磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

安全・安心なまちを子ども達へ 犯罪現場の検証と提言

2005年12月27日 | 読書日記など
『安全・安心なまちを子ども達へ
   犯罪現場の検証と提言』
     中村攻・著/自治体研究社2005年

最近、子どもたちを巻き込む事件がありますね。
そこで手にした本です。
やはり防犯には限界があり社会自体を健全にすべきことが
かかれてあったノーマルな本です。



日本も犯罪先進国の仲間入りをしたようですね。
二七○万件も年間に刑事事件があるという。
下「」引用。
「二○○四年の犯罪白書から最近の状況として、-略-日本は四○%の急増で急速に犯罪先進国の仲間入りをする勢いである。これを人口勘案した一○万人当たりの発生率でみると一番高いのはイギリスの一万一二四○件で次いでドイツ、フランス、アメリカ、日本の順になっている。」

今、日本ではアメリカ型の社会にしようと、
一部の人は努力されています。
下「」引用。
「アメリカでは二○○一年に六万人近い子ども達が誘拐されその内一○○人前後が殺されている。平均すれば毎日一六○人強の子どもが誘拐され、三日か四日に一人が殺されている現状になる。」

なるほど、弁護士の数を増やさないといけないはずですね。

健全な社会をそだてるためには、
やはり人間とは? 人生とは?
という哲学的なことも必要とされてくるようです。

子どもの自身の防衛として、
・一人でいない
・時間厳守
・暗い場所など危険なところには行かない。
・知らない人には話しかけない。
など、常識的なことがかかれてあり、
なぜかということもかかれてあります。

そして、これは重要なことです。
子どもたちを犯罪者にしないために、
善悪を教えることが大切ですね。

この本では書かれてありませんが、
京都を中心にした伝統ある行事である
地蔵盆を防犯にもつながるとかいておられる
大学の先生や学生さんもおられます。





INDEX[防災・防犯・その他]



冬景色

2005年12月27日 | 短編など
冬景色

1.

ヒュー、ヒュー。
北風がふきはじめました。

「ふう」
手がかじかんでいます。
小学生の子どもたちは手をこすります。
分厚い雲が空をおおいます。

空から小さな雪たちがこぼれます。
「うわー雪だ」
小さな手に落ちた雪はすぐに溶けました。

「あはは……」
愉快な声がこだまします。
初雪です。


2.

ヒューヒュー。
北風はさらに力を増しました。

「はあーはあー」
小学生は白い息を吹きます。
手袋が愉快に動きます。
空から雪が降ります。
地面に落ちた雪たちも、
力を増して溶けません。

ヒューヒュー。
北風に舞っていた枯葉たちも白い雪で見えません。
小学生たちも少しふくらみました。
着膨れている子どもたちもいるのです。
お日様はあまり顔をださないようになりました。


3.

空から無数の雪たちがこぼれて来ます。
「うわー、広いなあー」
小さな雪の一つがいいました。
「下、柔らかそうだなあー」
と声をかけてきました。
雪たちは静かに、おしゃべりしています。

夜になって、
雪たちは北風に吹かれて舞いました。

「♪ジングルベル、ジングルベル、
鈴がなる……」
子どもたちが歌っています。
部屋のなかは明るく、暖かそうです。

「♪ジングルベル、ジングルベル、
鈴がなる……」
雪たちも静かに歌いました。


3.

狐が一匹。
寒さをこらえて、鶏小屋を鋭い目つきで
にらみつけていました。

雪たちに北風は合図を送りました。

ピューピュー。
雪は風に集められ、一匹の大きな白熊になりました。
狐はおどろき、矢のように逃げて行きました。

「せっかくのクリスマスだから、ごめんさないね」
北風はいいました。

狐はふりかえって、
「白熊がいるなんて思わなかった。
それにしても、今夜の雪はあたたかいなあー。
不思議だなあー」

子どもたちは、
「♪ジングルベル、ジングルベル、
鈴がなる……」
と夢の中でも歌っていました。


5.

二月、節分です。
寒いです。
北風は、鬼どもでさえ、凍えさせます。

雪はしかし、減り始めました。

三月、春です。
北風の力は弱まり、
南風の登場です。
氷のなくなった川は、
さらさらと音をたてて流れ、
まぶしい春がやって来ました。





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もくじ[クリスマス・ストーリー]




マスコミとゴミ問題

2005年12月27日 | 読書日記など
マスコミとゴミ問題

本日、お昼のバラエティー番組で
ゴミ問題をテレビで放送していました。

バラエティー番組くらいで目くじらをたてるなよと
言われそうですが、意見があるので書くことにしました。

化学物質アレルギーなどと話していたり、
感情的といおうか、扇情的に報道して、
行政をただ非難している。
問題のポイントがわかっていないとしか思えなかった。

ゴミ問題も国のレベルのことが重要な気がします。

『これで解決!環境問題』の著者である環境アドバイザー 立山裕二は書かれていますが、
大企業だけに有利な制度が、この日本を地球をむしばんでいます。

ゴミの問題、たとえばペットボトルを例にとりますね。
これは、昔は瓶でしたし、リターナブル瓶で企業が、
その費用を負担していたのです。
それが今は、行政が税金で処理しているのです。

行政がしようが民間企業がしようが
同じだというのは間違いです。

思いだしてください。
郵便局は葉書が五十円ではやっていけないとずっと
言い続けてきました。民営化と話が出てきて、
今でも五十円ですね。

つまり、行政(税金)にまかせれば、郵便局のように、
民間企業もペットボトルのことでは、
アグラをかいていられるのです。

そして、ここが重要です。
マスコミのスポンサーは、大企業の飲料メーカーたちです。
スポンサーには都合の悪いことはニュースにしない。
これがマスコミのいつものことなのです。

これは町田市という地方公共団体だけの問題ではないのです。
遠く離れているから問題はないということでもないのです。

中間施設では未知の物質が生まれる危険性があるのです。
未知なのですから……と、
ぼくは素人でしかありませんからそう思ってしまいます。






もくじ[環境問題]
リンク集(環境問題)



D100.食べ物がつくられる星は地球だけ

2005年12月27日 | 【小説】 レインボー...
VIII.黄色の部屋(虹の世界)

D100.食べ物がつくられる星は地球だけ





「わたし、虫はだいきらいなんだけど、蝶々とカールだけは別よ」
 ユリカは笑った。

「ありがとう。でも、いくら人間が虫をきらいだって言っても、虫がいなければ人間は生きていくことはできないのさ」

「それは聞いたわ。ミミズたちや虫たちがこの大地をつくったのよね」
「そのとおり。小さな生き物がつくったんだよ。ほかの星にはこんな素晴らしい大地は滅多にないものだよ」

「太陽にも月にも生き物はいないのよね」
「そして、いくら人間が小さな生き物を馬鹿にしても、小さな生き物から逃げることはできない」
「どういうことなのよ」

「それは、簡単なことさ。体のなかには、無数の微生物が生きている」
「微生物って、目には見えないもので、黴菌とかでしょう」
 ユリカは嫌な顔をした。

「黴菌とは人類に対して有害な細菌などのことだけど、微生物はそれだけじゃないんだよ。人間の役に立っている微生物もいるんだよ」
「知っているわ。納豆菌でしょう。納豆をつくるんでしょう」

「その通り、水戸の納豆は美味くて、かつ栄養があり、世界に誇れる健康食品である」
「納豆好きなの?」
「うん、そうとも」
 カールは人間になりすまして、納豆の作り方を勉強したほどである。

 ユリカは、納豆好きの芋虫なんて聞いたことがなかった。
「納豆菌によって、蒸した大豆があんな味にかわるんだから、微生物とは魔法使いのように素晴らしいのう。いや、名コックと言えるなー。ア・ハー!」
 カールは思い出して感動していた。

「それに、ヨーグルトもお味噌も、微生物がいないとできないのよね」
「その通りだよ。それに、椎茸などを知っているだろ。あれは、一つの群落であって、あれも真菌類の一種なんだよ。つまり、あれは小さな真菌が集まったもので、群落であって、一つの椎茸という草ではないんだよ」

「そう聞いたことがあるわよ。笠置の方で椎茸を作っているのを、パパと見に行ったことがあるわ」
「そうか……。それはよかった。自分たちの生活を知ることは大切なことだからね」
「この広い宇宙で、食べ物がつくられる星は地球だけなんだ。地球がどれほどに価値がある星か、生き物ならわかるはずだ。そのなかでも、きみのお母さんのショウガ焼き弁当、これは最高だぞ」

「えっ、私のお母さんのお弁当の味まで知っているの」
「な~に、それはまあ、気にすることじゃない。ア・ハー」。





閑話休題

そういえば、昔、

ある掲示板に花粉症にはヨーグルトを毎日とるようにしたら、

改善したように思えると書いたことがあります。

「日本人やったら、漬け物やでえ~」

と書いていた人がいました。

藤村屋の八代目さんでした。

本にも書いてあることですね。

牛乳はあわなくても、ヨーグルトは

ビフィズス菌が乳糖を破壊してくれているので、

日本人にもあうそうです。







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