『争いのなき国と国なれ
日韓を詠んだ歌人・孫戸妍(ソン・ホヨン)の生涯』
北出明・著/英治出版2005年
隣国との友好がないというのは悲しいことですし、
寂しいことだというのが、人間性というものではないでしょうか?
この本ははじめに2005年6月20日のニュースからはじまる。
そのニュースを伝える記事があります。
孫戸妍は1923年10月15日、日本に生まれた。父は早稲田大学に留学中で、
江戸川べりに住まいがあり、戸妍(ホヨン)と名付けた。
日韓両国の悲しい時代がはじまっている。
そして、孫戸妍は日本留学をすることになった。
そこでも寂しい思いをされたことでしょう。
だけど、孫戸妍には歌があった。
佐佐木信綱というよき師を得ていた。
後年、孫戸妍はこのときの佐佐木信綱との出会いを詠んでいる。
「汝が国のひとならではの歌を詠め」と迷わぬ道を諭されし大人
ともしびのもとは暗きか師の君の名高きことも今ほど知らず
佐佐木信綱の言葉が彼女を支えていたようですね。
彼女の詩集『戸妍詩集』には、
佐佐木信綱も序文を寄せてくれたという。
六ヶ所村の歌碑があります。
2005年6月20日、
切実な望みがあり争いのなき国と国なれ
という歌を小泉総理は読み上げたという。
この意味を本当にわかっていただきたいものです。
もくじ[平和のための読書]
日韓を詠んだ歌人・孫戸妍(ソン・ホヨン)の生涯』
北出明・著/英治出版2005年
隣国との友好がないというのは悲しいことですし、
寂しいことだというのが、人間性というものではないでしょうか?
この本ははじめに2005年6月20日のニュースからはじまる。
そのニュースを伝える記事があります。
孫戸妍は1923年10月15日、日本に生まれた。父は早稲田大学に留学中で、
江戸川べりに住まいがあり、戸妍(ホヨン)と名付けた。
日韓両国の悲しい時代がはじまっている。
そして、孫戸妍は日本留学をすることになった。
そこでも寂しい思いをされたことでしょう。
だけど、孫戸妍には歌があった。
佐佐木信綱というよき師を得ていた。
後年、孫戸妍はこのときの佐佐木信綱との出会いを詠んでいる。
「汝が国のひとならではの歌を詠め」と迷わぬ道を諭されし大人
ともしびのもとは暗きか師の君の名高きことも今ほど知らず
佐佐木信綱の言葉が彼女を支えていたようですね。
彼女の詩集『戸妍詩集』には、
佐佐木信綱も序文を寄せてくれたという。
六ヶ所村の歌碑があります。
2005年6月20日、
切実な望みがあり争いのなき国と国なれ
という歌を小泉総理は読み上げたという。
この意味を本当にわかっていただきたいものです。
もくじ[平和のための読書]