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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

何か一味違う(Something Else)オールディーズ

2021年06月20日 | BRITISH ROCK

1964年、当時としては強烈な印象を残したギターリフで始まるYou Really Got Meで大ヒットをもたらしたThe Kinks

サイケデリックの時代に突入すると共に彼らの芸風も変遷。

1966年の3枚目のアルバム、Face To Faceあたりから当時流行りのアルバム制作にコンセプトなる物を導入し、またレコーディングにおいてもキーボード奏者、ニッキー・ホプキンスを起用しギター中心のビート・バンドからの脱却を図る。

そして翌年のアルバム、Something Elseではアルバムに一貫したコンセプトらしき物は見当たらずも、デビュー当時の荒々しさは影を潜め工夫し洗練されたサウンド構成となった。

特にビートルズのIn My Lifeを思い起こさせるノスタルジックで味わいのある力作、Waterloo Sunsetからはかってのキンクスの面影は見あたらない。

残念なのは、進化したサウンドや構成にも関わらずチャート的にはビート・バンド時代から比べると下降する一方。

あれから55年、確かに古めかしさは感じるものの現在においても個人的に十分鑑賞に耐えられるこのアルバム、やっぱり当時レイ・ディビスの才能が一周ばかり時代の先を行っていたと言う事ですかね。