趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

月組全国ツアー

2013-11-17 23:58:08 | 観劇
今日は、月組の全国ツアーを観に行ってきました。
・・・しかし、「JIN」を観るとどうしても雪組が重なる・・・。
ちょうど一年前ですしね~。散々観ましたし。
演出は、大劇場と全ツでは、スペクタクル度が全然違います。仕方のないことですが。
細かく細かくカットが入り、10分縮めて1時間35分に収められてました。大きなカットは、夕霧太夫の「おさらばえ~」がなかったのと、大政奉還のシーンがほぼ丸々なかったことかな。客席から、瓦版が「大政奉還だ~!」と叫んでましたけど、そのあとの千吉さんのあれこれはなし。「江戸の町は俺たちが守ってやらぁ!」の見得切りは、京へ行く仁先生を見送るとき、に変更。でも、そんな大見得を切れない雰囲気なので、たまきち君もおとなしめ。残念。

まさお君の仁先生。やたら立ち姿がカッコよく、無駄に色っぽい(大爆)。頭痛に苦しむ姿は、なにをそんな悶えてるんだ~(大爆)と突っ込みたいくらいです・・・さすがはまさお君(褒めてます/笑)。
なんか、カッコよすぎるせいなのか、医師として、現代人として、どうあるべきか悩むというよりは、どこか浮世離れした透徹感のほうが勝ってた感じですね。
若干もったいぶった台詞回しが、余計にそう感じるのかも(苦笑)。でもこれがまさお君の持ち味ですから(だから褒めてますってば/笑)。
ちゃぴちゃんの咲さん。元気娘すぎて、きゃぴきゃぴの町娘みたい(苦笑)。ちゃぴちゃんなら、もっと大人の芝居も出来るようになってきたはずなんですけど。まだ役として掴み切れてない感じがしました。ショーのほうが大人っぽいですね。

コマちゃんの龍馬さん。ちぎちゃんとはまたちょっと違うアプローチ。でも、ちゃんと龍馬だった。ちぎちゃん龍馬が、本能と気宇の大きさで邁進する堂々たる龍馬なら、コマちゃん龍馬は、飄々としながらも実は緻密な頭脳を持って未来を見据える、人物としての大きさのある龍馬。ちぎちゃんが天才系なら、コマちゃんは秀才系。
初日明けたばかりなので、仁先生とのやり取りの泣きどころは、まだこれから深まるのかなと。噛み合ってくれば、また面白い二人だと思います。
るりか君の恭太郎さん。無題に色っぽい、その2(大爆)。何なんだあの美少年は!?と叫びたいくらい、綺麗でした・・・(爆)。ちゃぴちゃんが、色気が出る以前の子供っぽい女の子に見えちゃうので、るりか君の色っぽさがやたら気になる(苦笑)。いやいやこれは、沖田総司でもいけますよ~って感じ(違)。
たまきち君の千吉さん。・・・いや、基準が違いすぎるのはわかってます(汗)。それこそ無駄に暑苦しい千吉さんを脳内にインプットしているもので(爆)、たまきち君の薄さが、正直かなり物足りない(すみません)。そういや、江戸っ子の粋な所作とかも、目立つところであまり見なかった気がする。
たまきち君だけを観れば、スッとした二枚目の好い男♪なんですけど。でも火消しより、大店の若旦那とか、そっちのほうが似合いそうな風情。江戸っ子の気性の荒さよりも、品のいい坊々系が似合うんですよね。
お駒さんはゆりあちゃん。小粋な姐さんだったけど、たまきち君と二人、観ていてもおとなしい。仁友堂の宴会シーン、普通に「あたしたち、夫婦になります~」って、礼儀正しくお披露目。雪組でのあのべろんべろんだった二人(笑)とは違うんだなぁ。だから、ハッチさんの頭取も、ちょっと控えめ。ていうか、酔っ払いのお芝居上手過ぎだよ、ともみんってば!!とすんごく思った(大爆)。

るう君の勝さまは、すごく頑張ってました。ちょっと貫禄はまだ薄いですけど、お芝居の丁寧さが好きだなぁ。
佐分利さんのトシ君が、結構楽しかった。客席巻き込んでのアドリブすごいですね(笑)。
野風のみらちゃん、落ち着いたお芝居だけど、高嶺の花というには、ちょっと親しみやすさがあるかな。あゆちゃんの凛とした風情が好きだったので、みらちゃんにも花魁の誇りと近寄りがたさみたいなものがもっとあればいいな、と思います。
ちなつちゃんの高岡。んん~濃さも貫禄もまだこれからかな。サキちゃんだって、徐々にどっしりしてきたんだし。
中岡さんが超美形で、誰!?と思ったら、美翔さんだった・・・。すんごい綺麗な二枚目の中岡さんでしたね~♪
ルロンさんの瑞羽君。フランス語が上手かった。
ハッチさんとナガさんがいらっしゃることに、ホッと安心。

全体的に、月組らしく個々が立ってガチャガチャしてるので、賑やかですけどまだちょっとまとまりきってない感じですね。
雪組のときは、音月さんのサヨナラ公演ということもあって、仁先生に集中する全員の思いがひとつになって、その絆が物語を一点に集約してました。
月組さんは今はまだ、個々のキャラで群衆を演じてるので、物語の芯が分散したような印象でした。まさお君の個性が孤高すぎて、周囲を弾いてしまってる感もあるかもしれないですけど。

ショーは、大劇場に引き続き、歌って踊っての途切れない中村ショーなので、あっちもこっちもと観てる間に過ぎて行きますね。
でも、ノリノリのダンスとかでの掛け声が、男役よりも娘役のほうが聴こえるんですけど(笑)。さすが月娘たち♪ゆりのちゃんが明らかに掛け声担当で「ハッ!!」とか言ってるのが、カッコよかったりする(爆)。
ゆりのちゃん、ゆりあちゃん、あかねちゃんが並んで踊ってたりすると、ついそっちばかり目が行きます。男役顔負けのカッコよさですね♪

どうしてもつい雪組と比べて観ちゃいましたが、これから各地を回りながら、月組らしい「JIN」に昇華していってほしいな~と思います。

コメント
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