『θは遊んでくれたよ』
著者:森博嗣
あらすじ:
マンションの屋上から転落死した死体の額には口紅でθの記号が書かれていた。その半月後、看護師の木村ちあきが勤務先の病院の屋上から投身自殺をした。手のひらには口紅でθの記号が。
さらにその数日後、建設途中の建物から転落した死体には足の裏にθの記号が同じ口紅で書かれていた。成り行きで最初の被害者・早川のPCを調べた山吹は、かれのPCのブラウザのブックマークから謎のサイトを見つける。AIがユーザの入力した言葉に返事をするという不思議なサイトだが、このサイトがどういうものか皆目見当がつかない。
萌絵の友人・反町愛が口紅の鑑定を行っていた研究施設で飛び降り自殺が発生した。その靴の裏にはまたθの記号が。
口紅の特定について、警察が用意したサンプルはどれもはずれだったが、N大医学部教授の郡司がこっそり反町に鑑定を依頼した口紅は被害者が使っていたものと同じ結果だった。これが何を意味するのか。
感想:
今回も真相があやふやなまま、ただ海月の推理が披露されて終わる形。ただ今回のトリックについてはあ!そういうことか!と目からうろこでした。
それよりも本作では冒頭から犀川が登場し、萌絵とのラブコメがあったのがうれしいです。
特に萌絵の形態番号を犀川が覚えていなかったシーンが↓なんですが、
「僕は、君みたいに、携帯番号を覚える習慣がない」
「え、わたしの携帯ですよ?」
「ああ」
「たった十一桁の数字なのに?」
「ああ」
「一番大事な十一個だと思いません?」
「いや・・・・・・」
正直このやりとりだけで本作は満足でした。
著者:森博嗣
あらすじ:
マンションの屋上から転落死した死体の額には口紅でθの記号が書かれていた。その半月後、看護師の木村ちあきが勤務先の病院の屋上から投身自殺をした。手のひらには口紅でθの記号が。
さらにその数日後、建設途中の建物から転落した死体には足の裏にθの記号が同じ口紅で書かれていた。成り行きで最初の被害者・早川のPCを調べた山吹は、かれのPCのブラウザのブックマークから謎のサイトを見つける。AIがユーザの入力した言葉に返事をするという不思議なサイトだが、このサイトがどういうものか皆目見当がつかない。
萌絵の友人・反町愛が口紅の鑑定を行っていた研究施設で飛び降り自殺が発生した。その靴の裏にはまたθの記号が。
口紅の特定について、警察が用意したサンプルはどれもはずれだったが、N大医学部教授の郡司がこっそり反町に鑑定を依頼した口紅は被害者が使っていたものと同じ結果だった。これが何を意味するのか。
感想:
今回も真相があやふやなまま、ただ海月の推理が披露されて終わる形。ただ今回のトリックについてはあ!そういうことか!と目からうろこでした。
それよりも本作では冒頭から犀川が登場し、萌絵とのラブコメがあったのがうれしいです。
特に萌絵の形態番号を犀川が覚えていなかったシーンが↓なんですが、
「僕は、君みたいに、携帯番号を覚える習慣がない」
「え、わたしの携帯ですよ?」
「ああ」
「たった十一桁の数字なのに?」
「ああ」
「一番大事な十一個だと思いません?」
「いや・・・・・・」
正直このやりとりだけで本作は満足でした。