気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

あの謎の鳥の正体は? アカエリヒレアシシギ

2021年09月05日 | シギの仲間 2021~

9月2日の夜 横浜スタジアムでプロ野球・DeNA―広島戦の最中、数十羽の鳥がグランド内に飛来して騒然となりました。
同じ日の夜 パラリンピックの陸上競技が行われていた国立競技場内でも、突然、数羽の鳥が乱入する珍事がありました。

この話題の鳥の正体はアカエリヒレアシシギ(赤襟鰭足鷸)

夏羽では首が赤色になるのが名前の由来。冬羽は灰色になるそうです。
春秋の渡りの際、日本に立ち寄る旅鳥で、渡りのときには大群になります。

今年の春の渡りで初見・初撮りした際の写真を掲載します。








長距離の渡りをするので翼が長いため飛翔姿では大きく見えますが、全長は19㎝ほど
(記事の最後に、球場や競技場に飛来した際の動画や写真のリンク先を載せました)
細長いクチバシで水面や浅瀬のプランクトンを主食にしています。
水面をくるくる回りながら採食する姿がよく見られます。

実物を見て、想像していたより小さく動きがちょこまかと早いことに驚きました。




2021年4月下旬撮影

アカエリヒレアシシギ(赤襟鰭足鷸)Red-necked phalarope 全長約19㎝
チドリ目 シギ科 ヒレアシシギ属

今年の春の渡りで 一羽が私の地域に立ち寄って話題になりました。
首の赤い色が鮮やかで美しい成鳥メスのようです。
タマシギと同じように、抱卵、育雛はオスが一手に担うとのこと。
メスの方が、派手な色彩をしていて体が大きいそうです。

ありがたいことに知人が現場から即 連絡をくれたので
憧れのヒレアシシギを初めて見ることができました。
電話で吉報を告げられた時の胸の高鳴り、写真を見るたび思い出します。
本当にありがとうございました。 感謝感激 再燃…!

ヒレアシシギはふだんは海洋に生息しますが 悪天候の後など時々海岸近くの池沼などで見られることもあるそうです。
今回は 一羽だけだったので何らかの理由で群とはぐれてしまったと思われます。
数日滞在の後、元気に飛び立っていったと伝え聞きました。
無事に仲間と合流して 繁殖地の北極海沿岸など北方のツンドラ地帯にたどり着いたことでしょう。



◆野球場や競技場に飛来した鳥(アカエリヒレアシシギ) 
 冬羽でしょうか? 目が回るような動きで採食する姿が見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=GK9OM2haDyo


◆珍客!鳥の群れが飛び回る!!9/2(木)  横浜スタジアムで珍事 
https://www.youtube.com/watch?v=4LVYtL_crOE


◆国立競技場に鳥!パラ陸上やり投げで芝生を旋回 あわや“串刺し”競技中断はなし 9/2(木) 
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c5b95b105f14b7db3020943ba81eef197b6244a


アカエリヒレアシシギの乱入は数年前にも話題となりました。
◆鳥の大群“襲来”で中断 プロ野球・楽天―西武戦 2017年 8/31
https://www.youtube.com/watch?v=UlFf4ykh8j4
仙台市のKoboパークで8月30日に行われたプロ野球の楽天―西武戦で、
鳥の大群が襲来したために試合再開が大幅に遅れるハプニングがあった。


最後まで見ていただきありがとうございました。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする