ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

口喧嘩

2014-05-04 23:48:16 | Weblog
昨日までの三連休、部屋に引きこもって読書をしていた。
もう旅行のとき以外は、屋外に出る気なし。
漢民族と会うのは、仕事の時だけでお腹いっぱいです。

で、休みの間に日本モードに戻ると、休み明け、人民たちに対応できない。
並ばなかったり、耳元で大声で話されたり、痰を吐かれたり、
ついでに仕事では、言ったことの6割しかできてないのに「やった気満々」だったり。

仕事に関しては、こちらが少し気を抜くと、すっかり能力が退化するので、
毎回最初からちゃんと説明しないといけない。
終わったことは全部忘れる人たちだから。

特に連休の後は、みんなすっかり先週のことなんて忘れてる。
そして、自分では見返そうともしない。
「上司から指示が来るの待ってよ~」というノリだ。

それが続くと、私もいよいよ腹が立つ。
今日は、とことん腹が立った。

でも、しょうがないんだ。
彼ら人民は、ずっとそれで育ってきたのだから。

と、頭ではわかっているのだけど、心が抑えられなくて、
今日は、部下がまとめたある資料を見たときに、ぶち切れた。そして、
「自分で明確に説明できない専門用語を勝手に使うな。これを定義できるのか。
 お客さんがやりたいことを理解して、意図を明確にしてから取り組んだのか。
 かなりピントがずれた内容になっていると思うが」と、言ってしまった。

そもそも、顧客視点なんて持ち合わせていない社会主義の人民に、
こんなこと言ったって、理解できるわけないんだ。
虚栄でかためられた「自己主張」しかないのだから。
で、私は、自分で解を出す努力をしろと、言っているのに、
次には、だいたいお決まりの反論がくる。
だって指示通りだもん。もしくは、指示してもらってないもん。
まあ、日本人にもあることだけど。

もちろん、泣かせた。で、案の定の反論が来た。
「だって、あなたが参考資料ってくれたじゃない」と。
こういうことを私に言ってしまうと、もうダメだ。
「あげたわよ。でも、参考資料をそのまま丸コピーするんだったら、
 誰がやったっていいのよ。
 私は、あなた自身が、ちゃんと考えたのか、何を基準にまとめたのか。
 それがお客さんのニーズとどう一致してるのか、自分でいま、説明してって言ってるの。
 そもそも、お客さんの社名、全部言えるの?」と。

案の定、お客さんの社名も、お客さんの要望もろくに見ないで、
勝手に目の前の要領だけで資料をまとめていた。
それを突きつけ、「誰がこんな仕事にお金払うんだ」と言って、今日は勝敗が決まった。

本当は「だって、お客さんの社名を見て、お客さんの要望を理解して、
それから資料をまとめろ、って言わなかったじゃない」と反論したかったのだろうが、
そんなこと言った瞬間に、私が「あなたには今後この仕事はお願いしません。
こんなことまで、大卒の人に毎回指示するなんておかしいでしょう。あなたはエリートなんですよ」と、
もっとイヤな反論が来るのが、わかっているからだ。

上げて落とす、というか、落とすために上げる話法。

こういうときの私は、留学時代の北京語に戻るので、
巻き舌発音のうえに、中国人の口論並みの速さで中国語をまくしたてる。
そして、その場の中国人が全員凍りつく。

私に口喧嘩で勝とうなんて、10年早い。
中国人の屁理屈なんて、言い負かすの簡単。
いつもは面倒だからやってないだけだ。

でも、中国の大卒というのは、先生が望むように、
スマートに、要領よく正解が書けるという能力が秀でているから大卒なわけで、
お客さんの要望を理解するなんて観点はない。
つまり先生と自分以外の第三者のことなんて、邪魔者以外の何者でもないから。
そんな余計なこと考えてたら、模範的な人民になんか、なれない。

わかってるんだけど、
で、そのあと、すごーくイヤな気持ちになる。