ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

東アジア

2010-11-25 21:27:03 | Weblog
「北朝鮮の砲撃を支持するわけにはいかないから、中国は苦しい立場」と、
ニュースで言っている。

後継問題だろうが何だろうが、
砲撃して人の命を奪うのは言語道断。
それによって自国の評判を落とし、
北朝鮮国民の相対的な立場を悪くする権利を持っている人はいない。

ただ、そこで思うのは、
砲撃したから中国は後見人として立場が悪い、のではなくて、
そもそも、中国共産党の理念として、
北朝鮮のような権力の相続は、あり得ない選択肢のはずだ。

とはいえ中国共産党でも、太子党のように、
親が共産党幹部だったら子どもも出世できるようなルートができているので、
結局は、皇帝と取り巻きがいて、
はじめて国が落ち着くような気質の国民性なのかと思う。

別にこれは、悪いことではない。
方法としては、十分に有効な場合がある。
ただ、それなら中国共産党の理念は、どのように転回しているのかが、すごく気になる。

資本主義に比べ、共産主義は、その理念の構築がより重要なはずだ。
少なくとも資本主義で育った私には、そのように見える。

結局は、北朝鮮の相続問題に正面から取り組むと、
必然的に中共内のポスト争いにダイレクトに繋がる。
そして、軍隊の統制にも話が及ぶ。
中国でも、共産党の軍隊である人民解放軍の主導権を誰が握るかは、非常に微妙な問題だ。
あくまでも国軍ではなく、共産党の軍隊だからだ。

いま、東アジアは、非常に重要なバランスにあり、
大切な時期にさしかかっているように感じる。


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