大阪龍馬会

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社会科テスト:私のこと知ってますか? 幕末・明治、認知度低く--文科省調査

2008-07-01 12:11:02 | 幕末ニュース
 ◇小6、中3に調査
 文部科学省国立教育政策研究所は27日、小学6年と中学3年を対象にした社会科テスト(特定課題調査)の結果を公表した。歴史上の人物と業績を結びつける問題(小6)では、ザビエルや雪舟は正答率が高い一方、伊藤博文や勝海舟は低いという意外な「認知度ランキング」が判明。小6で全47都道府県の位置を正しく答えた児童は12・7%だった。

 調査は昨年1~2月、無作為抽出した全国526校約1万6000人を対象に実施。学習指導要領で取り上げている42人の名前に、業績を説明した42の短文を結びつける小6の問題では、ザビエルは正答率98・2%だったのに対し、伊藤博文は37・7%、明治天皇は37・5%だった。

 近現代の人物ほど正答率が低く、同研究所は「同時代に活躍した人物が多いため」などと分析。明治天皇は「五箇条の御誓文を出した」が正解だが、「大日本帝国憲法をつくる仕事に当たった」の伊藤博文と混同した誤答が多かった。
 一方、同時に実施した学校へのアンケートで、「人物年表や人物事典づくりなど表現活動を(指導に)取り入れた」と答えた教師の担当児童は正答率が高かった。

 ◇佐賀、福岡より有名?
 都道府県名から地図上の位置を選ぶ問題(小6)では、47都道府県の平均正答率が54・7%。福井と徳島の39・9%が最低だった。鳥取を島根の位置(誤答率18・7%)としたり、秋田を岩手の位置(16・6%)とするなど、隣接県と間違えるケースが目立った。47都道府県の位置は、来年度から先行実施される新学習指導要領で小3~4年生で必ず学ぶようになる。

 複数の資料から課題を見つけてまとめる力は、発表・討論などを含む「問題解決型」の授業を実施している学校ほど高い傾向が見られた。同研究所は「問題解決的な学習の経験を継続的に積ませることが重要」としている。


■人物の業績を選ぶ問題の結果=小6
順位 人物名     業績                       正答率(%)
 1 卑弥呼   「邪馬台国の女王になった」              99.0
 2 ザビエル  「日本にキリスト教を伝えた」             98.2
 3 ペリー   「黒船で来航し幕府に開国を迫った」          95.8
 4 雪舟    「水墨画を完成させた」                94.2
 5 野口英世  「黄熱病の研究で世界的に活躍」            92.9
 6 杉田玄白  「オランダの医学書を訳した解体新書をあらわした」   89.2
 6 足利義満  「京都の北山に金閣を建てた」             89.2
 8 足利義政  「京都の東山に銀閣を建てた」             89.1
 9 聖徳太子  「十七条の憲法を定め遣隋使を送った」         86.9
10 伊能忠敬  「全国を測量して日本地図を作った」          85.8
33 板垣退助  「土佐藩出身で自由民権運動を始め、政党を作った」   46.1
34 西郷隆盛  「新政府の中心だったが西南戦争で敗れた」       43.0
34 小村寿太郎 「日露戦争の講和会議に臨み、後に完全に条約改正した」 43.0
34 陸奥宗光  「日本の法律で外国人を裁判できるよう条約改正した」  43.0
37 伊藤博文  「大日本帝国憲法をつくる仕事に当たった」       37.7
38 明治天皇  「五箇条の御誓文を出した」              37.5
39 勝海舟   「新政府と話し合い江戸城を平和に明け渡した」     28.4
40 大隈重信  「佐賀藩出身で国会開設に備え政党を作った」      28.1
41 木戸孝允  「長州藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」    23.3
42 大久保利通 「薩摩藩出身で幕府を倒し新政府の中心となった」    19.9


6月28日 毎日新聞


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