3年半のブランクの後、沢登りを再開すると、滝を登ったりする以前に、沢を歩くことが下手になっていることに気付きました。
岩がゴロゴロしている、平坦ではない地面を歩くことが沢登りの基本なんでしょうね。
それで思い出したことがありました。
さっちゃんは1998年2月に雪の愛鷹連峰で滑落し、右膝を骨折しました。
2回の手術とトータル9ヶ月の入院生活の末、やっと退院できました。
病院でのリハビリの他、普段からよく散歩をするようにしてたのです。
中でもよく歩いた場所があります。
それは多摩川の河原でした。
石っころが敷き詰められたような河原です。
小石ばかりではなく、漬物石くらいの石や、それ以上のサイズの石も転がっています。
そんな河原を歩くと、普通に道路を歩いたりリハビリルームで頑張ったりしても、出来ないリハビリが出来るんです。
微妙な脚の筋肉のいろんな箇所が鍛えられるようなんですね。
それと同じことが今の僕にも起きているように思います。
普段の生活や普通の登山では使わないような脚の筋肉が衰えまくっているようなんですね。
それは前回のシダクラ沢でも痛感しましたし、今回の長尾谷でも同様でした。
特に、最後の詰めに関してはショックでしたね。
ブランク前は沢の詰めで後れを取るような経験は僕には一度たりともありませんでした。
それが今回はヒ~ヒ~言いながら最後尾から付いて行ったのです。
シダクラ沢ではY根君もS﨑君も沢登りのブランクが10年以上あったようですから、同じように大変でした。
ですから後れを取ることもなかったんです。
僕は沢の詰めが大好きなんですが、今回は辛かったですね。
そんなことは兎も角、詳細は『ザイルと焚火と焼酎と』を読んでみてください。
久し振りの長尾谷。易しい沢というイメージでしたが、今の僕にとってはタフな沢でした
▲12:45。長尾谷にはこんな小滝がたくさんあります。果敢にチャレンジするS上さん。