『リリア4ever』

2002年 スウェーデン
監督：ルーカス・ムーディソン
出演：オクサナ・アキンシナ：リリア、アルチオン・ボグチャルスキー、エリーナ・ベニンソン、リリア・シンカレヴァ

母親が男と一緒にアメリカに行ってしまい、一人、旧ソ連に残されたリリア。生きるためには体を売るしかない状況の中で、近所に住む少年ヴォロージャが慕ってくれることだけが彼女の支えになっていた。けれど、リリアの前にアンドレイという青年が現れ、今の環境から彼女を連れ出してくれると言う。父親の虐待をうけているヴォロージャを残して去ることが後ろめたくはあったけれど、リリアはアンドレイが見せてくれる明るい未来にすがりついた。けれど、リリアが辿りついた場所は・・・

暗いなぁ。救いがないなぁ。リリア役のお嬢さんが、けっこう好みなもんだから、よけいに切なかった。同じような話を取り扱った映画はなくはないと思うし、もっと悲惨なことがバンバン起こる映画もたくさんあると思うんだけど・・・この寒々しさ、虚しさは何だろう・・・スウェーデン映画ならではなのかな・・・ムーディソン監督ならではなのかな・・・。


『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/
『てんちゃん日記』
http://ameblo.jp/oberon
『AINA(藍那)』
http://v-diary.at.webry.info/
『A SCRAP』
http://moon.ap.teacup.com/oberon/

『マイ・ブラザー』

2009年 米
監督：ジム・シェリダン
出演：トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン、サム・シェパード、クリフトン・コリンズ・Jr、メア・ウィニンガム、ベイリー・マディソン、テイラー・ギア、キャリー・マリガン

優しくて正義感が強く、理想の夫であり理想の父である米軍大尉のサム。それに比べ、弟のトミーは、銀行強盗で捕まり服役中。けれど、アフガニスタンへの出征が決まったサムは、出所してきたトミーに家族を託すのだった。そして、サムの戦死の知らせが、妻のグレースのもとに届く。トミーは、今までの自分の生き方を恥、懸命にグレースと子どもたちを支えていこうとする。そして、グレースたちも、次第にトミーを頼りにするようになってきた。そんな時、戦死したはずのサムが帰ってきた。しかも、心に大きな傷を負い、まったく別人のように成り果てて・・・

『マイ・ブラザー』公式サイト
http://my-brother.gaga.ne.jp/

見始めて、すぐに「あっ、観たことあるや」と気付きました。そして、前に見たときの、とってもツライ気持ちも蘇ってきました。誰が悪いわけじゃないのに・・・みんな、それぞれ精一杯がんばってるのに・・・どうしようもなく悲しい方向に引きずられていくのを見るのって、ほんと辛いですよね。そういう意味では、いい反戦映画なんじゃないかな。


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