とちぎ発道路観察日記

このブログも開設から12年、、
頻度は少ないですが、今後ともよろしくお願いします。
令和5年3月22日

栃木それとも栃木市?

2011-02-10 21:42:32 | 道路標識
こんばんは。

きょうは、案内標識にまつわるおはなし。


とちぎの道路を走っていて気付いた方もいるであろう事なんですが・・・
下の写真をご覧ください。

標識の写真を見ただけで交差点名や交差点の風景が出てきた方もいるのではないでしょうか。
この交差点は栃木街道と宮環(宇都宮環状線)の交差点、宇都宮市 西川田本町交差点です。

そんなことは置いといて・・・

標識には日光・鹿沼・真岡・国道4号・栃木市・壬生・北関東道   とありますが、仲間はずれはどれでしょう。

鋭い方はお気づきでしょう。
栃木市だけ、市の冠が付いています。
かつて、設置された標識には栃木のみの表記でした。


これには、理由があります。
単純に、栃木と書くと、栃木市よりも栃木県をイメージしてしまう人がいて混乱につながると思われたからでしょう。
だから栃木ではなくて栃木市と表記していると思われます。でも、個人的にローマ字は Tochigishi ではなく Tochigi City のほうが外国人にも親切だと思いますが。

先ほども書きましたが、かつては栃木の表記も存在しましたが、自分で確認してみると、
標識が平成3年製のものは栃木の表記。
平成5年製のものは最初から栃木市の表記。(標識の製造年は標識の支柱や標識板の裏に栃木県H○○年 とあります。)
なので平成4年頃が境目だと思います。

どちらにせよ、現在は栃木の表記の標識はほとんど見られません。
かつての栃木表記は下の写真のように薄い板状のもので、栃木市に訂正されています。

枠で囲った所がそうです。かつて栃木の2文字の所に栃木市の3文字になったので窮屈そうです。


他にとちぎだと、旧馬頭・小川の那珂川町も川の名称で那珂川があるので、混同を避けるため標識も那珂川町と表記されています。(但し、R4上の標識は国交省の管理の為か那珂川とある為、ややこしいです。)

お隣の茨城では茨城町の表記は茨城とあるため、県によってさまざまのようです。


それでは、ここらで。






信号機のレンズ

2011-02-10 00:11:21 | 交通信号機
こんばんは。

先日は信号機の記事を書いたのですが、信号機のことをよく知らない方もいるのでは・・・っと思い
信号機の記事では、少しずつ信号機について語っていきたいと思うので、「信号機は全部一緒でしょ」と思っている方、特に必見です。

さて、まず最初に信号機のメーカーをいくつか。

・日本信号(日信)・・・栃木に事業所のある関係か、県内の信号機のシェアの多数を占める。また東武鉄道の踏切警報灯や遮断機なども日信製のものもある。

・小糸工業(小糸)・・・とちぎの信号機の約3~4割を占める。これから説明するレンズも自社製。歩行者用信号機は昔から殆ど同じ形。

・京三製作所(京三)・・・小糸と同じくらいのシェアを占める。信号機を昔から作っている。昭和50年代に製造された丸っこい信号機を我々信号ファンの間では「宇宙人」と呼ぶ。

・信号電材(電材)・・・比較的新しい信号機メーカーで、多眼レンズやルーバーフードなど高性能な信号を開発。とちぎにおいては、10年くらい前には芳賀・足利地域のごくわずかだったが、去年あたりからジワジワとルーバー付き信号で領土を拡大している。

・星和電機(星和)・・・信号機メーカーでは最も新しいメーカー。今市や小川近辺で発見。LEDの信号機のみの製造で信号機の背面に大きな丸が有るのが特徴。

上記のメーカーの信号機が県内に生存中です。電材・星和は大手3社(日信・小糸・京三)に比べると少ないですが、県によって。例えば愛知などでは電材は引っ張りだこです。

本題!!
信号機のレンズについて
まず、信号機には大きく2つのタイプに分かれます。
電球式
LED
上記の2つ

きょうは電球式のレンズを紹介します。

信号機のレンズはメーカー・時代などに分かれます。
①網目レンズ
 網目レンズは日信・京三の共通使用のスタンレー社のレンズを使用していました。小糸は自社製のレンズを使っていた為、日信・京三の網目レンズと小糸の網目レンズは若干違います。

最初にスタンレー社の網目レンズです。

ちなみに、灯器は京三製。
スタンレーの網目は点灯していない青・赤が濃い青・赤に見えます。そして黄色のレンズは本当に黄色なので、レモンレンズとも呼ばれます。

次に小糸の網目

小糸の網目レンズの青は水色っぽいです。またこちらは黄色のレンズはスタンレーに比べるとオレンジっぽいです。

網目レンズは昭和58年から採用されていたようです。

②ブツブツレンズ
 ブツブツレンズは網目レンズの改良版で網目に比べ、電球の光をレンズの均等に行きわたらせることが出来、従来の網目より灯火が見やすくなりました。そのおかげで、電球のワット数を下げることが出来た為、省エネにつながりました。(電球の話は後日・・・)
ブツブツレンズは昭和62年から採用されたようです。そして、網目と同じく日信・京三はスタンレー社のレンズ。小糸は自社製のブツブツレンズを使用していまいた。

最初にスタンレー社のブツブツレンズ

レンズに小さなブツブツが有りますね。これが光をうまく配光し省エネにつながりました。

次に小糸のブツブツレンズ

なんか、小糸のブツブツはやわらかい感じだと思います。

③ドットレンズ
 ドットレンズとは、小糸の昭和50年~57年ぐらいまでの信号機のレンズの大きさが30㎝のものに見られるレンズで透き通っていてきれいです。粒粒があってドットの名にふさわしいレンズです。
とちぎではもう絶滅したと思われます。


④格子状レンズ
 格子状レンズは③の25㎝のレンズに付いていたレンズで、ドットレンズとは違い筋がよくみえます。
このレンズだったら県内にもあるかも。石橋のもこのタイプでした。


⑤多眼レンズ
 多眼レンズとは信号電材が発明した擬似点灯(朝日や夕日が信号機に入り何色が点灯しているか分からない状態)防止レンズです。
朝日や夕日が信号を照らしてもはっきりわかります。レンズが2枚構造になってるそうです。残念ながらとちぎは、擬似点灯対策に力を入れていなかったのでこのレンズは皆無です。茨城・東京・千葉・福島などで見られます。噂によるとビー玉からこのレンズを開発したようです(本当か不明です)真ん中の電球がはっきりしていて、四隅に点があるのが特徴です。


きょうはここまで。次回はLEDのレンズについて。乞うご期待!!