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映画見た【DEATH NOTE 後編】

2007年01月12日 23時57分48秒 | 映画の感想
この間川崎のチネチッタで見た。前編も映画館で見た。



ストーリーとしては、月がキラの捜査本部入りするところから始まる。原作と同じく月にキラの疑いがかかっているところはは一緒。その後ミサと出会うところは少し変わっていて、原作ではミサが青山に月を誘い出すが、映画では第2のキラからのビデオがさくらTVで放映されたとき、テレビ局の中にいたミサが、テレビ局にやってきた月をみて月がキラだと確信するという流れになっている。
また、その際に夜神父が車でテレビ局に突っ込むのもこのときになっている。

その後すぐに月とミサが付き合うことになるが、Lはあっさりミサが第2のキラだと確信して(テレビ放映時にテレビ局内にいた人間が第2のキラだと推理するため)、即効でミサは逮捕。ちなみにミサと竜崎が出会った直後、月がミサに竜崎の名前をノートに書かせようとするも、ミサの携帯を竜崎が抜き取っておいたシーンは原作どおり。

ミサ逮捕後に月が自ら捜査本部に監禁され、その間にレムが第3のキラを作るところは原作どおり。ただしヨツバの火口ではなく、さくらTVのADである高田清美にノートを渡す。つまり映画では月と高田の接点は最初から何もないという設定。

高田が捕まる手口は、原作で火口が捕まるのとほとんど同じで、そこから再び月が記憶を取り戻すところも同じ。で、その後ミサが月の指令でノートを再び手に入れてから死神の目を手に入れるところも一緒。ただし最後は大どんでん返しがある。

ということで、原作でいうLの死亡シーンくらいまでが映画ではカバーされているが、結末はあっと驚くものになっている。原作ファンとしては十分納得いく(ちょっとご都合主義的なところもあるが)。
今年はLを主人公にしたスピンオフ作品も公開されるので楽しみだ。

読書感想文【東京ダモイ】

2007年01月12日 05時53分03秒 | 読書感想文
昨年の江戸川乱歩賞受賞作。



『東京ダモイ』
作者:鏑木蓮

ストーリー:
自費出版本を取り扱う薫風堂出版の営業・槙野英治は、句集の自費出版を依頼してきた高津耕介に会いに京都へ行く。300万という破格の値段に加え、わずか100部の出版しか頼まない高津の依頼は非常に魅力的なものだったが、薫風堂出版の広告に掲載することが高津が出した唯一の条件だった。
が、契約を結ぶために槙野が二度目の訪問をしたとき、高津は出版の延期を願う置手紙を置いて姿を消していた。舞鶴の港でロシア人女性の遺体が見つかったという記事を読んだ高津は舞鶴に向かったのだった。しかしその後姿を見せない高津は事件の重要参考人として警察に捜索されるも見つからない。
一方、高津が失踪した原因は高津の句集にあるとにらんだ槙野とその上司の朝倉は高津の句集の解明に努める。高津はかつて第2次世界大戦後にシベリアに抑留された兵士の生き残りであり、句集の内容はシベリアでの抑留生活のドキュメントと、その合間に俳句が書かれたものだった。そして句集には58年前のシベリアの捕虜収容所で起きた殺人事件も書かれていた。シベリアの事件と今回のロシア人殺害事件の接点とは・・・。

感想:
本作では俳句が事件の謎を解く鍵になっており(といっても簡単にとけるようなものではないが)、この俳句に隠されたキーワードを解いた時、シベリアの事件と今回の事件の犯人がわかる仕組みになっている。で、犯人がわかると、様々伏線がはられていたことに気づき、うまい構成だな、と関心した。また、シベリアの捕虜収容所の様子も圧巻というか、すさまじい体験だったんだな、というのもわかる。これも見所。