映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『すずめの唄』

2010-05-30 13:26:05 | Weblog
2008年 イラン
監督:マジッド・マジディ
出演:レザ・ナジ、マルヤム・アクバリ、カムラン・デーグハン、ハメド・アガジ

レザ・ナジ演じるオヤジはラクダ牧場に勤めている。耳の不自由な娘の補聴器が壊れてお金が必要なのに、ラクダを一羽逃がしてしまい牧場をクビになってしまう。しかたなく都会に出て、もぐりのバイクタクシーの運ちゃんをしたり、バイク便の運転手をしたりもするが・・・そんな感じに展開していきます。

単純に見れば、田舎賛歌なのだと思います。テヘランの街の喧騒と、そこに馴染みきれないでオロオロするオヤジの姿は、見ているこちらにまで「田舎の家にに帰りたい」って思わせますから。

けど、声高に都会の拝金主義的風潮を非難しているわけでもなくて・・・それはそれで良いんだけど、どっちかっていうとやっぱり田舎の方が性に合うなぁ~くらいのニュワンスなのが居心地良いです。

田舎の風景も、田舎の人たちも、ゆったりのんびりしてるんだけど・・・オヤジだけは、田舎に居るときからガサガサ騒がしい男なんです。でも、そんなオヤジが、もっとガサガサしている都会に出ると、子どもみたいにどうしていいか分からなくなっちゃう。その戸惑っている様子が可笑し可愛いです。

このオヤジのストーリーに平行して、息子たちの古井戸で金魚を飼うんだ大作戦も進行していて・・・それがまた可愛いです。

特に善い人とか、素晴らしい人とか、凄い人とかは出てこないんですが・・・なんだか人が愛おしくなる映画ですよ(^^)。

『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/

『生声日記』
http://v-diary.at.webry.info/
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『レイルズ&タイズ』 | トップ | 『ベルベット・レイン』 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事