goo blog サービス終了のお知らせ 

BLOG in Atelier.Minami

ゲーム攻略、読書感想文など。

【読書感想文】図書館戦争

2008年04月11日 02時39分50秒 | 読書感想文
今日からアニメもスタート。
なんとかアニメ放映前に全巻読破できた。



ストーリー:
昭和の終わりに成立したメディア良化法により、すべてのメディア媒体は法務省の下部組織である良化委員会によって検閲を受けるようになった。
そして正化31年。良化法から本を守るために成立した図書法により、武装した図書館。その中のひとつ、武蔵野市にある武蔵野図書館に併設された関東図書隊基地で新人として訓練にしごかれる笠原郁がいた。郁は高校生の頃、本屋で買おうとした新刊本を目の前で良化委員会の検閲により奪われたが、それを救ってくれた図書隊員にあこがれて図書隊防衛部に志願した。
が、上官である堂上は特に郁に厳しくあたり、愚痴をこぼす毎日。しかし親に内緒で図書隊に入った郁は、かつて自分を救ってくれた王子様に会うために日々訓練に励んでいた。
そんなある日、郁の配属先が図書隊の精鋭部隊である図書特殊部隊に決定した。一緒に配属された同期の手塚光は日本図書協会会長を父に持つサラブレッドで、手塚自身も抜群の頭の良さと運動能力で、同期ではトップの成績を誇る男だった。しかし、それゆえに熱血バカの郁が自分と一緒に図書特殊部隊に配属されたのが気に入らず、何かと突っかかる。

感想:
ストーリーは今日放映した第1話とほぼかぶる導入部。この後郁は色々な経験を積んで成長していくと同時に、憧れの王子様の正体も明らかになる。

とにかく面白い。本は分厚いがあっという間に読み終わってしまった。ほんとにベタ甘のラブコメでもあるが、本好きなら一度は読んでおいて損はないと思う。

一応登場人物を紹介。

【笠原郁】
茨城県出身。3人の兄を持つためガサツに育ち、母親の期待に背いているため、図書隊防衛部にいることは絶対に知られたくない状態。すぐにかっとなり突っ走る性格だが、それが怪我の功名になることもあったり、ヘマして堂上に怒鳴られることもある。読書は好き。
階級は初め一等図書士。

【堂上篤】
郁の上官。背が低いため郁には陰でチビと呼ばれたりする。実は郁の憧れの王子様の正体なのだが、肝心の郁が堂上の顔を覚えていなかったため、逆に恥ずかしく、正体を知っている他の隊員たちに緘口令を強いている。郁の姿にかつての自分を重ね合わせているため、郁の暴走っぷりが苦々しく感じている。

【柴崎麻子】
郁の同期で同室。業務部に所属しているため戦闘は行わないがいざという時に機転を利かせて活躍することが多い。また、図書基地内に情報網を張り巡らせており、どんな情報も簡単に手に入れてしまう。性格は郁とは正反対で冷静沈着で計算高く、プライドも物凄く高い。いつも郁や手塚をからかってばかりいるが、自分がからかわれると逆上する。

【小牧幹久】
堂上の同期で郁の上官にあたる。物腰は柔らかく、やんわりと郁や手塚を嗜めたり堂上のフォローに回ることが多いが常に正論を吐く。笑い上戸で郁の行動に噴出すことが多い。

【手塚光】
郁の同期で日本図書協会会長を父に持つ。頭脳明晰・身体能力も抜群のエリートで努力も惜しまない。一緒に図書特殊部隊に配属された郁にライバル意識を燃やしていたが、だんだんと角が取れてきていつの間にか柴崎にからかわれるキャラに。兄の慧とは確執があり、慧がからんだ話題になると冷静さを保てない。戦闘では狙撃手になることが多い。

【玄田竜介】
階級は三等図書監で堂上・小牧の上官にあたり、図書特殊部隊の隊長でもある。豪放磊落を絵に描いたような好漢で、その豪快さゆえに堂上がしばしば嗜めたりフォローに回ったりする。いままでに何度も無茶をして病院送りの大怪我を追っている。

【稲嶺和市】
関東図書基地指令。かつて日野図書館の館長を勤めており、その際に良化部隊の襲撃で片足と妻を失った。それが今日の図書隊のを成立させるきっかけになったため日本中の図書隊員の精神的主柱でもある。

【手塚慧】
光の兄。父の考え方に反発して家を出、図書協会内の研究会である「未来企画」を立ち上げ、地方自治団体扱いである図書隊を文科省直属の国家機関に昇格させて、良化委員会と対等になるという理想を目指している。が、そのためには手段を選ばす、郁や他の図書隊を罠にはめたりすることもするため、郁や手塚からは不倶戴天の敵とみなされている。

【折口マキ】
世相社の記者で玄田のかつての恋人。図書隊関係の取材でよく関東図書基地を訪ねてくる。良化委員会を攻撃する記事をよく書く。

【中澤毬江】
小牧の幼馴染で、一回り年上の小牧に恋心を抱いている。中学生の時に発症した突発性難聴のおかげで普段はメールで会話をすることが多い。

他にも色々登場人物はいるけど、まぁ主要人物はこんなところ。

【読書感想文】とある魔術の禁書目録1

2008年03月25日 01時51分50秒 | 読書感想文
狼と香辛料を全部読んでしまったので、何か他に面白そうなのないかなぁと思い本屋で探した挙句、これを買ってみた。




ストーリー:
科学と(科学的に開発された)超能力が万能を誇る学園都市で高校に通っている上条当麻は超能力の素質が0の落ちこぼれ。だが当麻の右手にはどんなトンデモな力でも打ち消すことが出来る”幻想壊し(イマジンブレーカー)”が宿っていた。彼を付けねらう学園都市トップクラスの能力を持つ女生徒・御坂美琴が放つ超電磁砲すらも弾いてしまう。
そんな当麻の部屋のベランダにある日、一人の少女が落ちてきた。少女の名は”インデックス(禁書目録)”。イギリス清教のシスターである彼女は生まれもっての完全記憶能力で10万3000冊の魔導書を暗記している。そのインデックスを狙う二人の刺客から、当麻は体を張ってインデックスを守るが、彼らの目的は意外なところにあって・・・。


感想:
語弊のある言い方になるかもしれないが、文章がいかにもラノベっていう感じ。これが好きになれるかどうかで好みが別れそう。個人的には微妙にお受け入れ難かった。主人公の当麻のセリフ回しというかキャラ(インデックスを守れない自分を徹底的に責めたりとか)もあまり好きになれないし、文章の雰囲気とストーリーの重さがアンバランスな気がした。
ただイノケンティウスと書いて”魔女殺しの王”と読むセンスは好き。もっと歴史ネタをはさんでいればよかったのだが…。

【読書感想文】狼と香辛料(4)

2008年03月04日 10時25分23秒 | 読書感想文


今回はわりと平穏な話。

ストーリー:
エンベルクの町で小麦を売れなかったロレンスは目的地であるテレサという村に向かう。テレサは小さい村であるはずなのに、村民は皆生活に余裕がありロレンスはいぶかしむ。また、トルエオという土着の神を信仰しており、教会には誰も足を運ばなかった。教会には北方の神話に詳しいフランツという神父がいたはずなのだがすでに亡くなっており、エルサという若い女性が代わりを勤めていた。
フランツの残した書物が教会にあるはずとにらんだロレンスはどうにかしてエルサの心を開こうと、村に逗留するのだが…。

感想:
大きな事件は起きないが、エンベルクとテレサの騒動に巻き込まれて一騒動がある。それよりもホロとロレンスの今後の行方の方がクローズアップされており、ホロの故郷もすでにないということについて、深刻な感じに。

【読書感想文】狼と香辛料(3)

2008年02月28日 03時59分26秒 | 読書感想文
明日も朝から仕事なのに一気に読んでしまった・・・



今回はロレンスに恋敵登場の話。

ストーリー:
リュビンハイゲンを出たホロとロレンスは、次の目的地であるクメルスンに向かう途中、魚商人のアマーティという若者と出会う。アマーティはロレンスより若いながらも確かな目利きと抜群の商才を持つ、魅力的な若者だった。
クメルスンでは年に1度の祭の直前ということもあって宿がとれる状況ではなかったが、アマーティのおかげで上等な宿に泊まれることになった。
翌日、アマーティはロレンスとホロに町の案内を買って出るが、商談に忙しいロレンスはホロの相手を頼む。
さらにその翌日、アマーティはトレニー銀貨千枚をロレンスに払うことでホロを自由の身にさせることを申込み、さらにその後にホロと結婚すると言い出した。ホロがした、ロレンスに借金があるため旅をともにしているという話を真に受けたからだった。無論、ロレンスは仮に銀貨を受け取ってホロを自由の身にさせてもアマーティになびくわけがないと信じ、その申込を受けた。二日後にアマーティから銀貨千枚を受け取る証書をかわしたロレンス。だが、ホロの故郷ヨイツがすでに無くなっていることをロレンスが隠していたことがホロにばれ、二人のすれ違いが始まった・・・。


感想:
今回はある意味予定調和な話なのだが、とにかく張られた伏線がたくさんあって凄い。また、終盤の黄鉄鉱の相場が値上がりするシーンは株を買ったらこんな気持ちになるんだろうなぁという感じをリアルに与えてくれて、本作の白眉。
それにしてもホロが態度をもっとはっきりさせてくれたらと思うのは自分だけだろうか?ホロの態度の謎は最後の伏線回収で明かになるのだが、もう少し融通きかせてもいい気が。


【読書感想文】狼と香辛料(2)

2008年02月28日 03時48分54秒 | 読書感想文
すいません、1巻の感想では微妙とか書きましたが面白いです。。。



アニメの人気もあって、どこの本屋でも売り切れ状態・・・そんな中やっとこさ2巻を見つけて読みました。この本のおかげで物の価値っていつどこでどうなるかわからんなぁ~と実感させてくれます。

<<以下、ネタバレあり>>
ストーリー:
パッツィオの町で大もうけをしたロレンスは途中立ち寄った町で手持ちの胡椒を売り、資産の倍額分の武具を購入した。倍額の買い物ができるのはいわゆる【信用買い】という奴で、手持ちのお金がなくても期日までにお金を用意するという約束でモノを買えるという仕組み。ロレンスがここまで強気な信用買いをしたのは次に立ち寄るリュビンハイゲンという町では武具が飛ぶように売れることを知っていたからだ。
ところがリュビンハイゲンに行くと騎士団の遠征が取り止めになったせいで武具の相場は大暴落。おまけに負債を抱えるハメになった。商人組合の長からは「欲をかいたせい」と言われ、返す言葉もない。2日後までに信用買いした分の代金を揃えないと破産になるロレンス。破産になると一生奴隷として働かなければならなくなる。が、ここでホロが奇策を生み出す・・・。


感想:
丁度アニメでやっているところ(若干アニメのネタばれになった)。この巻では羊飼いのノーラという少女が出てきて物語のキーパーソンとなる。

とにかく物語中盤での破産寸前に追い込まれたロレンスの絶望シーンが凄い。読んでるこっちまで焦燥感にかられてしまうのだ。まぁ最後はお約束な展開になるのだが、それでもどんでん返しがあったりして最後まで気が抜けない。正直1巻より全然面白いので1巻で挫折した人にはお勧めしたい。

ホロとロレンスの絆もここでかなり深くなった。また、物語の3割くらいはロレンスとホロの軽妙なやり取りなのだが、これも結構面白い。ただアニメほどにはホロに萌えられないんだよなぁ。。