おとといの飛鳥の帰り(笑)に、松竹座で公演中の「朧の森に棲む鬼」を観てきました。
久し振りの劇団新感線の新作、やっぱり面白かったです☆
前回の「メタルマクベス」は、シェイクスピアの「マクベス」でしたが、中島かずきさんの脚本ではなかったですし、その前の「吉原御免状」は、隆慶一郎さんの原作物でしたし。
新感線らしいギャグとアクションとエンターテイメント、という意味では、今回はやはり豪快で面白かった。
ストーリーはシェイクスピアの「リチャード三世」を下敷きに、日本の大江山の鬼伝説の設定を借り、同じくシェイクスピアの「マクベス」に出てくる魔女を使ってます。野心を持つ青年ライが、朧の森に棲む魔物から嘘を語る舌と魔剣を与えられ、それを使ってのし上がり、そして滅んでいく、というもの。
主演の染五郎さんの悪人役はどうかと思ってましたけど、案外似合ってました(笑)。何より存在感が華やか。将軍にのし上がってからと、王になってからのお衣装が、ものすごく似合ってカッコよかったです。
秋山菜津子さんの女将軍ツナがすんごい素敵っ♪秋山さんは以前も「SHIROH」で新感線にご出演でしたが、あの時も女忍びでカッコよかったんですよね。それにやっぱり上手い。何年か前に「ブルールーム」という二人芝居で内野聖陽さんと共演してましたが、一人何役もどんどん入れ替わっていくお芝居で、内野さんですら苦戦してたのを、秋山さんは見事に次から次へと別人になっていって、すご~い!と思ったのを覚えてます。
古田さんや高田さんなどの新感線メンバーも面白かったですけど、古田さんの立ち回りがあまりなくて物足りなかったのが残念といえば残念。「吉原御免状」の堤真一さんとの対決は超見応えあったので、それを思えば今回は、全体的にチャンバラは少なかったかな。
でも、本水を使った仕掛けとか、骸骨に埋め尽くされた滝とか、かなり大掛かりでそれも面白かったです。
真っ赤なインクで血をほとばしらせたり、首の人形を使ったり、描写は結構エグイものもありました(苦笑)。私の隣に座ってた女の人、そういうものに慣れてないのか、そういう場面にはすごく怖そうな素振りしてましたけど。私はとりあえず、ホラー映画みたいにリアルだとダメですが、舞台だと平気。
アンサンブルの中に、元宝塚の愛田芽久ちゃんがいてびっくり。パンフを見ると、実は優花えりさんもいました。
新感線といえば、「アテルイ」の染五郎さんアテルイと堤さん田村麻呂の対決があまりにカッコよくて面白く、それから観るようになったので、やっぱりチャンチャンバラバラとやってもらうと嬉しい。堤さんの立ち回りはほんと迫力があってカッコいいので、大好きです。「吉原御免状」での古田さんとの立ち回りは、息を呑むほどすごかった!
「SHIROH」はミュージカルということで、中川晃教君のミラクルヴォイスが素晴らしかったのと、上川隆也さんの役が見事にハマってたのとで、すごく良かったんですが、チャンバラでは物足りなかったんですね。
なかなかナマで迫力とスピードのある立ち回りを観る機会って少ないので、新感線は毎回期待して観てます。
さて話は飛んで、今日はNHKの「その時歴史が動いた」で、足利義満の日明貿易を取り上げてました。
先日の「大化の改新」での唐との外交といい、NHKは最近アジア外交関連の歴史を取り上げることに力を入れてるように思います。
とはいえ、義満の日明貿易はもっと背景もいろいろ複雑で、今回の番組の視点はちょっと一方的かな、と思いました。
義満は幼くして将軍を継いではいても、かなりいろいろと苦労していて、したたかさと執念深さは相当あるので、大河ドラマなんかでやったら面白いと思うんですけど、南北朝の天皇問題とか、北朝の天皇と従兄弟同士でかなり険悪な仲だったりもするので、NHKではやっぱりできないか?と思ってしまいます。
義満の時代は南北朝という単純なだけでなく、南朝にしても吉野と九州で二分されてますし、大名達の勢力も幕府の元でまとまってるわけでもなく、独自に好き勝手やってますし、大陸との関係には高麗や明の勢力も絡んできて、複雑怪奇、掘り起こせばいくらでも面白いエピソードが出てきます。だから、尊氏から義満の時代って、単純に割り切れないからこその面白さがあると思うんですけど・・・でもマイナーなんですよね(苦笑)。
今日の番組でちょっと嬉しかったのは、九州の南朝の征西将軍、懐良親王が出てきたこと♪北方謙三さんの「武王の門」を読んで以来、この親王様の大ファンなので、TVを見ながら小説を思い出して、ニマニマしてました(爆)。
中国といえば、サエコさんが5月にご出演の舞台、テレサ・テンさんの生涯を近代中国史に絡めたお話だそうですけど、さすがに私も近代史まではよく知りません(汗)。せいぜいが、映画「宋家の三姉妹」で観た知識まで。それ以降の中国は、よくわかってないですね。概略だけでも、一応調べといた方がいいのかなぁ?
久し振りの劇団新感線の新作、やっぱり面白かったです☆
前回の「メタルマクベス」は、シェイクスピアの「マクベス」でしたが、中島かずきさんの脚本ではなかったですし、その前の「吉原御免状」は、隆慶一郎さんの原作物でしたし。
新感線らしいギャグとアクションとエンターテイメント、という意味では、今回はやはり豪快で面白かった。
ストーリーはシェイクスピアの「リチャード三世」を下敷きに、日本の大江山の鬼伝説の設定を借り、同じくシェイクスピアの「マクベス」に出てくる魔女を使ってます。野心を持つ青年ライが、朧の森に棲む魔物から嘘を語る舌と魔剣を与えられ、それを使ってのし上がり、そして滅んでいく、というもの。
主演の染五郎さんの悪人役はどうかと思ってましたけど、案外似合ってました(笑)。何より存在感が華やか。将軍にのし上がってからと、王になってからのお衣装が、ものすごく似合ってカッコよかったです。
秋山菜津子さんの女将軍ツナがすんごい素敵っ♪秋山さんは以前も「SHIROH」で新感線にご出演でしたが、あの時も女忍びでカッコよかったんですよね。それにやっぱり上手い。何年か前に「ブルールーム」という二人芝居で内野聖陽さんと共演してましたが、一人何役もどんどん入れ替わっていくお芝居で、内野さんですら苦戦してたのを、秋山さんは見事に次から次へと別人になっていって、すご~い!と思ったのを覚えてます。
古田さんや高田さんなどの新感線メンバーも面白かったですけど、古田さんの立ち回りがあまりなくて物足りなかったのが残念といえば残念。「吉原御免状」の堤真一さんとの対決は超見応えあったので、それを思えば今回は、全体的にチャンバラは少なかったかな。
でも、本水を使った仕掛けとか、骸骨に埋め尽くされた滝とか、かなり大掛かりでそれも面白かったです。
真っ赤なインクで血をほとばしらせたり、首の人形を使ったり、描写は結構エグイものもありました(苦笑)。私の隣に座ってた女の人、そういうものに慣れてないのか、そういう場面にはすごく怖そうな素振りしてましたけど。私はとりあえず、ホラー映画みたいにリアルだとダメですが、舞台だと平気。
アンサンブルの中に、元宝塚の愛田芽久ちゃんがいてびっくり。パンフを見ると、実は優花えりさんもいました。
新感線といえば、「アテルイ」の染五郎さんアテルイと堤さん田村麻呂の対決があまりにカッコよくて面白く、それから観るようになったので、やっぱりチャンチャンバラバラとやってもらうと嬉しい。堤さんの立ち回りはほんと迫力があってカッコいいので、大好きです。「吉原御免状」での古田さんとの立ち回りは、息を呑むほどすごかった!
「SHIROH」はミュージカルということで、中川晃教君のミラクルヴォイスが素晴らしかったのと、上川隆也さんの役が見事にハマってたのとで、すごく良かったんですが、チャンバラでは物足りなかったんですね。
なかなかナマで迫力とスピードのある立ち回りを観る機会って少ないので、新感線は毎回期待して観てます。
さて話は飛んで、今日はNHKの「その時歴史が動いた」で、足利義満の日明貿易を取り上げてました。
先日の「大化の改新」での唐との外交といい、NHKは最近アジア外交関連の歴史を取り上げることに力を入れてるように思います。
とはいえ、義満の日明貿易はもっと背景もいろいろ複雑で、今回の番組の視点はちょっと一方的かな、と思いました。
義満は幼くして将軍を継いではいても、かなりいろいろと苦労していて、したたかさと執念深さは相当あるので、大河ドラマなんかでやったら面白いと思うんですけど、南北朝の天皇問題とか、北朝の天皇と従兄弟同士でかなり険悪な仲だったりもするので、NHKではやっぱりできないか?と思ってしまいます。
義満の時代は南北朝という単純なだけでなく、南朝にしても吉野と九州で二分されてますし、大名達の勢力も幕府の元でまとまってるわけでもなく、独自に好き勝手やってますし、大陸との関係には高麗や明の勢力も絡んできて、複雑怪奇、掘り起こせばいくらでも面白いエピソードが出てきます。だから、尊氏から義満の時代って、単純に割り切れないからこその面白さがあると思うんですけど・・・でもマイナーなんですよね(苦笑)。
今日の番組でちょっと嬉しかったのは、九州の南朝の征西将軍、懐良親王が出てきたこと♪北方謙三さんの「武王の門」を読んで以来、この親王様の大ファンなので、TVを見ながら小説を思い出して、ニマニマしてました(爆)。
中国といえば、サエコさんが5月にご出演の舞台、テレサ・テンさんの生涯を近代中国史に絡めたお話だそうですけど、さすがに私も近代史まではよく知りません(汗)。せいぜいが、映画「宋家の三姉妹」で観た知識まで。それ以降の中国は、よくわかってないですね。概略だけでも、一応調べといた方がいいのかなぁ?