磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

日本を知る司馬遼太郎

2005年12月25日 | 読書日記など
『日本を知る司馬遼太郎』
   村井英雄・著/株式会社大巧社1977年、1刷

こんな作家は今いない!
ただ一言ですね……。

若いころの司馬さんは悪事をやりつくしたそうです。(゜.゜;)

学生時代の司馬遼太郎

司馬遼太郎も僕といっしょで、赤ちゃんのころから
健康に問題があったようですね。

大坂生まれの司馬さんは、幼時性脚気というので、
母方に里子にだされ、奈良におられた期間があるようです。

僕といっしょで偏食家だけど、司馬さんはすさまじい、
魚もカニもダメだそうです。

僕と違うのは、司馬さんは音楽が雑音にしかきこえない
タチだったそうです。


司馬さんの新聞記者時代のことが書かれてあります。

司馬さんの文章を「すかすか」などと評する人も
おられるようですね。

ぼくは司馬さんを好きな理由の一つが、
彼の文章は中学卒業、つまり義務教育終了しているなら、
理解できるように書いておれるところです。

これは非常に大切なことと私は思っています。
民主主義を大切にする作家なら、当然そうあるべきだと思います。

民主主義を標榜するが、実際やっていことは、
差別主義の権化のような新聞社があります。
高校にも行けない人たちが今も日本にはおられます。
その人たちには理解できないように書いている新聞社です。
その証拠に大学入試の当社の記事が設問に使用されたと
書いています。つまり、大学などと癒着もしているという
ことをコマーシャルで伝えています。

新聞記者として、民主主義を築こうとした司馬さんは、
当然そのようなことはされませんでした。
そして、作家になったら、それを捨てた方が楽なのに、
司馬さんは捨てませんでした。
立派だなあーと思います。

記述はそのようですが、内容はすこぶる上質であったことも
書いておきたいと思います。

司馬さんはオウムについて書いています。
これも実にわかりやすいので、引用します。


「司馬さんは立花隆さんとの対談で、

 解脱。……僕はオウムが解脱というと、またウンザリしてしまうんです(笑)。解脱というのは、生きて煩悩から脱すること、つまり悟りを得ることです。しかし人間が生きているかぎり、煩悩から逃れられるわけがないんだから、解脱など本当はだれもできない。まれに解脱した気になっても、顔の悪相はのこっている。自分だけのなま●●解脱--これだけでも大変ですが--そんな人を仏教では羅漢さんと言います。羅漢さんは浮世のいろんな顔をしているでしょう。あれは解脱しただけの顔で、途中の顔なんですね。解脱して、なおかつ他者をあわれむ--慈悲の心を持って初めて仏さんの顔になる。それができた人は、伝説上の釈迦だけです。」









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ヨンタクロース

2005年12月25日 | 短編など
ヨンタクロース

よっちゃんのズボンには穴があいています。
でも、冬なんで、下にタイツをはいているので、
寒くありません。

今年のクリスマスは楽しいことがあります。
それで、みんなにも呼びかけようとしました。

「ねえ、クリスマス・パーティするんだよ」
お金持ちの大金キンタさんの奥さん、
ため子さんに話しかけました。

「まあ、それはよかったでございますね」
そう口ではいいましたが、心のなかでは、
こんな汚い子どものパーティなんて、
ゾッとするわと思いました。

「ヨンタクロースがくるんだよ」
「そう、よかったわねえー」
こんな子どもに話しかけられるだけでも、
寒気だわ……。

その後に「みんなアジアの家族なんだよ」
というよっちゃんの言葉を聞き逃しました。
よっちゃんだから、ヨンタクロースと思ったのでした。

小学校のとき、「ほんもののサンタさんがくる」と
大騒ぎしていたのだけど、隣の家の平山三太さんが
サンタクロースの扮装をしていたのを思いだした。

ため子さんは、家にかえって、
『冬のソナタ』のDVDをまたみています。
「ヨンさま!」
涙を流して感動するため子さん!







【注 意】
この物語はフィクションであり、実在の話ではありません。
ヨンさまが、日本におしのびでやって
くるほどの日本好きということもあり、
ヨンさまの考えに共鳴する部分があるので使用させていただきました。
ヨンさま関係者の方まずかったら、お知らせくださいませ。
【司馬遼太郎】
司馬遼太郎は日本人というよりも、アジア人とご本人のことを
思っておられたようです。筆名にもそれが表現されています。
司馬遷ほどのものじゃないという意味らしいです。

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関連記事

もくじ[クリスマス・ストーリー]



【本人談】昨日つくりました。
日韓がもめているときに、ヨンさまは素晴らしかったですね。
「商売よ」という方もおらましたが、
商売でも、ええ商売やってや!
頼みまっせ! 


D098.[イエロー・ルーム]

2005年12月25日 | 【小説】 レインボー...
VIII.黄色の部屋(虹の世界)

D098.[イエロー・ルーム]





「うわー、まぶしいな」カールは叫んだ。
 ユリカは「光がいっぱいって、感じよ」と嬉しそうだ。

 そして、風は吹いていなかった。しかし、風が吹くことは大切なことである。風が吹かねば、飢饉が起こることだってあるのだ。

 しかし、そんなことをユリカもカールも考えてはいなかった。なぜなら、この黄色の世界は誠に気分がいいのである。

「ここが、黄色の部屋か」
 カールは、うっとりしている。

 ユリカは、
「あ~あ」
 と言いながら背のびをした。

 それから、ユリカはわらの山の上に寝ころんだ。
 ユリカは、とってもゆったりとした気持ちになった。

 そして、ユリカは、
「わたし、なんだか」
 とカールに言った。

 カールは、にたにたして、
「なんだか……」
 と、陽気にきいた。

 ユリカは、しみじみと話す。
「わたし、なんだか、ママがきらいじゃなくなったの」
「そう、それはよかったね」
 カールは、とても喜んでくれた。

 ユリカは、
「なんだか、楽しい」
 とカールに話した。気分がとても軽く感じるのである。

 カールは、
「そう、前途に光明を見いだしてきたね」
 と難しいことを言った。

「どういうこと」
「望みがでてきたってことさ」

 ユリカは、カールを見て、あることに気がついた。

「あっ、カール」目をぱちくりさせた。

 カールは、のん気に、
「なぁに」
 とだけ、返事した。カールは眠いのである。ほっとしたからだろう。

「あなたの体から二色しか光が出ていないわよ」
 ユリカは指さして言った。

「あっ、本当だ」
 カールは驚いていた。

「どういうことかしら、だいだい色と、赤色だけよ」
 ユリカは考えこんだ。

「きっと、むらさき、あい色、青、みどり、黄色の部屋は通ったからだよ」
 カールは、わかったようなことを言った。

「じゃ、あと、ふたつの部屋を通れば、地上に帰れるのね」
 ユリカは、のん気に言った。




閑話休題

環境も心の問題が大きいと書いておられるのを見て、

なるほどだなあーと思いました。

どうも、いい環境というのは人間関係がうまく

いっていることが肝心ですね。

それなら、更にいい環境にしようと思えば、

うまく協力関係もとれるわけですね。

京都の町屋は一人の知恵ではなく、

多くの人たちの知恵を集めてつくられたものです。






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[レインボー・ループ]もくじ



メリー・クリスマス!