映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『BOY A』

2011-03-25 12:22:32 | Weblog
2007年 英
監督:ジョン・クローリー
出演:アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・ミュラン、ケイティ・リオンズ、ショーン・エヴァンス、ジェレミー・スウィフト、アンソニー・ルイス、アルフィー・オウエン、テイラー・ドハーティ、スカイ・ベネット、ジェームズ・ヤング

少年の頃に犯罪を犯し服役。出所してきたときには24歳になっていたジャック。これからの人生に不安を感じていた彼を、ソーシャルワーカーのテリーが温かく見守る。過去を隠し、運送会社で働きはじめたジャックには、そこでクリスという友人や、ミシェルという恋人とも出会うことができた。しかし、彼の過去は、彼を決して逃してはくれなかったのだ。綻びは、意外なところから始まった・・・

本当に反省し、刑期を満了して出てきた者には、やり直す機会が与えられなきゃだめなんですよね。だって、出所させるわけですから、そこでまた疎外したら、社会が再犯のへの道筋を付けているようなものだもの。けどね・・・やっぱり、重い犯罪、特に殺人のような、被害を受けた人たちに、やり直す機会がなくなってしまったような犯罪を犯した者に対しては・・・反省して良い人になんっなら過去は忘れて幸せになってね、とは素直に言いがたくもあるのも、当たり前の感情ですよね。そういうところを考えさせるということには成功している映画だと思います。頑張ってやり直そうとしているジャックを応援したいと思わせる作りになっているんだけど・・・無条件でジャックに同情していいのかなという逡巡躊躇も排除はしていないから。

で・・・もう一つの難しい問題が、ソーシャルワーカーのテリーを通じて提示されてもいるんですよね。人の為に尽くす人の家族の問題・・・これが、とっても重い課題になっている・・・。

というわけで・・・重い社会的な課題を、巧く娯楽作品としての映画に組み込めている点は、とても好いと思いました。

『OBERON日記』
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『旅日記』
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『彼岸島』

2011-03-20 12:16:43 | Weblog
2010年 韓国&日本
監督:キム・テギュン
出演:石黒英雄、渡辺大、水川あさみ、山本耕史、弓削智久、瀧本美織、森脇史登、足立理、半田晶也、大村彩子、阿見201

優秀な兄にコンプレックスを抱きながらも、それ以上に兄を慕っていた明。でも、その兄の篤が恋人と共に行方不明になってしまい、悲嘆にくれる明の家族は崩壊しかけていた。そこに現れた謎の美女レイ。彼女は、明を篤の弟と見込んで、吸血鬼の支配する島へ誘う。兄の失踪の真相を知るため、明はレイに同行することを決意する。そして、明の友人たちもまた、明と共に島に渡るのだが、島で彼らを待ち受けていたものは・・・

こういうの好きだし・・・かなり頑張っていたと思うんだけど・・・残念なのは、明の友人の少年少女たちのキャラが、まったく活きてないことなんですよね。導入の感じでは、彼らは一人ひとりに特技があったので、それを使って戦っていくのかなと思ったけど、そこまで話を膨らませるキャパがなかったって感じでした。きっと同じ原作から派生していても、ゲームの方は、そこが大いに活きたものになっているんじゃないかな・・・ゲームをしたわけじゃないけど(^^;。

なら、いっそ、友達たちは思い切った雑魚キャラにしてしまって、もっと兄さんの篤くんをフィチャーしたら良かったかもって思います。いろいろ背負ってる苦悩もあるし、とりあえず超カッコイイ役柄だもんね、映画の篤という人物。

全体的に、役者さんの役柄は形式美を大切にしていて、その臭さも、わたしは決して嫌いじゃありません。形式美といっても、歌舞伎のそれとは違って、どっちかっていうと宝塚歌劇的形式美だけど・・・一歩歩いて立ち止まり、そこで振り返るその角度・・・みたいな、いささかクスグッタイようなカッコよさの作り方・・・うんうんうん嫌いじゃないです(笑)。

山本さんの場合は、形式美が歌劇的というよりは、アニメの美形敵役のそれだったかな。特に台詞が、デスラー総統とかシャーを思い起こさせる感じで・・・えっ、たとえが古い?悪かったね(爆)。

山本さんといえば・・・殺陣が日に日に巧くなっていかれるので、ほんと感心しちゃいます。磐音さんのとき、最初のシリーズの殺陣と第三シリーズの殺陣の変化に、マジで器用な人だと驚かされましたが・・・今回は、磐音さんのような柔よく剛を制す剣筋じゃなく、切れ味身上みたいな切込みが面白かったです、はい(^^)。

あっ・・・それから、導入部の水川あさみさんが、かっこよく美しく好かったなぁ。彼岸島に渡ってからは、若干扱われ方が粗雑になって残念だったけど・・・最初のところだけで十分に満足できるほど好かったです(^^)。大河ドラマでも思うんだけど・・・彼女は、台詞にもう少し重力がでれば、もっともっと好いんだけどなあ~。

最後に、かなりどうでもいい話なんですが・・・石黒くんって、常磐貴子さんに似てないっすか?映画を見ている間中、似てるぅ~って思っていました(^^;。

『彼岸島』公式サイト
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『レッド・ダスト』

2011-03-10 16:15:09 | Weblog
2004年 英
監督:トム・フーパー
出演:ヒラリー・スワンク、キウェテル・イジョフォー、マリウス・メイヤーズ、イアン・ロバーツ

舞台は、南アフリカ。時は、アパルトヘイトが廃止された後。報復の連鎖を断ち切るため、公の聴聞会で全ての罪を告白しさえすれば、アパルトヘイト時代の悪行を不問に付すという、真実和解委員会が設置されていた。白人弁護士のサラは、元アフリカ民族会議の黒人政治家・アレックスが起こした元警官の恩赦申請に対する異議を申し立てを担当することになった。しかし、そこで暴かれるのは、元警官の過去だけではなかった・・・

娯楽映画として楽しむというよりは、ドキュメンタリー映画的に見てしまいますよね。実際、観客に楽しんでもらうために作られた映画ではなく、問題提起の映画だと思うので、それも間違ってはいないと思うんですけどね。

で・・・その感想ですが・・・難しいっていうか、苦しいっていうか・・・はたして、これで、みんな前に進めるのかなとも思うし・・・なんとも言いがたいですよね。

真実和解委員会っていうのは、素晴らしい発想だと思うけど・・・やっぱり、多くの人が、釈然としないものは感じるだろうし・・・真実が表されれば皆が幸せになれるとは限らないし・・・っていうか、多くの人の血が流れた後に、皆が幸せなんてあり得ないわけだし・・・傷をどう癒していくかとか、これ以上傷を広げるようなことは最小限に留めようとか、その程度のことしか出来ないんだと思うけど・・・そうことすら難しいんでしょうね。

そもそも、絶対悪と絶対善なんてないわけで・・・力を持った後も我欲に負けないで居られる人間は存在しないのかなとか・・・だから、それを承知した上で、どうしていくかなんでしょうねとか・・・いろいろ考えちゃったので、映画を作った人の思いは、僅かではあるけれど、受け取れたかなとは思います、はい。


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『ゲスト』

2011-03-10 15:57:10 | Weblog
2009年 米
監督:ザ・ガード・ブラザーズ
出演:エミリー・ブラウニング、アリエル・ケベル、エリザベス・バンクス、デヴィッド・ストラザーン、マヤ・マッサー、ケヴィン・マクナルティ

病気で寝たきりだった母親を介護したアナ。けれど、その母が火事で焼死したことから、心を病み病院に入院していた。やっと退院できるようになり、父親と姉アレックスの住む家に戻ってきたアナだったが、その家には父親の恋人レイチェルも同居していた。当然のことながら、レイチェルの存在が気に入らないアナ。しかも、ある夜、アナの前に亡くなった母の亡霊が表れ、彼女に何かを訴えかける。もしかすると、母を殺した火事はレイチェルが作為的に起こしたものなのではないか・・・アナは、そんな疑惑に取り付かれる。

見始めて少したったあたりで・・・なんか、この話、知っているような気がするって思い始めて・・・と、なんだか、どんどん予想通りの展開になっていって・・・そうだ韓国映画の『箪笥』に似てるんだと気づき・・・あとはもう『箪笥』との類似点と相違点ばかりに気を取られてしまいました。後で調べてみたら、なんのことはない、『箪笥』のリメイクだったんですね・・・似ているの、当たり前だ(^^;。

というわけで、ちゃんとした見方が出来なかったのだけど・・・『箪笥』同様、なにか未消化なものは残る映画でした。しかも、『箪笥』のもっている独特の雰囲気がなかったから・・・ふむ、ちょっと物足りなかったかな。でも、ある意味、とっても必死で見させてもらえたので、それは楽しかったです(^^;。


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『マッド探偵』

2011-03-07 10:50:29 | Weblog
2007年 香港
監督:杜峰(ジョニー・トー)、韋家輝(ワイ・カーファイ)
出演:劉青雲(ラウ・チンワン)、安志杰(アンディ・オン)、林煕蕾(ケリー・リン)、林家棟(ラム・ガートン)、林雪(ラム・シュー)

人の心の中に潜む別人格が見えるパンは、その特殊な能力を使って、数々の事件を解決してきた敏腕刑事だった。しかし、他人には理解できない奇行によって、刑事を続けることが出来なくなってしまっていた。そんなパンに、かつてパンの捜査を間近に見た経験のある刑事ホーが、ある事件の捜査の協力を求めてきた・・・

原題は『神探』だそうです。邦題が好ましいかどうかは別にして、マッドというのは当たりです。たしかにマッドです、らうちん演じるパンも、映画も(^^;。

ストーリーは単純なので、展開そのものが分からないということはないと思うのですが、パンの行動が、登場人物たち同様、観客にも全く理解できません(^^;。映画なんだから、観客には説明があってもいいはずなんですが、まったく説明なく、繋がりなく、やりっぱなしのまま放置されます、彼の数々の奇行が。でも、まっ、それでいいんだと思います。あまり、なんで?とか、どうして?って考えないで、ただただ映画に身をまかせ、自分もマッドになれば良いのだと思います(^^)。

で・・・相変わらず、なよなよメソメソした女は出てきません・・・素晴らしい(笑)。でも、ほんとうに、そういうところ大好きです、杜峰。綺麗なお姉さんは、決して嫌いではありませんが・・・とってつけたような観客へのサービスとして、綺麗なお姉さんを出す映画が、大嫌いなんです、わたし。

らうちんは、たいそう痩せていました。とはいっても、相変わらず男っぽくカッコ良かったです。でもって、この役では、超チャーミングでした(^^)。らうちんファンの女性たちには、「きゃ~、カワイイ~」を連呼しながら見ていただきたいです(^^)。

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『カフェ・ソウル』

2011-03-06 13:32:36 | Weblog
2009年 日本
監督:武正晴
出演:斎藤工、京野ことみ、John-Hoon、キム・ドンウク、チェ・ソンミン、チョン・スギョン、キム・ウンス、チャン・ソウォン、ク・ボヌン

フード・ルポライターの井坂順。韓国に取材に行き、たまたま巡り合った伝統菓子店・牡丹堂の味と雰囲気に魅せられ、取材させてもらうことに。けれど実は、牡丹堂の経営状態は芳しくなく、借金のカタに店を奪われるかもしれない危機にあった。にもかかわらず、店をついでいる長男、生き方が定まらない次男、家を出て独自に西洋菓子を極めようとしている三男と・・・牡丹堂を支えるべき三兄弟の心がバラバラ。なんとか牡丹堂を守りたい井坂は・・・

日本映画だし、始まり方からすると日本人のフードライターの井坂くんが主人公かなと思ったら、完全に牡丹堂三兄弟(特に次男)を中心にしたお話でした(^^)。でも、その井坂くんの控えめな関わり方が好かったです。

とにかく、ハートウォーミングな映画で、ほっこりします(^^)。特に奇をてらったような演出や映像もなく・・・気負いのなさが、観るものを安心させてくれるような気がします。下町ならではの、ガチャガチャってした感じも嫌いじゃないですし・・・ふむふむ、好い映画だと思いますよ(^^)。

『カフェ・ソウル』公式サイト
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『スパイ・スクール』

2011-03-06 13:13:22 | Weblog
2008年 米
監督:マーク・ブラットマン
出演:フォレスト・ランディス、アナソフィア・ロブ、ライダー・ストロング、リー・トンプソン、D・L・ヒューリー、ロジャー・バート、ティミー・ディータース、テイラー・モンセン、エズラ・バジントン、スージー・ナカムラ、ブライアン・ポセーン、メラニー・エイブラモフ

口を開けば罪の無い嘘や大ホラばかりのトーマスは、中学校では浮いた存在。唯一の友達のジャッキーは、密かにトーマスのことを思ってくれているのだけど、そんなことには全く気づかない朴念仁のトーマスは、毎日ジャッキーに美少女のマディソンへの彼の思いを熱く語っている。ある日、トーマスは、学校のダンスパーティに訪問する予定の大統領令嬢クリスティーナ誘拐計画を知ってしまう。もちろん、すぐに校長に報告するが、彼の日ごろの言動がたたって、校長は相手にしてくれない・・・

可愛い映画ですよ。映画館までいって観るには物足りないと思いますが、テレビで放送されていれば、お子さんと一緒に見てもいいんじゃないかなって思います。誘拐犯グループが誰か、最後まで分からないという作りになっているんですが、役者さんの雰囲気でだいたい想像がついちゃうのも、むしろ分かりやすくて好いって感じです(^^;。

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『MW ムウ』

2011-03-04 14:12:47 | Weblog
2008年 日本
監督:岩本仁志
出演:玉木宏、山田孝之、石田ゆり子、石橋凌、山下リオ、鶴見辰吾、山本裕典、風間トオル、デヴィッド・スターズィック、中村育二、半海一晃、品川徹

手塚治さんの同名の漫画の映画化ですね。

かつて、小さな離島党で島民が組織的かつ隠密裏に皆殺しされるという事件が起こっていた。けれど、その事実は、政府によって隠蔽される。ただ、密かに島から逃げ延びた二人の少年と、彼らを引き取って育てた神父だけが、それを知っていた。二人の少年は成長し、一人は育ての親の神父の後を継ぎ、聖職に着いた。しかし、もう一人は、世界そのものに復讐を企てる悪魔になった。

正直、まったく期待をしていなかったんです。だって、キャストとか宣伝を見ていると、完全にイケメン映画に仕上がっているみたいだったでしょ。玉木宏さんと山田孝之さんを楽しむだけの為に二時間って、ちょっと面倒くさいじゃありませんか、ねっ(^^;。

けど、テレビ放送を見るわけだし、つまらなければ途中で止めればいいし・・・と観てみたら、これが意外に面白かったです。イケメン映画はイケメン映画ですけど(爆)、けっこう真面目に作品に取り組んでらしたんじゃないのかな。制作の皆さんに、手塚作品ファンがいらっしゃったのかな。作り手の皆さんの真摯な気持ちは感じられた気がしました(^^)。

なので、「どうせ・・・」って敬遠された皆さんも、よかったら試してみてください。大満足とまではいかないでしょうけど・・・「許せる」って思われるかもしれませんよ(^^)。

『MW ムウ』公式サイト
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『扉をたたく人』

2011-03-04 13:34:56 | Weblog
2008年 米
監督:トム・マッカーシー
出演:リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス、ハーズ・スレイマン、ダナイ・グリラ、マリアン・セルデス、マギー・ムーア、マイケル・カンプステイ、リチャード・カインド、アミール・アリソン

妻を亡くしてから、人との接触を避け、自分の殻に閉じこもって暮している大学教授のウォルター。学会に出席するため、久しぶりにニューヨークの自分のマンションに来てみれば、なんと彼の部屋に見知らぬ外国人のカップルが暮しているではないか。事情を聞いてみると、彼らは詐欺にあったことが分かる。騙されたことを知り、部屋を出て行こうとする彼らに、ウォルターは、住まいが見つかるまでの暫くの間、居候すればいいと申し出る。三人の共同生活が始まり、ミュージシャンのタレクは、ウォルターにジャンベという楽器の演奏法を教えてくれたり、ストリートセッションに連れ出したりする。ウォルターの心は、彼らとの生活の中で少しずつ癒されていった。しかし、そんな時、タレクが地下鉄の無賃乗車の容疑で逮捕され、不法滞在がバレてしまう。タレクを釈放させようと、必死に奔走するウォルターだったが・・・

音楽が好いねぇ~。主人公のウォルターもだけれど、観客であるわたしも、音楽で癒され幸せになれる気がしました。人種の問題や移民の問題って、日本人には分かりにくいけど・・・ウォルターがタレクたちの音楽に惹かれたのは、違うけど同じってところなんじゃないかなって思いました。でもって、この場合、同じってことも大切だけど、違うからこそってのも重要なのかなとかね。地味に、とっても好い映画だと思います。わたしは好きです(^^)。

『扉をたたく人』公式サイト
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『飾窓の女』

2011-03-03 14:11:34 | Weblog
1944年 米
監督:フリッツ・ラング
出演:エドワード・G・ロビンソン、ジョーン・ベネット、ダン・デュリエ、レイモンド・マッセイ、ロバート・ブレイク、ドロシー・ピーターソン

主人公は、堅物の犯罪心理学教授。妻と子どもをバカンスに送り出したあとは、特に羽目を外すわけでもなく、クラブに出かけて友人たちとの雑談を楽しんだ。ただ、そのクラブから帰りに、ショーウィンドウに飾られている美しい女性の肖像画を見ていると、肖像画そのままの女性が現れる。彼女に誘われるまま、なんとなく彼女の部屋まで付いていってしまった彼は、そこでとんでもない事件に巻き込まれる・・・

まきこまれ型サスペンスですね。まあまあ、その種の映画としては、ちゃんと作られている方なんじゃないかなって思います。映画が作られた時代の色も感じますし・・・そういう意味でも楽しめます。ただ・・・このオチは、ないんじゃないのと思っちゃいますよね。って言うか、今では、これは禁じ手になってますよね。絶対にしちゃだめなことの筆頭になっていると思います。でも、まっ、1944年の作品だと思えば、それもアリだったのかな・・・だから、それも含めて、その頃の時代を感じさせてくれる映画と言えるかも知れませんね(^^;。

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