一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
夢
娘の作文を読んだら夢は小説家だと書かれていました。それで現実と夢のギャップに苦しんでいると。
確かに子供の頃から小説を書くことが好きな子でしたがそれを将来の職業にすることはまた別の話です。
私が娘の年齢の頃はそれほど明確な将来を考えられませんでした。もちろん僧侶になるなんてことはまったく思っていなかったのです。
よく町を歩いていると宗教の勧誘みたいな人が話しかけてきましたが強い拒否反応がありました。
両親も特別に信仰熱心だったわけでもなく、なるべく触らぬ神にたたりなしではないですがあたりさわりなく過ごしてきました。
それが高校三年の時にあることをきっかけに急に吸い込まれるように仏教に入信していきました。新興宗教ではなかったのがよかったのかもしれません。私の心身がまるで水を得た魚のように覚醒していったのです。
そう考えるとそのきっかけも入信もどこか必然だったようにも思えてくるし、将来を語る上ではそのようなことが人それぞれやってくる可能性があると思えるのです。
それが人生のどのタイミングでおこってくるかは誰にもわかりません。しかしまるで運命のようにそうになってくる。
何もかもが見えない縁でむすばれているのです。そしてその縁は今世のみでなく来世においても過去世においてもつながっていきます。
私は自分のブログを将来娘が編集してくれるのを夢みています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 少しだけの真理 | 仕事 » |
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |