ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

いちばん大切な時間

2009-09-25 00:12:48 | Weblog
私にとっては、1人でボーッとする時間が、いちばん大切。

つくづく、本当に無為な時間の過ごし方だと思う。
普通の人は、あれをやろう、これがやりたい、と、
きっと、もっといろいろな欲求がわいてくるのだろう。

そして、そういった欲求を持てる人が、
何かをうみだすことができるのだろうと思う。

でも、私は、ただただ虚ろである時間が一番たのしい。
自分の血も、肉も、皮膚もなくなったかのように静謐になり、
その場で聞こえる音や波長に、
ただただ揺られているだけの時間が一番いい。

幼い頃からそうだった。
だから、なかなか宿題は終わらない。
勉強はしないし、課題もやらない。
一日中でもボーッとしていられる。
そして、母に怒られた。

今日は、通勤の満員電車のなかで、
昨日読んだ維摩経の内容を反芻し、
身近なことに置き換えて考えてみようと思った。

そうしたら、いつの間にか思考が中断して、
ひたすら自分が透明になったような錯覚に陥って、
ほんの少しの時間だけど、頭の底からボーッとした。

生産性のない時間の過ごし方だから、本当に自分が情けなくなるけれど、
もっとこんなボーッとする時間がほしい。
それで金銭的に貧しくなるのなら、それでもしょうがないか、と思い始めた。


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