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銀英伝外伝その14「螺旋迷宮」後半

2004年09月09日 16時14分54秒 | 銀英伝外伝
コステアの陰謀により起きたこの叛乱事件はタナトス警備管区に知らされ、ムライ中佐が調査に来ることになった。そして、コステアの不正が発覚し、ヤンらはお咎めなしとなり一件落着した。また、ケーフェンヒラーは事件解決の手助けをしたことにより、捕虜から解放され、同盟内で年金受給資格を与えられた。実は捕虜交換で帝国へ帰還できることになっていたのだが、ケーフェンヒラーがそれを断った。実はケーフェンヒラーには、愛人を作って家を出た妻がおり、その妻に離婚・再婚をさせないために、この地でずっと捕虜生活を送っていた。

ヤンもハイネセンに戻ることになり、同じく戻ることになったパトリチェフと3人でハイネセンに向かった。
その旅中、ケーフェンヒラーは今まで調査してきたアッシュビー、ジークマイスター、ミヒャールゼンの3人による、帝国諜報網についての話を、自身の体験も交えて聞かせてくれたが、途中で心臓発作を起こし死んでしまった。

ハイネセンに戻ったヤンはキャゼルヌ、アッテンボローの前で、ケーフェンヒラーの調査をもとに、自身で構築した巨大な陰謀の真相を語った。
それによると、帝国の貴族として生まれたジークマイスターは民主共和主義に共感し、帝国内に地下組織を作った。その後同盟に亡命し、地下組織は彼の盟友であるミヒャールゼンに委ねた。理想の国であるはずの自由惑星同盟は、だが彼の期待を裏切りすでに政治の腐敗が進行している状態だった。だが、その頃軍部で頭角を表してきた730年マフィアに希望を見出し、アッシュビーに接触。彼が帝国の諜報網から得た軍事機密をアッシュビーに授ける。この情報を利用したアッシュビーは戦場で大活躍するも、第2次ティアマト会戦で戦死。失意のジークマイスターもやがて死んだ。そしてミヒャールゼンも、おそらく諜報網の存在を気づいた人間によって殺されたのだという。

なんかずいぶん後味の悪い紹介になってしまった…
見所はなんだろう、結婚前のオルタンスが登場することか?ヤン・アッテンボロー・キャゼルヌの3人に対し、出世はするが地位以上の責任を負う羽目になると言った。
あとムライの活躍もいい感じだ。今回パトリチェフも大活躍している。

次回予告は「人は歴史を作りだし、人は歴史を語り継ぐ」

銀英伝外伝その13「螺旋迷宮」前半

2004年09月09日 16時09分13秒 | 銀英伝外伝
エル・ファシルで一躍英雄となったヤンが新たな任務につく話

ストーリー:
エル・ファシルで300万人の民間人を救ったヤンは一躍英雄として祭り上げられ、同盟全土にその名をとどらかせた。階級も中尉から一気に少佐まで昇進し、周囲からはちやほやされるが、本人はそれをシニカルに眺めている。

そんな時、新しい司令がくだった。43年前に戦死した同盟軍最高の英雄ブルース・アッシュビーの謀殺説について調査しる、という奇妙な司令だった。だが、歴史家志望のヤンにとっては気合十分に取り組めるものだった。手始めにブルース・アッシュビーと彼の仲間だった”730年マフィア”の事跡について調べ、その730年マフィア最後の生き残りであるアルフレッド・ローザス退役大将のもとへもインタビューに行く。
結局ローザスからはたいした情報は得られなかった。そもそもこの調査の発端となったのは、毎週火曜日に統合作戦本部に届けられる、アッシュビー謀殺説を書いた手紙、通称火曜日通信だったのだが、この出所も不明。ついに調査は行き詰まった。

そして新しい司令がくだった。惑星エコニアの捕虜収容所参事官である。
エコニアに行き出迎えたのは参事官補のパトリチェフ。奇妙なことに捕虜収容所の所長コステア大佐はかつて730年マフィアのひとり、フレデリック・ジャスパーのかつての部下であり、ヤンの従卒は同じくウォリス・ウォーリックの従卒だったという。そして捕虜の長老であるケーフェンヒラーはアッシュビーが戦死した第2次ティアマト会戦で捕虜となった男だった。ケーフェンヒラーは、実は火曜日通信を送っていた張本人であり、半世紀近くにわたる捕虜生活を続けていくうちに歴史の裏側に興味を持ち、アッシュビーの謀殺説や、帝国軍のジークマイスターの亡命事件、帝国内でのミヒャールゼン暗殺事件などを調べていた。

ヤンが収容所に赴任したその日の夜、捕虜の一部が叛乱を起こした。副所長が人質にとられてしまう事態となり、コステアはヤンに身代わりにいくよう指示する。仕方なくパトリチェフとともに人質に行くと、ケーフェンヒラーが現れて、ヤンにこの事件の真相を教えてくれた。
実はコステアは職権を利用して不正をしており、ヤンがその調査に来たのではないかと勘違いしていた。そして捕虜と結託して叛乱を起こさせてヤンを葬ろうとしていたのだった。しかも結託していたはずの捕虜も実はコステアに騙されていて、一緒に殺されそうになったので、地下道からコステアの所へ行き、逆にコステアを捕縛した。

かなり中途半端に切ってしまった…
このOVAが製作された当時、すでにヤンの声優は亡くなっていたので、別の声優がヤンを担当している。最初はかなり違和感ありまくりだったが、そのうち慣れた。
前半の見所は2話にまたがった第2次ティアマト会戦だろうか。かなり面白い。原作ではエル・ファシルの英雄となった直後から始まっているが、OVAではエル・ファシルの脱出行も描かれており、フレデリカやロムスキーも登場している。

次回予告は「人は歴史を作りだし、人は歴史を語り継ぐ」

銀英伝人物評105<カール・ブラッケ>

2004年09月09日 15時12分35秒 | 銀英伝人物評
盟友であるオイゲン・リヒターとともに登場。貴族でありながら”フォン”の称号をはずした開明派であるらしい。

ラインハルトが帝国宰相になると、ブラッケの福祉政策プランをラインハルトが修正して、施行した。
後にローエングラム王朝では初代民政尚書となる。ちなみに民政尚書はローエングラム王朝において新設された機関。オイゲン・リヒターは財務尚書となった。

民政尚書としては、ラインハルトの連年の出兵に堂々と反対した。ラインハルトに面とむかって諫言する点についてはオーベルシュタインに次ぐほどというから相当な硬骨漢だ。

そういえば、ゴールデンバウム王朝の時代にも、堂々とフォンの称号をはずしたということは、この男はかなりの勢力を持っていたのかもしれない。

銀英伝人物評104<オスマイヤー>

2004年09月09日 13時48分42秒 | 銀英伝人物評
ローエングラム王朝初代内務尚書。もともと辺境の開拓に従事していて、自分の才能が認められないのを嘆いていたそうだが、ラインハルトに抜擢された。ラインハルトがどこでこいつを発見したのかは謎。

その後ラングが、フェザーンでの爆弾テロの犯人を検挙したとき、その功績をラインハルトに奏上する。本人は嫌々奏上したのだが、隠したらラインハルトの不興を自分がこうむるのがわかっていたのでやむをえなかった。
また、ラングがオーベルシュタインと密着しているので、それを警戒してこいつも非公式にケスラーと手を組んで対抗した。

ラングによっていつ失脚に追い込まれるかと恐れていたが、ラングが自分自身の野望に躓いて勝手に自滅してくれたので助かった。内務尚書に抜擢されたわりには案外こいつも小心者だ。

銀英伝人物評103<エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ>

2004年09月09日 13時26分55秒 | 銀英伝人物評
登場人物の中でもっとも長い名前だ。官僚の養成機関でもある国立中央自治大学の学長で、歴代政府のブレーンでもある。ブレーンといっても、法を政府の都合のいいように解釈するための奸智だが。ちなみに国立中央自治大学とはトリューニヒトの出身校でもある。

ルパート・ケッセルリンクに、ヤンの政界進出の危険性を吹き込まれたトリューニヒトが、ヤンを精神的私刑にかけるよう、国防委員長ネグロポンティに命令し、その際、オリベイラに相談するよう言っている。
で、オリベイラが考えたしたのが査問会というわけだ。査問会では副主席として参加。ヤンに戦争のすばらしさを言い聞かせるが、あっさりやり込められる。

後にレベロが議長になった際も、相談役として登場し、ヤンの逮捕と暗殺についてアドバイスされたと思われる。ただ、シェーンコップらがクーデターを起こした際は、文句を言うレベロに対して無関係を主張するなど、かなり無責任というか自己中心的な性格をしている。

「オーベルシュタインの草刈り」で収監され、その後のラグプール刑務所の暴動に巻き込まれて死亡。