さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

日和田での岩トレ、最初はさっちゃんの参加を見送っていましたが、山仲間の優しさで参加させてもらえました

2019-02-25 21:17:25 | クライミング
2016年のシーズンはまだ、さっちゃんは4級+のルートを
トップロープで、強烈な張り気味でなら、完登出来ていました。
核心部ではほぼぶら下がり状態でしたが、それでも上まで来ることが出来ました。
そんなさっちゃんの姿を見て、まだ登れない初心者が(主に男性ですが)
強烈に負けん気を刺激され、その後の頑張りのきっかけになったりしていたようです。

それから2年半、今のさっちゃんは3級の岩場もなかなか登れません。
岩登りは岩場の形状の認識や、それに自分の肉体をどのように対応させるかの判断力が重要なんです。
さっちゃんのそんな能力はみるみる低下していきました。

さっちゃんにルートを登ってもらうには、多くのことを犠牲にしなければなりません。
確保者は長時間拘束されてしまいます。
僕は最初から最後まであらゆる状況に対応できるようにしておかねばなりません。
10m以上の高さの岩場では、途中でにっちもさっちも行かなくなったさっちゃんに対応しにくいんです。
ザイルにぶら下がって降りて来るロワーダウンも、すぐに忘れてしまっていますから。
さっちゃんのことを知らない他所のパーティーの人たちの中には
そんな状況のさっちゃんに酷い言葉を浴びせることだってありました。

昨日は当初、僕とK野さんの他はT橋さんと岩登り初めての青年でした。
しかも、男性ばかりでしたからさっちゃんと同行できるとは思えませんでした。
K野さんと青年が組み、僕とT橋さんが組むでしょうから、
さっちゃんが僕と一緒の組に参加しても、岩場の下で一人で過ごすことが増えてしまいます。
T橋さんだって十分なトレーニングが必要ですし。
さっちゃんはすぐに「帰ろうよ」と言い始めるでしょう。

ですから、さっちゃんには「留守番しててね」と言うしかありませんでした。
ここ最近、留守番することがありませんでしたから、僕にも不安がありました。
部屋の鍵が開かないように細工しておこうかとも考えていました。

そんな中、K野さんとSS木さんが連絡を取り合ってくれたみたいなんです。
二人が気を遣ってくださったおかげで、さっちゃんは一緒に日和田へ行くことが出来ました。
SS木さんが参加してくれ、岩場の下でさっちゃんと女子会したり、
二人で日和田山へハイキングしに行ってくれると言うんです。
なんて優しい人たちなんでしょう!
感謝しかありません。
でも、あんまり無理もして欲しくはありませんけど。


▲女岩の3級ルートを登るさっちゃんです。SS木さんがリードし、上で確保してくれています。僕がザイルの末端を結び、さっちゃんにはその1.5mほど前で結んで登りました。スタンス(足場)選びがあまり出来なくなっていますから、教えてあげながら登ります。


▲途中、SS木さんがさっちゃんを連れてハイキングにスタート。


▲日和田山山頂でさっちゃんは最高の笑顔! SS木さんから送られてきた写真です。


▲帰りの準備をする僕たちのパーティー。単独のクライマーだけがまだ熱心に登ってましたが、僕たちも最後まで充実した練習をしました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寝不足、僕への不満と怒り、... | トップ | 今朝で3回目の排便後処理を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

クライミング」カテゴリの最新記事