ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

69年

2014-08-15 21:47:22 | Weblog
今日の正午、黙祷をしようと思っていたのに、
中国からの連絡対応に追われていて、気がついたら19分が超過していた。
残念。

久しぶりの8月15日の日本なので、ちゃんと黙祷したかったのに。

日本人にとっての終戦は今日。
当時、玉音放送があまりよく聞こえなかったという人もいるけど、
天皇陛下の声は重かった。
正座して涙する人たちの姿は、私の印象では白黒だけど、
当然のことながら、当時も現実世界はカラーだった。

この日の印象があまりにも強くて、
軍艦ミズーリでの降伏文書調印は、もはや戦後の出来事に近い印象だ。

日本に帰国して、新鮮な気持ちで日本を眺めながら、
ここ1ヶ月くらいは、日本の会社で一緒に働く人の面接をしている。

いろいろな人が来る。
日本人でも、第二新卒からシニア層まで。
そして、国籍も日本と中国。そして残留孤児の子どもたち。

日本人の男性はやさしい。
親への感謝の気持ちを述べ、いまの不甲斐ない情況(つまり無職)を
卑下する人たちばかりだ。

そして、そのほとんどが、比較的よい大学を出ている人たち。
両親が苦労して自分を大学に行けるようにトレーニングしてくれたのに、
それを社会的な地位というかたちで見せて、恩返しできないもどかしさ。

いつから、こんなに日本の男子は自信がなくなってしまったのだろう、と思う。
そして、自分でも家族でもない、
もっと大きな何か、運命に突き動かされたいという欲求を感じる。

これが、日本が抱える閉塞感なのだろうと思う。
彼らは、自信ありません、こわいです、いやです、と言いながらも、
お国とため、と言えた時代を少し羨ましく思っている。

中国人は、たいへんシンプルだ。彼らは現世利益しかない。
いま利用できるから、過去をいいように持ち出すにすぎない。
ますます中国人には同感できなくなっている自分に、驚くばかりだ。

もう69年か。
戦争を実体験として知っている人も、どんどん少なくなっている。


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