一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
努力あるのみ
今日は不思議な夢を見ました。それでその夢で考え方が変わったのです。
人の心はほんの少しのきっかでいくらでも変えられます。良くもなり、悪くもなり。
だからそれを逃さないアンテナが必要なのです。きっかけを逃さない思いの熱量が。
私は今、持っているもので十分だと思っています。今が最高でいいのです。
けっして恵まれているわけでもないし、つらいことも多々あったし、心から笑えることもあまりなかったけれど。
今が最高だから、少しいいことがあればとんでもなく最高になります。
少し落ちるのは普通になるということです。
欲がないといえばそれまでです。どこか世の中を悲観しているふしもあります。
でも諦めているわけでもなく、やる気がないわけでもないのです。
充分幸せだと思っているのです。努力を怠りません。
成長
今日は運動会だったのですが法事もあり途中まで見て帰りました。
それにしても大きくなったものです。ついこの間までちびっこの一年生だったと思ったらもう5年生。
高学年にもなると身体つきもしっかりしてきてなんだか感慨深いものがあります。
幼稚園から一緒だった同級生もそうです。とても頼もしく見えます。
私の人生で何が一番の幸せだとしたら、自分そっくりなこの娘を授かったことだと思います。
とても頭がよくて、しっかりものです。運動は両親には似ませんでしたがそれでもそれ以上に期待するものはあります。
親ばかですね。今日子供たちを応援しているお父さんお母さんを見てみな私と同じ、そう思いました。
世間では子供の虐待やネグレクト、育児放棄など社会問題になっています。
私の目標はいつか子供の教育に何かしら関わることです。自分がもし、子どもの頃にこんな大人に出会えていたらと思うとやはり何かしてあげたい、そう思わずにはいられません。
まあ、自分で勝手に思っているだけかもしれませんが。心の教育をしてみたいです。
次の一手
この世の中はまず、動いた時にある程度のことが成ります。
つまり、あれこれ悩むよりも動いてみろということです。
百聞は一見にしかず
逆に段取り八分というように考え、充分に備えて望むことにより、動いた時にほぼ完遂していることもあります。
片方はよく考えずに動く
片方はよく考えてから動く
一見、相反していますが動くという意味では共通しているのです。
やったことに無駄はない
我思う故に我あり
移り行く時代の中で自分が動いた分だけ、何かが変わっていくということです。
良きにつけ悪しきにつけ私達は神仏からそのことを任されています。
その人がいるだけでちがう
人の存在は大きな意味を持ちます
自分の行動には責任をもって臨まなくてはなりません。
精一杯頑張りましょう!
リセット
人はいきなりスーパーマンにはなれません。つまり自分にできることには限界があるということです。
それをあれをしなくてはいけないと自分自身を焦らせるよけいいっぱいいっぱいになってしまいます。
本当はしなくていいことで自分は悩んでいないかとよーく考えるべきなのです。
私はある意味神経質です。だからあれもしなくてはこれもしなくてはと先回りしてしまいます。
でも実際は先回りすることがないこともあるのです。もちろん先回りが成功することもありますが。
どこか肩肘をはっていつも緊張して生きています。もっとリラックスした方がいいと多分、本当に自分は思っているに違いありません。
誰かに「そこまでしなくてもいいんだよ。よーく頑張っている」
と言ってほしいのです。
「もう大丈夫、充分だよ。今までよくがんばったね。今度はもう少し楽にいきなさい」と。
難しいのですがこのような生き方に慣れてしまっているとずーと継続しなくてはいけないという心の縛りがあるので。
一度、本山で修行した時のようにリセットしたいものです。
つまり生まれ変わりです。
人生、いつでもやり直せるのであれば今からでも今日からでも新しい自分になれるはずです。
神仏は「もういいんだ」とゆるしてくれるだろうか。
そうだったらすごーく楽になれるような気がします。
ドキドキ
人の幸せ、不幸せにはタイムラグがあります。
こんなに頑張っているから早く結果がほしい。
しかしすぐには結果が表れなくても続けることです。そうすると時間をおいてから必ずその努力は報われるのです。
また不幸せもそう。
今はこれくらいのことをしても何もない。だから大丈夫と思っていてもやはりその負の因子は確実にストックされているわけです。そしてある程度時間をおいて突然吹き出します。
どうしてと思ってもそれは遅い。とにかく出尽くすまでは流れに身をまかせるしかありません。そうして因縁が昇華されていくのです。
同じタイムラグの影響を受けるのであればせめてコツコツと見えない徳をためることに心をくだくべきです。
1990年代にヒットした「愛は勝つ」という曲のワンフレーズ
心配ないからね 君の勇気が誰かに届く、明日はきっとある
やったことは必ずかえってくる、それが因果応報の道理です。
宇宙は厳密に正確に動いているそうです。運が悪かったということは本来はないのです。すべてが必然だということです。
今、こうして生きていることに感謝しなくてはなりません。自分の力で生きているのではなく生かされているのですから。
この鼓動を愛おしく思わなくてはなりません。神様の愛がないかぎり私達はこうして温かい身体で息をしていることができないのですから。
ドキドキします。自分や大切な家族が生かされていることに。
普通でいられることが奇跡です。
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