大阪龍馬会

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「鳥羽伏見の戦い」無縁仏弔う 伏見の喫茶店、供養塔建て36年

2008-07-03 11:51:39 | 幕末ニュース
 幕末の「鳥羽伏見の戦い」の激戦地だった京都市伏見区納所で、戦死した無縁仏を弔う供養塔を建て、30年以上、世話を続けている喫茶店がある。毎朝お供え物と線香をあげ、月2回、法要を営む。歩道そばにあり、手を合わせて冥福を祈る通行人もいるという。

 世話をしているのは、喫茶店のオーナー橘文明さん(63)博子さん(65)夫妻と店長の鍵山哲也さん(38)。

 1972年、この店舗を含む土地でマンションを建設する際、僧侶から「敷地内で3人が鳥羽伏見の戦いで亡くなっている」と告げられた。供養のため、橘さんの母親が高さ約1・5メートルの五輪塔を建てた。マンション完成後、府道に面した歩道わきの敷地に台座をつくり、安置した。

 橘さんらは、空腹のまま無念の死を遂げたであろう3人を思い、開店する月曜から金曜の朝、水、塩、米を一式にして供え、線香に火をともす。墓前の草花も絶やすことはない。月2回、僧侶を呼んで法要を営むほか、盆と正月には野菜や鏡もちを供える。

 供養塔はよく目立つ場所にあり、子どものいたずらに遭ったこともあるが、さい銭を置いたり、幼子と一緒に手を合わせる母親の姿も見かけるという。文明さんは「悔しい思いをして亡くなられた方を弔うのは大切なこと。わたしたちもずっと末代まで世話を続けていくつもり」と話している。


7月1日 京都新聞


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