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【マンガ100選】その33 進撃の巨人

2020年12月14日 23時59分04秒 | マンガ100選
前回に続いてまた久々の投稿です。

コロナ禍で自宅で過ごすことが多くなり、ついついAmazon Primeでアニメを見てしまいがちなここ数カ月。。。

今回紹介するのは言わずと知れた超人気漫画です。

【ストーリー】
人間を捕食する巨人たちの脅威から身を守るため、人類が三重の壁の中で暮らし始め、100年ほど平和な時代が続いたころ、突如壁の高さ(50M)を超す超大型の巨人が現れ、壁の一部をけり壊した。
壁に開けられた穴から無数の巨人がウォール・マリア(一番外側の壁)の南側突出区であるシガンシナ区に入り込み、住人たちを片っ端から捕食する惨劇が始まった。
この地に暮らすエレン・イェーガーは目の前で母親が巨人に捕食されたが、駐屯兵団に所属するハンネスによって、同居している少女ミカサ・アッカーマンとともにシガンシナ区を脱出。
シガンシナ区とウォール・マリアの間の扉も鎧の巨人に破壊されウォール・マリア内にも巨人が流入しだしたため、人類はウォール・マリアを放棄し、居住範囲を2番目の壁ウォール・ローゼ内まで後退させた。

2年後、巨人への復讐を誓うエレンはミカサ、幼馴染のアルミンとともに第104期訓練兵団に入団。
それから3年で訓練兵団を卒業し、配属先の兵団を決めるまでの間、ウォール・ローゼ南側の突出地域であるトロスト区で大砲の整備に従事していたエレンたちの前に突如、超大型巨人が5年ぶりに出現し、トロスト区の外壁が破壊された。
そして住民の避難のために巨人と戦っていたエレンはアルミンの身代わりとなって巨人に捕食される。
住民の避難が完了し、撤退命令が下された訓練兵団の新兵たち。しかし撤退に必要な立体起動装置のガスを手に入れるためには巨人が群がる本部建物に入る必要があった。
一か八かで本部に突入しようとするミカサだが、立体起動装置のガスが切れてしまい、巨人から逃げられなくなってしまう。その時現れたもう1体の巨人が他の巨人と戦い始めた。
その巨人を利用し、かろうじて本部から燃料を補給する作戦を成功させ、撤退完了したミカサたち。
巨人と戦い続けた巨人は力尽きていたが、その脊髄部分から、意識を失ったエレンが現れた。

巨人の中から現れたエレンは駐屯兵団によって処刑されそうになるも、駐屯兵団を統括するピクシス司令とアルミンの決死の演説によって命を救われる。
そしてアルミンはピクシス司令に、エレンの巨人化能力を利用し、トロスト区の外壁に開けられた穴を大岩で塞ぐ作戦を進言。
多くの犠牲を払いながらも作戦は成功するものの、謎の多いエレンの巨人化能力は兵団から危険視される。が、調査兵団団長エルヴィン・スミスはエレンを調査兵団に編入し、リヴァイ兵士長の監視下におくことを提案し認められる。
そして訓練兵団を卒業した同期たちの多くも、最も死亡率の高い調査兵団への入団を志願した。


【感想】
上記のストーリーはまだ全然序盤。アニメではシーズン1の中盤くらいです。この後は、巨人側の敵との戦いがシーズン3まで続きます。その中で巨人の正体や、エレンの父グリシャの過去とこの世界の真実が明かされ、現在放映中のファイナルシーズンではいよいよ部隊が壁の外の世界に移り、今まで以上の衝撃展開が繰り広げられます。

見どころはたくさんあります。ここで代表的なものをいくつかあげてみます。

見どころ1:緻密な伏線
一番は非常に多く張り巡らされた伏線とそれが回収されたときのカタルシスじゃないかと個人的には思っています。
ちなみに第1話のサブタイトルは「二千年後の君へ」という、話の内容とはなんの関係もないタイトルですが、これにまつわる伏線が回収されるのは単行本でいうと30巻を超えたあたりです。
他にも訓練兵団の中に紛れ込んでいる裏切り者をアルミンが予想する場面では、ヒントとなるシーンが実は随所にちりばめられていたことが明かされ、裏切り者の正体を知った後にもう一度最初から読むと、何気ないセリフなどがすべて伏線になっていることに気付き、感動すら覚えます。

見どころ2:リヴァイがかっこいい
二番目はリヴァイ兵士長です。
通常、巨人との戦いは立体起動装置を使って高所から、巨人の弱点であるうなじを2枚のブレードでえぐり取ることに終始するのですが、巨人も案外すばしこくて、手練れの兵士でもちょっと油断するとあっさりやられてしまいます。
例外がリヴァイで、敵のボス級の巨人でもまるで人形を相手にしているかのように、華麗に切り刻む無双状態です。特に女型の巨人との戦い、獣の巨人との戦いの2つは見ごたえ十分です。

見どころ3:頭脳戦
三番目は頭脳戦です。
調査兵団の団長エルヴィンとアルミンの2人は兵団の頭脳として、強大な敵に対して非常に優れた作戦立案を行い、兵団を勝利に導きます。
特にエルヴィンは人類の存続のためならどれだけ味方(自分も含む)が犠牲になっても厭わない非常にシビアな考え方をする人物で、彼を理解するのはなかなか難しいとさえいえます。
ウォール・マリア奪還作戦で獣の巨人の罠にはまり、絶体絶命の状態から大逆転するシーズン3の「勇者」はアニメ全シーズンの中でも白眉ですね。


最後に主要な登場人物を一部紹介。

<ネタバレあり>

エレン・イェーガー
主人公。根性と負けん気が強く、頭に血が上ると周りがみえなくなるタイプだが、巨人に対して臆することなく立ち向かう勇敢な少年。
壁の外の世界を探検するため、調査兵団への入団を子供の頃から目指していたが、10歳の時に母を巨人に捕食され、それを機に巨人を駆逐しつくすことを誓う。
訓練兵団を卒業後、トロスト区に巨人が侵入した際、一度は巨人に食べられるも、その体内で巨人化能力を発揮、トロスト区の奪還に貢献する。
本人にも自覚がなかったその巨人化能力は多くの人を不安に陥れるものの、エルヴィンらの根回しにより、対巨人の有効な戦力、そしてウォール・マリア奪還の切り札として活用されるようになる。
実は父グリシャによって「始祖」と「進撃」の2つの巨人の能力を継承させられていた。ただしフリッツ王家の血を継いでいないため、始祖の巨人の能力は、王家の血を引く巨人と接触しないと発揮されない。

ミカサ・アッカーマン
ヒロイン。9歳の時に、両親が盗賊によって殺されてしまい、成り行きでかかわったイェーガー家に引き取られる。
盗賊から救ってくれたエレンに対して、恋慕というより執着といっていい感情を抱き続けており、さらにアッカーマン一族の能力によって常人よりはるかに身体能力に優れているため(エレンより全然ケンカが強い)、常にエレンを守ることを行動原理としている。
また、けんかっ早いエレンをおさえる役割にまわることも多い。
訓練兵団でも逸材として評価されており、対巨人戦でもリヴァイほどではないにしてもたいていは危なげなく倒している。
時々頭痛を発するがその理由はまだ明かされてない。

アルミン・アルレルト
エレンの幼馴染。壁の外にあるという海にあこがれる少年。
身体能力には恵まれないが分析力に秀でている。
一緒に暮らしていた祖父がシガンシナ区から避難後に亡くなり、以後は身寄りがなくなった。
訓練兵団卒業後、調査兵団に入団し、ずば抜けた頭脳で兵団の作戦立案に寄与する。
ウォール・マリア奪還作戦では超大型巨人を倒すために囮となり、全身丸焦げで死にかけるも、巨人化の注射によって復活し、
ベルトルトを捕食したことによって、エレンと同じく巨人化能力を持った人間となった。

リヴァイ
調査兵団の兵士長。人類最強ともいわれる戦闘力を誇り、数多くの巨人を屠っている。
その生い立ちから粗野な口の利き方をし、暴力的な態度をとることが多いが、実は部下思い。
リヴァイ班は調査兵団の中でも特殊任務を担う部隊となっており、優秀な兵が集められる。
巨大樹の森での女型の巨人との戦いで相手を圧倒するも負傷してしまい、その後しばらくは戦線から離れる。
ウォール・マリア奪還作戦では絶望的な状況からエルヴィンがたてた起死回生の策で獣の巨人に近づき一瞬で無力化するも取り逃がす。
以降、獣の巨人の正体であるジークとは因縁が続く。

エルヴィン・スミス
調査兵団第13代団長。
長距離索敵陣形を考案し、兵団の生存率を大きくあげるなど卓越した頭脳を持つ。
人類のためなら多くの犠牲者を出すことも厭わない非情さと、それに兵士をしたがわせる高い統率力をあわせもっている。
ライナーらにさらわれたエレンの救出任務の最中に巨人に右腕を食われ、ウォール・マリア奪還作戦では、留守番するようリヴァイに強くいわれるも、エレンの家の地下室にあるという壁の外の秘密をどうしても知りたいがために出陣する。
そしてウォール・マリア奪還作戦において獣の巨人の投石攻撃により致命傷を負い、リヴァイらに看取られて戦死する。

ハンジ・ゾエ
調査兵団の分隊長。
巨人を理解することで武器にしようと考える変わり者の女性。巨人に対する執着が尋常ではなく、周囲をドン引きさせる。
だがそれゆえに巨人の習性を利用した作戦を立てたり、新兵器を考案したり、エレンらのささいな言動から巨人の習性を見抜いたりと優れた頭脳を持つ調査兵団の参謀役。
エルヴィン死後、第14代団長となる。

ライナー・ブラウン
訓練兵団でのエレンの同期。兄貴肌で面倒見がよく、仲間のために体をはる頼もしい男。
が、その正体は鎧の巨人で、始祖の巨人を奪還するために潜入していた。
自らエレンに正体を明かし、連れ去ろうとするも、エルヴィンの作戦とエレンが偶然発動した始祖の巨人の力により失敗に終わる。
そしてウォール・マリア奪還作戦ではジークらとともに待ち伏せするもエレンとの格闘で敗れ、復活後も雷槍を使った訓練兵団同期たちの作戦によって巨人の体から引きずり出される。
しかしハンジに殺される寸前、車力の巨人に救出され母国へ帰還する。
母国では戦士隊の副長として、次世代の戦士候補生たちから憧憬のまなざしを受けている。

ベルトルト・フーバー
訓練兵団でのエレンの同期。兵士として優れた能力を持つが判断を他人にゆだねてしまう欠点がある。
その正体は壁に穴をあけた超大型巨人。正体を明かした後はライナーと行動をともにし、ウォール・マリア奪還作戦ではエレンを圧倒するもアルミンの捨て身の作戦の前に敗れ、巨人化したアルミンによって捕食される。

アニ・レオンハート
訓練兵団のエレンの同期。誰ともつるまない一匹狼的な存在だが養父からしこまれた対人格闘がずば抜けている。
訓練兵団の主要メンバーの中で唯一、憲兵団に配属された。
その正体は女型の巨人。エレンをさらうために、壁外調査に出た調査兵団に襲い掛かるが古代樹の森に誘い込まれ、一時は拘束される。
が、硬質化能力と、無垢の巨人を呼び寄せる能力によって脱出。撤退中のエレンに再度襲い掛かり、一時はエレンを捕獲するもリヴァイとミカサによって奪還される。
その後何食わぬ顔で憲兵団に戻っていたが、アルミンの推理により正体が割られた。
そしてウォール・シーナ東側のストヘス区で調査兵団に取り囲まれるも街中で巨人化し壁の外へ脱出しようとするが、エレンとミカサの前に敗れ、巨人の体から引きはがされる。
そのまま捕虜になる直前、全身を高質化物質で包み、外から干渉できない状態になったため、兵団によって厳重な監視化におかれる。

ジャン・キルシュタイン
訓練兵団のエレンの同期。個人主義者で、配属先は安全な場所で楽をするために憲兵団を志願すると公言していた。
エレンとは相性が悪く喧嘩が絶えなかったが、仲の良かった同期のマルコの死がきっかけで調査兵団に志願する。
状況掌握能力に長けており、マルコからも指揮官向きといわれ、事実同期で作戦行動する際には指揮官役におさまることも多い。
ウォール・マリア奪還作戦では生き残った同期を率いて鎧の巨人討伐に大きく貢献する。

コニー・スプリンガー
訓練兵団のエレンの同期。身体能力に優れた自称天才だが実は頭脳を使ったことがもっとも苦手。
自分の出身地であるラガコ村が、獣の巨人によってすべて巨人化されてしまったことが判明したあと、
唯一捕獲された巨人が、自分の母親だと知りショックを受ける。

サシャ・ブラウス
訓練兵団のエレンの同期。食い意地が尋常ではなく、盗み食いの常習犯。
狩猟をして暮らすダウパー村の出身で、自身も弓を扱うのが得意。

クリスタ・レンズ
訓練兵団のエレンの同期。卒業時に成績上位10名に入っているが、実際はそこまでの実力はない。
他人を助けることに執念ともいえるこだわりを持つ。
その正体は、壁内の人類を影から統べるレイス家当主の妾腹の子で、ヒストリア・レイスが本名。一度は殺されそうになるも、偽名で生きていくことを条件に見逃されていた。
ライナーたちによるエレン奪還を阻止した後、信頼していたユミルに裏切られたショックから正体を明かす。
調査兵団はレイスの意を受けた中央憲兵団からヒストリアを保護しようとするも奪取されてしまい、実の父であるロッド・レイスと再会する。
そしてロッドの意を受けて一緒に捕獲されたエレンを捕食して始祖の巨人の能力を引き継ぐ決意をしたものの翻意。
巨人化したロッドを自らの手で討ったのち、兵団の意向で即位する。

ユミル
訓練兵団のエレンの同期。粗野で斜に構えた性格だが、兵士としての能力は高い。常にクリスタのそばを離れず、彼女を気にかけている。
正体は、かつてマーレでエルディア人から教祖的な存在として祭り上げられた少女。
マーレの治安当局に拘束されて、楽園送りになり、パラディ島で60年間無垢の巨人としてさまよっていた。
始祖の巨人奪還作戦でパラディ島に上陸したマーレの戦士たちに遭遇して襲い掛かり、その中のひとりマルセルを捕食したことで彼のもつ顎の巨人の力を継承し、人間に戻る。
その後、壁内に住み着いていたが、偶然存在を知ったヒストリアに強いシンパシーを抱き、訓練兵団に入隊した。
ウドガルド城で獣の巨人や他の巨人たちに囲まれて絶体絶命の窮地に陥った際、巨人化能力を明かし、仲間を救う。
その後ライナーたちと行動を共にし、ヒストリアも誘おうとしたが、結局マーレに帰還する道を選ぶ。
帰国後、かつて捕食したマルセルの弟ポルコに捕食され、能力は彼に引き継がれる。

グリシャ・イェーガー
エレンの実父。
その正体は海の向こう、マーレ国に住むエルディア人。自分たちエルディア人を虐げるマーレに対して密かに反抗の作戦を立てていたが、
息子のジークに密告され、「楽園送り」とされる。が、マーレ内に潜む内通者フクロウによって、彼の進撃の巨人の能力を引き継ぎ、始祖の巨人奪還のために壁内に潜入。
その後カルラと結婚しエレンが生まれる。超大型巨人によってシガンシナ区の壁が破られた際、レイス家の始祖の巨人の継承者ルイーダからその能力を奪い、エレンに自分を捕食させることで2つの巨人の能力を引き継がせた。

ジーク
グリシャとダイナ・フリッツの間に生まれた男児。エレンの腹違いの兄にあたる。
両親の思惑でマーレに従順なふりをして巨人の力を受け継ぐ戦士に選ばれるよう教育を受けるが、逆に両親はじめ反マーレのエルディア人組織を告発、両親は楽園送りとなる。
その後獣の巨人を継承し、戦士長として始祖の巨人奪還作戦の指揮をとり、ウォール・マリア奪還にきた調査兵団をライナー、ベルトルトともに待ち受ける。
巧みな罠で調査兵団を壊滅寸前まで追い込むも、エルディンの策によって逆に自身が捕虜になりかける。が、車力の巨人の救出により脱し、さらに捕獲されていたライナーも救出して帰国する。


そんなわけで興味を持たれましたら一読をお勧めします。
ちなみにアニメ版はAmazon Primeで過去シーズンどころか現在進行中のファイナルシーズンもみれます!
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