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プログラマ視点でみたシリコンバレー シーズン6(4)

2021年09月25日 17時07分03秒 | テレビ番組
第5話「テシックス」

ラス・ハンネマンが自身のフェス「ラスフェスタ」を開催するにあたりネットワーク環境を無償で提供するようリチャードにもちかけてきましたが、現在パイド・パイパーはハワイでの実地検証で手一杯のため断ります。
AT&Tとの提携も決まりかけており、パイド・パイパーの事業は大きく成功に向かっていました。

ギャビン・ベルソンはIT業界に向けて、個人情報保護などの倫理を定める”テシックス”を提唱しますがリチャードはそれをバカにしました。
しかし大手はみな、このテシックスに賛同し、リチャードもAT&Tから賛同するよう求められます。

ギルフォイルとモニカは、人事のトレイシーから、部下からの評価の低さを指摘され、改善を要求されます。
しかしギルフォイルが裏技でトレイシー自身の評価を下げることに成功したため、この評価システムは破棄されました。

ギャビンが定めたテシックスが、いろんな企業からのパクリであることに気付いたリチャードは、ギャビンに指摘。宣言の場で大恥をかかせようとしますが、ギャビンは先手を打って自分の非を認め、過去の行いを洗い出すよう検事総長に訴えます。
そのためパイド・パイパーとフーリーの合併に待ったがかかり、ギャビンの過去の過ちに対する制裁金をパイド・パイパーが支払わなければならない事態になり、リチャードは窮地に追い込まれます。
しかし検事総長の弱みを握るラス・ハンネマンが、ラスフェスタへの協力と引き換えに助けてくれ、事なきを得ました。


AT&Tはかのグラハム・ベルが興した会社が前身の、米最大手の通信会社の母体です。
提携の具体的な内容は不明でしたが、AT&Tの5G通信のコストが大幅に削減されるという話と1億台のスマホに適用される、と言っているのでパイパーネット対応スマホにでもなるんでしょうか。


プログラマ視点でみたシリコンバレー シーズン6(3)

2021年09月25日 01時55分55秒 | テレビ番組
第4話「支配欲の最大化」

買収したフーリーの社員の中に、かつてのリチャードの上司イーサンがいました。
彼のスキルをもってすればパイパーネットの構築を、フーリーフォンを使い迅速にできることがわかり、責任者として裁量を与えます。
しかし、イーサンはことあるごとに部下だったころのリチャードの恥を大勢の前でばらし、恥辱を与えてきます。


会社を失ったギャビンは小説家に転向し、恋愛小説を上梓しますが酷評されます。

モニカはIT業界の女性を集めた講演会があると知りました。そのメンバーにはYouTubeのCEOも含まれてることから、自分を売り出したいと考え、自分に任されたフォックスホールをプリヤンカに押し付けます。
しかしプリヤンカは女性のセックスワーカーの労働組合を結成したり、フォックスホールを女性軍人も利用できるようにするなどの活躍したため講演会では彼女に脚光が浴びることになります。

ジャレッドはついに実の両親を探し当て、会いに行きますが、自分が養子にだされた理由を知りショックを受けます。

我慢の限界に達したリチャードはイーサンに殴り掛かってしまいました。
弁護士のロンの助言でイーサンに謝罪をすると、あっさり受け入れられました。影でホールデンがイーサンを脅していたためです。

グワートはローリーの会社に雇われることが決まり、ジャレッドはクビになりますが、パイド・パイパーに復職することになります。


講演会で司会をしていたカーラ・スウィッシャーはITジャーナリストです。名前だけ登場したスーザン・ウォシッキーはGoogle出身のYouTubeのCEOです。
珍しくソースコードが登場しました。Javaかな?
while文でsortedListというListの中を全走査してる効率の悪いソースコードを笑われるリチャードですが、プログラミング初心者なら仕方ないですね。
シリコンバレーはお化けみたいな凄腕プログラマが集まってる土地なので笑われるのもやむなしなかな、と思います。
ちなみにreturn文は条件演算子です。
indexがsortedListのサイズより大きければindexを、そうでなければ-1をリターンするという構文です。





プログラマ視点でみたシリコンバレー シーズン6(2)

2021年09月23日 15時11分16秒 | テレビ番組
第3話「たまげた、フーリー」

マキシモからの投資を断ったリチャード。ディネシュたちは落胆しますが、さらにひどいことにマキシモは、パイド・パイパーを抜けたコリンに出資し、さらにコリンはローリーのヤオネット傘下に入ってしまいました。
そしてパイド・パイパーの株30%を保有してしまいます。

偶然出会ったリチャードとギャビンは互いの近況を伝えあいます。
フォックスホールを抱えているためにCFIUSの調査にひっかかって海外移転できないギャビンと、マキシモに買収されかけてるリチャード。
それを聞いてリチャードは、フォックスホールをパイド・パイパーに売れば、フーリーは国外に移転できるし、マキシモはCFIUSによってパイド・パイパーの買収ができなくなる、Win-Winの関係になると提案しますが、ギャビンにすげなく断られます。
さらにギャビンはリチャードから聞いたグワートに興味を持ち、彼女の会社を買収し、ジャレッドを激怒させます。

万事休すとなったリチャードは会社の売却を決断しますが、モニカはフーリーを買収してしまうことを提案。パイド・パイパーの株価はマキシモのオファーにより値上がりしており、フーリーをも上回っていました。
そこでパイド・パイパーの株を、ブローで大儲けしたディネシュのいとこに買わせて資金調達し、フーリーの買収作戦を始めます。ただし、買収後はマキシモがパイド・パイパーの株を手放さなければいけないのでパイド・パイパーの株価がさがることは必然で、ディネシュのいとこを騙す形になるのですが。
ギャビンがトライアスロン大会に参加しているタイミングを狙い、フーリーの緊急役員会を開かせて買収を決議させ、タイミングはぎりぎりでしたが成功しました。


久々に顧問弁護士のロン・ラフラムが登場。彼が話したアーネスト・シャクルトンは20世紀初頭の冒険家で、同時代にスコットやアムンゼンがいたために影に隠れていた人です。
また、「テルマ&ルイーズ」は1991年公開のアメリカの映画で、ブラッド・ピットの出世作として知られています。


プログラマ視点でみたシリコンバレー シーズン6(1)

2021年09月21日 22時29分50秒 | テレビ番組
アマプラでシーズン6が見れなくて、しかも過去のシーズンも一部が有料でしかみれなくなったので諦めてました。
が、U-NEXTでシーズン6がみれたので感想を書いていきます。


<ネタバレあり>


第1話「人工知能不足」

500人以上の従業員を抱える大企業となったパイド・パイパー社はFacebookやAmazonなど一部の大企業に支配されているインターネットから、ユーザの個人情報を守るべく、新しい分散型インターネットの拡大に取り組んでいました。
しかし、パイパーネットのデベロッパーの一人、コリンが自身の開発したゲーム「グルーの門」のユーザ情報を不正に蓄積していたことが本人からの申告であきらかに。
パイド・パイパーの理念に背くこの行為は、リチャードにはとうてい受け入れられないのですが、最も売り上げに貢献しているコリンを切ることにモニカたちは反対。

一方、ギルフォイルは、自身の人格をマネするAIを開発し、ディネシュとのやりとりをAIに相手させていました。
このAIのアルゴリズムを応用することを思いついたリチャードは、自身のAIを使ってコリンの音声データを収集。コリンが不正をしていた証拠を集めて、彼に個人情報を破棄するよう脅迫しました。
しかし、その脅迫ネタがコリンに通用せず。
そして、リチャードのイェスマンとなって脅迫の片棒を担いだことに忸怩たる思いを抱いたジャレッドは、ビッグヘッドが暮らすかつてのアジトに偶然赴いたとき、一人のコーダーと出会ったのでした。

その頃、Amazonに買収されることになったフーリーは、ギャビンが社名を残すことにこだわったために大きく規模を縮小することになってしまいました。


ギルフォイルがリチャードにプレゼンした資料は公式サイトで見ることができます。全22ページの力作です。
今回はサブタイトル通り、AIが物語のキーとなっていました。
人格をまね(おそらくは機械学習)するのはどこまで現実にあるかわかりませんが、音声データの指数化によって本人と同じ声をだせるというサービスは実際に存在します。
また、データの内容から分類するという機械学習の手法も今や珍しくありません。
そういう意味でだいぶ現実世界とシンクロした内容だなぁと思いました。

ギルフォイルとディネシュ双方のAIが会話するというくだりは非常に興味深いですね。なぜ建屋の電源がシャットダウンさせることになったのかはわかりませんが。

ちなみにフーリーのビルに入ったエル・ポロ・ロコはレストランチェーンです。




第2話「汚れた金」

ジャレッドはグワートというコーダーの事業を助けることを決心し、リチャードに辞表を出します。
激高したリチャードはジャレッドをさんざん罵って受理しました。

コリンを追い出す代わりに出資者を募り資金を確保することにしたリチャードは慈善事業パーティーの会場でローリーと再会します。
彼女はかつて中国でヤオと組んでヤオネットを展開し、リチャードの事業を邪魔しようとしていましたが、その後ヤオをくびにして自らヤオネットのCEOとなり、アメリカに舞い戻ってきていました。
このパーティーでリチャードにチリの大富豪マキシモが出資を持ち掛けてきました。実はマキシモは以前から出資の打診をしていたのですが、その出自のひどさが企業イメージのダウンにつながると判断したジャレッドが断っていました。
が、マキシモの出資額が10億ドルであることを聞き、モニカですら判断がつかなくなりました。

ギルフォイルは人事から、作業効率をあげるために部下を持たされることになりますが、それをふいにし、自力で作業を完了させて
人事の鼻をあかしました。が、それもすべて計算づくであることを知らされます。

マキシモはパイド・パイパーに出資してユーザデータの採掘を狙っていることがわかり、リチャードは断ろうとします。

フーリーでは、Amazonに買収されるにあたり、Webサービスやスマートスピーカーなどのサービスは統合・消滅することになりましたが、フォックスホールという軍人向け出会い系サイトは死守しました。
そして費用削減のために部下たちのオフィスをベラルーシに移そうとしますが、フーバーは知恵を絞り、CFIUSに働きかける搦手で阻止しました。



結局お金の話に戻った感じですね。
ギャビンが投資家たちにみせたスライドに、フーリー社のプロダクト一覧がありますが、HooliDocs、HooliSheetsのようなオフィス製品やHooliPhone、HooliPCなどのハード、HooliMaps、HooliMailなどのソフト、DoctorVirusというウィルスソフトなどなかなかのラインナップがあるのがわかります。MSやAppleと比べてもひけをとらないですね。
トレイシーがギルフォイルに読んだか聞いた「クリプトノミコン」はアメリカの小説です。
CFIUSとは、フーバーが説明したとおり、外国資本が米国企業に融資や買収を持ち掛けた際、それを審査して安全保障上の問題があるかどうかチェックする政府の機関です。フーバーが実例でだしたGrindrはゲイ専用のマッチングアプリです。これをデンポックが知ってるところに面白みを感じますね。