毎日新聞 提供 第34期竜王戦七番勝負第1局で豊島将之竜王(手前)に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太王位=東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で2021年10月9日午後7時36分(代表撮影)
既報の通り、将棋の藤井聡太3冠が、竜王戦で豊島竜王と対戦し、混戦の末に勝利をもぎ取った。
途中経過を見ると、豊島竜王の優勢局面がしばらく続いたようだが、藤井3冠がしのぎ切り先勝した。
東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で行われた将棋の第34期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)の第1局は2日目の9日、挑戦者の藤井聡太王位(19)が豊島将之竜王(31)に123手で勝ち、初の竜王獲得へ向けて好スタートを切った。第2局は22、23日、京都市右京区の総本山仁和寺で行われる。〈記事引用〉
今年度、タイトル戦で両者が対決するのは3回目。王位戦は藤井が4勝1敗で防衛、叡王戦は藤井が3勝2敗で奪取した。藤井は棋聖も防衛し、4冠を目指して竜王戦へ臨んだ。豊島は1冠の死守をかけて挑戦を受けている。
振り駒で藤井が先手番になり、相掛かりの将棋に。豊島が攻め、藤井が受ける展開になり、2日目午後まで豊島が優勢だったが、終盤に藤井が体を入れ替え、豊島の粘りを振り切った。〈記事引用〉
底知れない藤井聡太3冠の強さは、持って生まれた能力の上に、日々のたゆまざる研究の成果だろう。
もちろん、豊島竜王の研究熱心は知られているし、タイトルをいくつも死守してきた。
しかし、藤井3冠との将棋では、優勢な局面を作りながら、いつの間にか逆転されている。
渡辺明現名人の場合もそうだが、終盤で藤井マジックにはまり敗れている。
たしかに、棋聖戦当時はそう呼ばれたが、立て続けにタイトルを奪われてからは、マジックと呼ぶ表現は後退したようだ。
藤井3冠の強さを、震撼するまで叩き込まれて、どこかで怯えが生じているのかもしれない。〈失礼だと思うが〉
今回の竜王戦でも負けるとがあれば、豊島現竜王も同様の心理状態に追い込まれる。
勝負とは、そういうものである。
藤井3冠の勢いは、次世代の俊英が登場するまで、しばらく続くのかもしれない。
〈おわり〉
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