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銀英伝人物評124<オスヴァルト・フォン・ミュンツァー>

2004年09月22日 15時02分13秒 | 銀英伝人物評
帝国軍中将。
ダゴン星域会戦において、すべての責任を押し付けられて軍法会議に処せられたインゴルシュタットの弁護人として登場。といってもこの指名は軍部によるもので、しかも指名の理由がインゴルシュタットと仲が悪いからというえぐい理由。
ところがミュンツァーは全力でインゴルシュタットを弁護した。もともとこの敗戦は総司令官ヘルベルト大公の責任であったわけだから、誰かが代わりに罪をかぶるのは帝国内では常識的な措置であった。インゴルシュタットは不幸としかいいようがない。ちなみにヘルベルト大公は責任をとらされない代わりに精神病院に幽閉される。
で、最終弁論でのミュンツァーのセリフは圧巻というか、面白い。だが結局死刑判決がおりてしまい、それでもミュンツァーは処分の軽減を求めた。
裁判中、ずっと黙っていたインゴルシュタットは最後にミュンツァーに一礼し、おとなしく刑に服した。この活躍により、「弾劾者ミュンツァー」とあだ名された彼は、帝都防衛司令部参事官から辺境の警備管区司令官に左遷になり、さらに予備役に編入となった。まぁこれも本人は覚悟していたんだろうけど。

だが、後にマクシミリアン・ヨーゼフ2世の治世が始まると、司法尚書に抜擢されるのだから人間の運命はわからない。階級は上級大将にまで昇った。次のコルネリアス1世の時代にも引き続き用いられたが、この皇帝は元帥号を乱発し、自由惑星同盟の征服を目論んでいた。それに反対したミュンツァーは、聞き入れられないと自ら職を辞し下野した。

で、インゴルシュタットとはなんで仲が悪かったんだ。

銀英伝人物評123<ウィルヘルム・フォン・クロプシュトック>

2004年09月17日 14時52分54秒 | 銀英伝人物評
侯爵。その始まりはルドルフが銀河連邦の国会議員だった時まで遡る。
その頃、クロプシュトックの先祖はルドルフと同じ政党だった。

オトフリート5世(フリードリヒ4世の父)の治世時代に、後継者争いがあり、クロプシュトック候はクレメンツ大公に与していた。だがクレメンツ大公の陰謀(大逆罪をでっちあげた)が発覚してしまったため大公は殺され、帝位はフリードリヒ4世のものになった。
これに連座しクロプシュトック候は社交界からいっさい締め出された。

それから30年。クロプシュトック候はフリードリヒ4世の暗殺を企てた。まずは典礼省、宮内省の高官に莫大な献金をし、ブラウンシュヴァイク公には秘蔵の絵画などを贈り、へりくだった。これで社交界の復帰が認められ、ブラウンシュヴァイク公が開催したパーティに出席が許された。

このパーティでクロプシュトック候は、時限爆弾を仕込んだケースを会場に置いて帰った。爆弾が爆発し、10人の死者と多数の重軽傷者を出し、このパーティに出席していたラインハルトも、軽傷で済んだとはいえ被害にあった。これが「クロプシュトック事件」である。まったく余談だが1944年に起きたヒトラー暗殺計画がこれによく似てる。ただし、出席するはずだった皇帝は向かう途中で腹痛を起こして引き返したので、被害はなかった。ちなみにメックリンガーがラインハルトと初めて会うのもこの時。

犯人はすぐにクロプシュトック侯と判明したため、怒り狂ったブラウンシュヴァイク公は、同じく一族友人が被害にあった貴族たちとともにクロプシュトック侯爵の討伐の許可を皇帝から取り付けた。ブラウンシュヴァイク公は予備役だが、今回に限り現役となった。ちなみにラインハルトも事件の翌日に皇帝から討伐の勅命をもらいに行った(ブリュンヒルトを下賜されたばかりだったので、それに乗って出征したかっただけ)が、貴族の連中が下ではやりづらいだろうと皇帝に諭されたため、引き下がった。

クロプシュトック候は領地に引き込み、そこで傭兵を雇って討伐軍に応戦。貴族たちは苦戦し、平定に一ヶ月もかかった。クロプシュトック候は戦死し、兵士たちはクロプシュトック領内を蹂躙しまくった。この戦争に軍事顧問として参加したロイエンタールとミッターマイヤーは色々あってラインハルトに忠誠を誓うことになる。

周知のようにクロプシュトック事件はOVAでは本伝内のエピソードとなっている。

パソコン買った

2004年09月17日 11時05分18秒 | Weblog
ついに新しいPCを買ってしまった。
液晶ディスプレイがついて6万円代だったのでつい衝動買い。もちろん色々オプションをつけたのでトータルで8万を超えたが…

以前に買ったPCはミナミが社会人になってすぐだったからもう4年くらい前のもの。OSはWin98だし、CPUはK6だし(泣けてくる)、動作は不安定極まりない(それでもMe買った人に比べたらましかも)。色々パーツもつけたしたし、メモリも増設しまくったので愛着があったが、まぁ仕方ないか。
それにしても前のPCにメモリを増設したばっかりだったのだが、ろくに動作が速くならなかったのはなぜだ。8千円も無駄にしてしまった。

で、昨日早速セットアップし、色々インストールしてネットもつなげた。そしたらなんとブラウザがなんか変なのだ。具体的に何が変かといわれると、たぶんHTMLかJavaScriptの動作がなんかおかしい。横一直線に書いてあるはずの文字が縦一直線に書かれていたりした。なんだこりゃ。

で、プリンタを接続しようと思ったらインストールCDが見当たらない。仕方ないので製造元のサイトからドライバをDLしてつないだ。
ほかにも色々vectorから落としてきたりした。

で、早速銀英伝6をインストールしてやってみた。動作はサクサクしていてかなり満足。ところが…追加キットのSG(シナリオジェネレータ)をインストールしたら動かん!もうこの時点で夜中の3時だったのでダウンした。
まぁ3連休でなんとかするしかないか。

失敗したなぁと思ったのは、注文するときに内臓CD-ROMドライブをDVD-ROMにしたこと。外付けでDVD-RW/CDRWドライブがあるとはいえ、内臓がCD使えないとコピーが面倒だ。せめてコンボドライブにしときゃよかったよ。HDDも40GBじゃよく考えたら少ないよな。

銀英伝人物評122<ウィレム・ホーランド>

2004年09月16日 11時47分35秒 | 銀英伝人物評
同盟軍中将。
第6次イゼルローン要塞攻防戦では少将。この時に活躍したため中将に昇進し、第11艦隊の司令官になった。

奔放な用兵と柔軟な機動戦術が得意なのだが、ただ定石を破っているだけで、新戦術を構築しているわけではない。エネルギーの無駄使いともいう。
自信過剰で、32歳の中将昇進はアッシュビーと同じであることから、自らも英雄にならんと息巻く。もっともビュコックやウランフの見る目はかなり冷たい。

第3次ティアマト会戦では、常識を無視した用兵により帝国軍をかき回し、優勢であるかのように見えた。だが、それが危機につながっているとわかっているビュコックからは再三の撤退命令が下った。にも関わらず、攻撃を続けたため、艦隊運動が限界点に達した一瞬の隙にラインハルトの艦隊から斉射をくらってあっけなく死んだ。

こういう人物がもうちょっと長生きしていたら面白かったかも。

銀英伝人物評121<クリストフ・フォン・ケーフェンヒラー>

2004年09月15日 17時23分40秒 | 銀英伝人物評
れっきとした帝国貴族。だが、結婚した相手が愛人を作って出て行ってしまったため、やけくそになって前線勤務を志願するというハードなことをやった。
第2次ティアマト会戦ではコーゼル大将の下で情報参謀を務めた。このときコーゼル大将のあやしい言動がひっかかり、後々の諜報網捜査にも関わってくる。

会戦で捕虜になった後、惑星エコニアの捕虜収容所に入り、そこで半世紀近く過ごした。捕虜交換で何度も帝国に戻る機会があったが、居残りつづけている。なぜなら、家を出て行った嫁とはまだ正式に離婚しておらず、自分がこのまま収容所にいつづけることで、離婚を防いだままにしようという、ひねくれた魂胆があったからだ。ちなみに時々嫁に手紙を送って自分の息災も知らせていたらしい。

その間、歴史の裏側、特に帝国と同盟をまたいだ巨大な諜報網の存在に興味を持ち、独自の調査と推理をしていた。本当にひまなおっさんだ。

ヤンが参事官として収容所に赴任してきた夜、不正の調査にきたのではないかと勘ぐったコステア大佐がヤンを葬ろうとしたため、これを助けた。その功績によって、捕虜の身分を解放され、年金受給資格までもらって自由の身となった。
ハイネセンに移住することになり、ヤン、パトリチェフを伴って向かったが途中の惑星で急死した。