今朝、駅に向かって歩いていたら、
乳母車に乗った小さな女の子とお母さんが、同じように駅へ向かって歩いていた。
お母さんは黙々と乳母車を押している。
そして女の子は、乳母車に乗ったまま、声の限りに叫んでいた。
「なぜ、なぜ」と。
すごく悲痛な声で、5分以上もずっと休むことなく。
お母さんに甘えるように「なんで。どうして」というわけでもなく、
ただひたすら、胸の奥から絞り出すように一人で叫んでいた。
なんとなく、きっとこの子には、前世の記憶があるのだろうなあ、と思った。
誰だって同じだと思うけれど、
小さい頃は、本当に頭のなかに「なぜ、どうして」が満ちている。
それを楽しめる人もいるのだろうけど、私はそれがとても苦しかった。
望もうが望むまいが、いろいろなことが私に降って来る。
なんでこんなに突き刺さってくるのだろう、と思っていた。
あまりに物事を楽しめない性格だったので、
「楽しんで努力しなさい。人間が向上するにはそれが一番大切」と、
母によく注意されたけれども、そう言われれば言われるほど、
世の中のすべてがイヤになった。
先日、学生時代に書いた詩のノートを見つけた。
パラパラと眺めていたら、月や星の光について書いたものがあった。
何千、何億もの星の光が、私に矢のように降り注ぐ。
そして、月の光は鈍く低く、骨の髄まで暗く浸透してくる。
夜の闇の中にも、決して逃げ場はない。
高校生くらいのとき、こんなようなことを書いていた。
なんとまあ、暗い学生時代だったのだろう。
ただ、昔から、星を眺めてロマンチックな気持ちになれるような性格ではなかったのだ、
と再認識したことにより、
ここ最近で感受性が乏しくなったわけではない、と、逆に少し安心した。
でも、私の周囲にいる何かを為している人は、「なぜ」のあと、
楽しんで努力できるというか、努力を楽しめる人だなあ、とも思う。
乳母車に乗った小さな女の子とお母さんが、同じように駅へ向かって歩いていた。
お母さんは黙々と乳母車を押している。
そして女の子は、乳母車に乗ったまま、声の限りに叫んでいた。
「なぜ、なぜ」と。
すごく悲痛な声で、5分以上もずっと休むことなく。
お母さんに甘えるように「なんで。どうして」というわけでもなく、
ただひたすら、胸の奥から絞り出すように一人で叫んでいた。
なんとなく、きっとこの子には、前世の記憶があるのだろうなあ、と思った。
誰だって同じだと思うけれど、
小さい頃は、本当に頭のなかに「なぜ、どうして」が満ちている。
それを楽しめる人もいるのだろうけど、私はそれがとても苦しかった。
望もうが望むまいが、いろいろなことが私に降って来る。
なんでこんなに突き刺さってくるのだろう、と思っていた。
あまりに物事を楽しめない性格だったので、
「楽しんで努力しなさい。人間が向上するにはそれが一番大切」と、
母によく注意されたけれども、そう言われれば言われるほど、
世の中のすべてがイヤになった。
先日、学生時代に書いた詩のノートを見つけた。
パラパラと眺めていたら、月や星の光について書いたものがあった。
何千、何億もの星の光が、私に矢のように降り注ぐ。
そして、月の光は鈍く低く、骨の髄まで暗く浸透してくる。
夜の闇の中にも、決して逃げ場はない。
高校生くらいのとき、こんなようなことを書いていた。
なんとまあ、暗い学生時代だったのだろう。
ただ、昔から、星を眺めてロマンチックな気持ちになれるような性格ではなかったのだ、
と再認識したことにより、
ここ最近で感受性が乏しくなったわけではない、と、逆に少し安心した。
でも、私の周囲にいる何かを為している人は、「なぜ」のあと、
楽しんで努力できるというか、努力を楽しめる人だなあ、とも思う。