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コネクター

昨日、ある一流企業の幹部の方とお話する機会がありました。
興味深かったのはこれからの資本主義経済にとって一番重要になる役割はコネクター的な役割だとおっしゃっていました。

つまりは能力がある側、そしてそれを必要としている側。この世の中には互いに需要と供給の関係が成り立っているのにも関わらずにそれを繋げる場や機会がないために成り立たないことが多くある。社会はまるで水の流れのように流動するがその流れをうまく繋げるコネクターみたいな役割が必要になると。

例えば老人はお金があるがそれを使いたくなる場が限られている。そこに心身の健康を保つための場を提供して手軽に楽しめるおいしいさまざまなお店などをくっつければそれだけで一つの有効な空間になるということです。これは私の勤めている会社の社長さんなんかもよく話していました。

「今の世の中、腕があるがその場がないためうずもれている料理人も多くいる。俺はその人らに場を提供して多くの人が集まれるホールみたいな物をつくりたい。そこに老人や高齢だが未婚の男女が集ってカラオケなどを楽しんで縁が結ばれればとてもいいことだと思う。これからの世の中は一人ぼっちで旅立たなくてはいけない人が多くいるのだから、そうした孤独を防止することにも繋がる」と。

あー時代の流れを読む人はやはり同じようなことを考えるのだと思いました。本当の商人とはただお金もうけをするだけの存在ではありません。お金をうまく回して世の中に利益を還元することによってより自らにも利益が入ってくるということを理屈抜きの直観で知っているのです。

私の勤めている葬祭ホールも年に一回、無料でいろいろなものを提供します。去年はもう忙しすぎて辛いから来年からは辞めようかと皆で話していました。しかしこのホールが気の流れを循環させるにはそうした一見ばらまくような行為がこの建物を綺麗にしているのだと思います。それなので毎年やはり行いましょうと私は進言しました。

ちなみにコネクターという役割は実はあまり大儲けができないそうです。あの会社とあの会社を繋げる。そして相互で多くの利益が生まれることになる。しかし実際につなげた重要な役割をになったものにはそこまでの利益がないとのこと。

幕末に薩摩と長州を結び付けた坂本龍馬みたいに人気だけはのこるのであればそれも良いことだと思えます。

私も神仏につなげるコネクターになれるように頑張ります。
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