブができるようになりましたね♪♪ちぎちゃんの変幻自在なアドリブに振り回されて大変だったと思いますけど(笑)、だいもん君がどんどん表情豊かに、構えるのではなく力が抜けて自然にジタバタするようになっていった、その様子が、逆にカリオストロをどんどん活き活きと成長させていったと思います。
カリオストロの、錬金術に懸ける真摯な思いが、ルパンの心に届く、そのやり取りが、公演後半、日を追うごとにどんどん深くなっていったのが、とても印象的でした。

ルパンに銃を突きつけられた、ロペスピエール。
飛び出した花の中心に、何やらいつもと違うものが付いてる?と思ったら・・・ロペスピエールさんが花を咥え、息を吹くと、ピーっと伸びた!!(大爆笑~!!)
すごい!その仕掛け!(「歌劇」のえと文に、ロペスピエールさんと小道具さんの対決の話が載ってましたね♪/笑)
しかもロペスピエールさん、去り際に、ルパンのほうへ再度近づき、もう一度「ピー!」とやってから逃げて行きました・・・(笑)。

ショーも、本当に楽しくて、幸せで、盛り上がって、涙涙・・・。
中詰のザッツライフで、ちぎちゃんが「ともみーーー!!」と呼んでくださり、走り去って行ったちぎちゃんのあとを引き継いで、ともみんが「雪組!!行くぜ!!千秋楽ーーー!!!」と叫んでからの、総踊り・・・。本当に、嬉しくて、幸せでした。
その暗転での、暗がりでもはっきりとわかる、ともみんの高々と突き上げた拳・・・。
「Time to~」は、真っ白で清々しいともみんが、ただひたすら綺麗で。想いを、丁寧に、伝えようと歌ってくださる、その優しさとあたたかさが心に沁みて・・・。
直後のラインダンスで、コサージュを着けたるりちゃんにも、また涙。
黒燕尾。ともみんの胸にも、白いコサージュ。大階段で、目が合って、微笑みを交わしながら踊る、ちぎとも。
指先から足の先、燕尾の裾まで、端正で、美しく、渾身の思いの伝わる、ともみんの黒燕尾・・・。
同じく青いコサージュを着けて、ちぎちゃんと絡むホタテ君。
だいもん君の「愛の賛歌」に乗せて、みゆちゃんとのデュエットからの、ソロパート。リフトでも拍手が起こりましたが、ソロの最後、ともみんが一礼して、その唇が「ありがとうございました」と動いた瞬間、客席からあふれてきた、たくさんの拍手・・・。
最後の最後まで、粋に、カッコよく、そして美しく、みゆちゃんをエスコートして、ちぎちゃんのもとへ連れて行き、そして笑い交わして去って行ったともみん・・・。
一番星のエトワール。今度はグリーンのカラーのコサージュで。どこまでも、澄んだ空と海の明るさと晴れやかさでの「ラ・メール」。

最後の大階段。袴姿のともみんが、一歩一歩、ゆっくりと降りて来られるお姿。
ちぎちゃんと、だいもん君から、大きな大きな、真っ白な胡蝶蘭のブーケを贈られて。ともみんの体がすっぽり隠れてしまうくらいの、見事なお花でした・・・。
退団のご挨拶は、ただただ、真っ直ぐなともみんの思いのあふれる言葉に、あたたかさと、優しさと、幸せが一杯感じられて・・・。
ともみんのファンになって、よかった。心から、ともみんのファンであることを、誇りに思いました。
ともみんって、ずっと、特に雪組に来てからは、色の濃い個性的な男役、と言われてましたけど、でも、男役‘夢乃聖夏’としての本質は、真っ直ぐに、王道を歩んできた、正統派な男役さんなんだなぁと、改めて思います。
真っ直ぐに、情熱を傾け、純粋に、舞台を愛し、どんな役にも、真正面から向き合って、こんなにも、太陽のように明るく、あたたかく、優しいともみんには、大きな真っ白な花のブーケが、この上なくお似合いでした。

楽屋出のパレードも、とても清々しい、幸せそうな笑顔で。
たくさんのあたたかい拍手に見送られて、本当にキラキラした、素敵なお姿でした・・・。

フェアウェルパーティーについては、ここでは書けませんが、ともみんの、舞台に懸ける真摯な姿勢と、本当にお芝居が好きなんだなぁという熱い思いを語ってくださり、周りに対する優しさや気遣い、お人柄のあふれる、とても素敵で、あたたかいパーティーでした。

ともみんの、ブーケやパーティーのお花を用意して下さったお花屋さんが、HPのブログやフェイスブックに写真をアップされているのを見つけました。
‘カサブランカ’という宝塚にあるお花屋さんです。リンクは貼れませんけど、見たい方は検索してみてください。
溢れかえるひまわりの花・・・本当にびっくりで、そして、ものすごく綺麗でした・・・。
パーティーが終わったあと、欲しい人にそのお花を分けてくださったので、私もいただいてきました。
このひまわりちゃんを何とか保存したくて・・・ドライフラワーにできないかと、用具を探し中です(笑)。

コメント (2)
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