磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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D098.[イエロー・ルーム]

2005年12月25日 | 【小説】 レインボー...
VIII.黄色の部屋(虹の世界)

D098.[イエロー・ルーム]





「うわー、まぶしいな」カールは叫んだ。
 ユリカは「光がいっぱいって、感じよ」と嬉しそうだ。

 そして、風は吹いていなかった。しかし、風が吹くことは大切なことである。風が吹かねば、飢饉が起こることだってあるのだ。

 しかし、そんなことをユリカもカールも考えてはいなかった。なぜなら、この黄色の世界は誠に気分がいいのである。

「ここが、黄色の部屋か」
 カールは、うっとりしている。

 ユリカは、
「あ~あ」
 と言いながら背のびをした。

 それから、ユリカはわらの山の上に寝ころんだ。
 ユリカは、とってもゆったりとした気持ちになった。

 そして、ユリカは、
「わたし、なんだか」
 とカールに言った。

 カールは、にたにたして、
「なんだか……」
 と、陽気にきいた。

 ユリカは、しみじみと話す。
「わたし、なんだか、ママがきらいじゃなくなったの」
「そう、それはよかったね」
 カールは、とても喜んでくれた。

 ユリカは、
「なんだか、楽しい」
 とカールに話した。気分がとても軽く感じるのである。

 カールは、
「そう、前途に光明を見いだしてきたね」
 と難しいことを言った。

「どういうこと」
「望みがでてきたってことさ」

 ユリカは、カールを見て、あることに気がついた。

「あっ、カール」目をぱちくりさせた。

 カールは、のん気に、
「なぁに」
 とだけ、返事した。カールは眠いのである。ほっとしたからだろう。

「あなたの体から二色しか光が出ていないわよ」
 ユリカは指さして言った。

「あっ、本当だ」
 カールは驚いていた。

「どういうことかしら、だいだい色と、赤色だけよ」
 ユリカは考えこんだ。

「きっと、むらさき、あい色、青、みどり、黄色の部屋は通ったからだよ」
 カールは、わかったようなことを言った。

「じゃ、あと、ふたつの部屋を通れば、地上に帰れるのね」
 ユリカは、のん気に言った。




閑話休題

環境も心の問題が大きいと書いておられるのを見て、

なるほどだなあーと思いました。

どうも、いい環境というのは人間関係がうまく

いっていることが肝心ですね。

それなら、更にいい環境にしようと思えば、

うまく協力関係もとれるわけですね。

京都の町屋は一人の知恵ではなく、

多くの人たちの知恵を集めてつくられたものです。






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