1972年アルバム、Seventh Sojournを出してムーディー・ブルースの約6年にも渡る音楽の新世界を目指した旅もここで幕を降ろす事になる。
ムーディー・ブルースと言えば結成時はウィングスに加入するデニー・レインらが在籍したビート・バンドであり、そのデニーとベースのクリント・ワーウイックがバンドを離れ、ジャスティン・ヘイワードとジョン・ロッジが新たに加入、曲の提供やアルバム制作において彼らがイニシアチブとった事によりバンドは全く別物に変わってしまった。
Seventh Sojourn発売に続くワールド・ツアーも1974年に終了すると各メンバーもバンドの活動にとらわれない安息の日々に突入し、それぞれが自由に活動を始める事に。
ドラムスのグレアム・エッジも他のメンバー同様ソロ活動へと舵を切る。
バンドの中心メンバーだったジャスティンとジョンがバンドに提供する曲の中にはアップ・テンポなものもあるが、相対的にメロディアスなスロー・バラードが多く、ドラムス担当としてはかってビート・バンドだった頃の様にもっと派手めのドラミングを披露したかったと思っていたのでは?
ちょうどその頃ベイカー・ガービッツ・アーミーのアルバムが制作され、グレアムさんなんらかのインスピレーションが浮かんだのか、ガービッツ兄弟しばし拝借してソロ・アルバムを制作する事に。
それが1975年に出たグレアム・エッジ・バンド・フューチャリング・エイドリアン・ガービッツのKick Off Your Muddy Boots。
ムーディー・ブルースとは全く違った印象のアルバムで、どちらかと言えば様ベイカー・ガービッツ・アーミーの姉妹版って感じに仕上がった。
そのうちの一曲になんとジンジャー・ベーカー様もドラムを叩くというおまけ付き。
(スペーシーなジャケの作画はベイカー・ガービッツ・アーミーのアルバムと同じ人が担当したと思われる。)
とは言え、このバンド2枚のスタジオ・アルバムを残して2年程で解散。
やっぱりジンジャーさんが少しでも絡めば、自分のバンドでなくてもは短命に終わるのかな?
むむ〜、これが巷でひっそりと語られるジンジャー伝説なのか?
通りすがりの人:んな訳ない! いい加減な事言っちゃダメ!
どうもすいません。