磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

市田ひろみの京都流節約生活術

2005年12月23日 | 読書日記など
『市田ひろみの京都流節約生活術』
    市田ひろみ・著/家の光協会1999年

著者は、京都出身の方と思ってましたが、
生まれは大坂だったみたいです。



「始末せなあかん」と京都の人はよくいうそうです。
ぼくはあまり聞きませんでした。当たり前このとですから。

京都の人には普段着とハレの服装のメリハリがあるそうです。
貧乏人の僕の家でも、よそ行きのいっちょらがありました。

京都の人はレンタルより、着物を購入され、
何代にもわたり使用されますね。

この本にはかかれてありませんが、
黒田清子さんの結婚式のときに、
母の美智子様の着物を素敵にきておられましたね。
とても、愛情深く思えたものでした。

必需品でないものは、すぐに買ってもらえませんでしたね。
クリスマスのプレゼントも何か月も前から何が欲しいときかれ、
何か月かしたら、また聞かれました。
その間に欲しくなくなる品物もけっこうありました。

流行より本物をと書かれてあります。
流行は無駄が多いですね。軽薄な印象もうけてしまいます。


京都の街は人間サイズにできていて、歩いて
買物がすむそうです。
これも環境にいいものです。

この本にはかかれていませんが、
今、郊外型大型店舗が問題になっています。
これは環境によくないからです。
若い人が遠くの大型店舗に買物にいき、
近くのスーパーが倒産し、ご老人が困っておられるそうです。

多くのことで、大企業が環境に悪いシステムだと
いうことが理解される昨今です。
さらに、高齢化社会がすすむなかで、
このような後ろ向きの規制緩和をしたことが、
愚かでしかないと思えます。

世界では大型店舗規制が流れだそうですよ。

ローンを使うこと=利息を払うこと、
当たり前このとですね。

「対抗して悪口を言わない。じっと耐えて待つのが賢明」
ええ! 市田さんが???
ああ、京都流倹約生活術でしたね。了解しました。(^^)

この著者のかかれたものをもっと見たいと思われた方は、
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もくじ[環境問題]
リンク集(環境問題)

サンタ地蔵

2005年12月23日 | 短編など
サンタ地蔵

くーちゃんの家はケーキ屋さんです。
パパはサンタさんのかっこうをして、
ケーキを景気よく売ってました。

「売り切れだ!」
美味しさと健康にいいと評判の
クリスマス・ケーキは全部売れました。

そこに、商店街のおじさんが、
クリマス会にその扮装でやってきてくれと
いいました。

パパはそのままの格好で、
出かけて行きました。

ママは帰ってくるかしら……。
と頭をかかえました。
パパはすごくお酒に弱いのです。
コップ一杯で顔が真っ赤になって、
子どものようにはしゃぎまわってしまうのです。

なかなか帰ってきませんでした。
「パパたらあきれたものだわ。
いつものことだけど」
そして、くーちゃんと二人でクリスマスをしました。

お酒を飲んだら、服をぬぐくせもあるから、
困ったものよね。
ママはベッドのなかで思いました。

そして時計の針は、翌日を示していました。

翌朝、玄関の上がり口で
パパがパンツいっちょで寝こんでいました。









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もくじ[クリスマス・ストーリー]



【本人談】昨日つくりました。
だれですか、傘地蔵の真似だという人は!
傘地蔵の作者に失礼ですよ。(^^)





大仏サンタ




D096.花ことば

2005年12月23日 | 【小説】 レインボー...
VII.みどりの部屋(虹の世界)

D096.花ことば





 それからみどり色のハチくんが「ねぇ、花言葉ってきいたことがあるよ。この花の花言葉は何なの?」ときいた。

 木は目を細めて、
「サクラソウの花言葉を、ききたいのかい」
 と木は優しくこたえた。

 木の前の一年草の葉の上にとまって、ハチくんは、
「うん」
 と返事した。

 木は、ハチくんにやさしく語りかけた。

「サクラソウの花言葉は『幼ないときの悲しみ』。こんな、話がある」
 木は、種を目元にもってきて、熱心に語った。

「ドイツという国にリベリスという女の子がいたのじゃ。病気で寝ているおかあさんを励まそうと、リベリスは花をつんでいたのじゃ。すると、花の精があらわれたのじゃ」

「花の精ってなんなの」
 ハチくんは目を首を左右に動かして、木にたずねた。

「花の精とは、花の妖精のことじゃ。ふしぎな力をもっておるのじゃ」
 木は微笑んで教えてくれた。

「花の妖精というくらいなんだから、きっと美しいんだろうなぁ」
「ほほお、ハチくんは、小さいのに、おませだね」
 ハチくんは少し、はずかしく思った。

「話の続きをはなしてよ」
 木に、せがんだ。

「よしよし」
 木は言ってせきばらいをしてから、落ちついてまた話しだした。

「花の精は、リベリスにサクラソウの花をわたして『親孝行な娘リベリスよ。わたしのお城においでなさい。この花を鍵穴にさしこむと、門がひらきます』と言ったのじゃ」

「花の精はお城に住んでいるの」
「そうじゃとも。ふだんは人間も虫たちもその城を見ることもできないのじゃ。いいや、普通の人間たちは、お城に行くことさえ、まったくできないのじゃ」

「リベリスは親孝行だったから、お城に誘われたの」
「そうじゃとも。それに、リベリスの母もリベリスをとっても愛しておったのじゃ」
「よかったね」
 ハチくんは、うれしそうだ。




閑話休題

この花言葉は、

『花ことば物語』鈴木道子・著/カラーブックスh4年

にかかれてあった物語です。

司馬遼太郎だったと思いますが、

外国では田圃と畑の区別はないそうで、

田圃というのがいかに日本人にとって大切であるか

ということが、このことでもわかるそうです。

また、このような物語をつくる人たちは、

いかに花と関係をもっているかということが

うかがわれますね。

美しい花を見ていると物語をかきたくなる、

その気分は生きている喜びを表現していると

私には思えます。







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