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ゲーム攻略、読書感想文など。

銀英伝人物評84<マリノ>

2004年09月03日 18時27分42秒 | 銀英伝人物評
ヒューベリオンの艦長として早くから登場。後にヤン艦隊の下で分艦隊司令官となり、バーミリオン会戦では囮部隊を率いる。回廊の戦いではブリュンヒルトに肉薄するもシュタインメッツに妨げられた。
最後にシヴァ星域の会戦を戦う。

戦闘以外の場面で登場しないので、性格はいまいちよくわからない。ヤンファミリーの一員に数えるものなのだろうか。OVAでは猛将風に描かれている。
回廊の戦いを見る限り艦長だけでなく、艦隊指令官としてもそれなりの腕前を持っているようだ。
フィッシャー亡き後のヤン艦隊(というかイゼルローン共和政府軍)の艦隊運用も任されるからやはり能力は高いのだろう。

銀英伝人物評83<ロルフ・オットー・ブラウヒッチ>

2004年09月03日 17時56分55秒 | 銀英伝人物評
ラインハルトの下で活躍したっぽいが、その他大勢にくくられるレベルかも。自分で準備したことを忘れて突出すると評される性格であるが、周到な準備も怠らないところがあり、何気にラインハルトの評価は高いようだ。

もともとキルヒアイスの下にいた。その後ラインハルトの直属となり、バーミリオン会戦ではヤン艦隊の前に壊滅寸前まで追い込まれるが生き残った。同じ運命を辿った男にアルトリンゲンがいる。その他にも同時期にグリューネマン、カルナップ、トゥルナイゼンなどが出てきたのはっきり言ってややこしい。

回廊の戦いでは、先陣となり、ヤンが回廊内に敷設した機雷を除去してヤン艦隊の前に橋頭堡を作った。活躍は以上終わり。

銀英伝人物評82<イザーク・フェルナンド・フォン・トゥルナイゼン>

2004年09月03日 15時52分46秒 | 銀英伝人物評
ラインハルトと同年齢の将官。もともとケンプの部下だったが、要塞対要塞の前に配属先が変わったため、この男は死なずにすんだといえる。本人もそれが自分の運命の強さと信じており、とかく自信過剰な感じがある。

ラグナロック作戦ではラインハルトの直属となった。フェザーンで迎えた新年のパーティーで目立ったのはたいていのファンは記憶してるだろう。その後ヒルダに話し掛けたりもして、たぶん顰蹙を買ってるのではないだろうか。

ランテマリオ会戦後、ヤン艦隊がゲリラ戦術に出たとき、ヤン艦隊のパターンを解析すればいい、といってビッテンフェルトに馬鹿呼ばわりされてる。はっきり言ってこの時点でヘタレ決定なのだが、バーミリオン会戦の時も持ち場を離れてスタンドプレーに走ったためラインハルトの不興を買った。
その後は閑職に回され、著しく精細をかく、とある。

出世のスピードだけみれば実力はじゅうぶんあるように見えるのだが…

それにしても、もう書きたいやつがほとんどいなくなった。50くらいまではほとんどエピソードがない奴でも個人的に好きだから書いていたんだけど。まさかこいつを書くとは思わなかった…

銀英伝人物評81<ネグロポンティ>

2004年09月03日 14時53分39秒 | 銀英伝人物評
トリューニヒト派の政治家。トリューニヒトが最高評議会議長になったので、その後任として国防委員長に就任する。ルパート・ケッセルリンクが、同盟の駐フェザーン高等弁務官ヘンスローに圧力をかけ、ヤンをハイネセンに呼び出させたため、査問会を開く。
この査問会でヤンを精神的私刑にかけるが、その間に帝国軍がイゼルローン要塞に攻撃を仕掛けてきたため査問会は中止。しかもネグロポンティ自身はヤンを前線から離してしまった責任を負って辞職するはめに。OVAではこの時トリューニヒトに泣きつく場面が入っている。

ちなみに査問会は他にも開かれている場面がある。バーラトの和約後、同盟の艦艇破棄(破壊)に際し、メルカッツらがその艦艇を強奪してしまったため、責任者が統合作戦本部で査問会にかけられている。よく考えたらこの強奪はずいぶんお粗末な計画だったなぁ。リューネブルクが帝国に逆亡命した時も薔薇の騎士の幹部はみんな査問にかけられたと言っていたような。

銀英伝人物評80<アドリアン・ルビンスキー>

2004年09月03日 14時29分41秒 | 銀英伝人物評
フェザーン自治領の第5代自治領主。本伝開始時点で就任5年目。
巨大な野心と謀略の持ち主で、地球教による傀儡から脱して独自の力による宇宙の支配を目指した。
禿げだが、なぜか女をひきつける魅力を持ち、愛人の数も多い。

地球教に対する叛意が明らかになるのはルパートが出てきたあたりか。総大主教には猜疑の目で見られつつも一応隠してはいた。
リップシュタット戦役後、帝国軍技術大将のシャフトを使って、ガイエスブルグ要塞によるイゼルローン要塞の攻略を進言させ、同時にヤンを要塞からハイネセンに呼び戻させた。この計画の失敗後は、ルパート主導のもと、シャフトの過去の不正の記録を憲兵隊に流して失脚させた。
それから皇帝誘拐の計画をルパートに命じ成功。ただしボルテックの裏切は予想外で、結果的にフェザーンを帝国軍に占領され、自身は潜伏する。この時ルパートも殺した。

ローエングラム王朝が誕生して大親征が始まると、フェザーンまで皇帝に会いにきた同盟特使ウィリアム・オーデッツに接触してロイエンタールの謀反の流言を流すようアドバイスする。この場面は原作にはないが、後にドミニクがルビンスキーに対して流言を企んだ張本人とはっきり言っているから、OVAでは分かりやすくするため、その場面を入れたのだろう。

帝国から指名手配中であるにも関わらず、ラングに接触し、彼に協力するふりをする。フェザーンの爆弾テロ事件の犯人をラングに引き渡し、そしてウルヴァシー事件を実行するのと引き換えに(実行したのは地球教徒だったが)ボルテックの逮捕をラングに依頼。これはラングに冤罪逮捕を犯させるためだったが、向こうは単にルビンスキーの復讐だと勘違いしていた。
ちなみに地球教の生き残りであるド・ヴィリエは背教者であるルビンスキーを許さなかったが、少なくともこの時点(ウルヴァシー事件)までは両者の間は協力関係にあったと思われる。
また、宇宙航路局の航路データを消去させるが、これはオーベルシュタインがデータのバックアップを軍務省で保管していたため、目的は果たせなかった。実行犯もケスラーによって捕まえられた。

この頃から脳腫瘍を煩い、余命幾ばくもないと悟ると、単純なテロリズムに走るようになった。
病がひどくなり、偽名で病院に入院するが、これはオーベルシュタインの捜査網に引っかかる結果となる。そして治療中のまま監視下に置かれることに。
最期は、ハイネセンの地下に仕掛けた爆弾を、頭の中に埋め込んだ、脳波と連動した起爆スイッチで自分の死と引き換えに爆発させた。これでラインハルトを道連れにしようとしたわけだ。
だが、「ルビンスキーの火祭り」と呼ばれたこのテロも結局失敗に終わり、すべての事実はドミニクによって語られた。

重要な人物には違いないが、何か成果があるとしたらロイエンタールの叛乱くらいか。自分の才能に自信があり、他者を見下すことがあたりまえの男が、ああいう最期を遂げたのを見ると、この物語にも勧善懲悪的な一面があったのだろうかと思ってしまう。というかオーベルシュタインは発見した時点で公表しろよ。