絆

私が手相をみるとだいたい家族の中で共通点が多く見受けられ、やはり性格や嗜好は遺伝するものだと思えてきます。

同じ家に住み、同じ食事をとり、同じ環境で過ごすと自然と顔やしぐさ、話し方や考え方まで似てくるものです。そして波長がある程度同化することにより運命共同体がつくられます。それが家族です。

家族とは確かに遺伝子によってある程度埋め込まれた記憶からコピーのように構成されるといえますが、それだけに限らず夫婦や養子のように血がつながっていなくても霊線。つまり魂にエネルギーを送り込む管が共通であるならばなりたつものなのです。霊泉とは共通の先祖をもつ先祖線です。

そう考えると血族でもまるっきり縁が分断されてしまう可能性もあり、また血族でなくても完璧な縁を作りうるともいえるのです。

私達はこの世で出会った人達の縁を大切にしなくてはいけません。共通の意識をもっていれば必ず家族以上に大切な存在にもなりえます。

また同じ場所に住まなくても共通の志、相手に対する思いやりをもっていれば絆は強くつながります。

その絆を永遠なものにする為にも今をきちっと生きましょう。

普段通り

人とは不思議なものです。緊張すると実力の半分も出せません。いやもしかしたら10パーセントくらいかも。

それが今回のオリンピックのメダリストではないですが自分のもっているものを出し切ることができることはとてもすごいことだと思います。

メディアではメダリストばかりがもてはやされますが、金メダリストの小平選手がこんな内容のことをインタビューで答えていました。

「メダルにかぎらず、この舞台で自分の持てる力を出し切ることができたことが大切だと思います」

それは金メダルが有力とされているのならともかくそんな選手ばかりではありません。4位の選手だっていや10位の選手だって自己ベストを更新して
「自分で自分を褒める」
ことが出来たならそれが一番意味あることなのです。

今日のお葬儀が普段とは違うお経でした。ただ自分としてはとても気持ちのこもっていたことには間違いありません。

普段通りではなくてもそこに大切な意味があるような気がします。

環境に流されるな

私達は生かされています。まるで時間の基軸をもとにしてあとはその流れにそって自分を演じているがごとくです。

よくこの世の時間はあの世では一瞬だといいます。うらを返せばあの世の人はあまり寂しがらなくてもあっという間に今この世にいる人に会えるということです。

何度でも繰り返すようですがこの世は仮の世界です。あの世こそが本当の世界。
私達はこの世で修行するために降りてきたのです。

その為の今の環境。そして家族。自分です。
もっと恰好良ければよかった。頭が良ければ。お金持ちなら。健康なら。

でもそれは全部自分で選んで決めてきていると言います。だからなんでこんなふうに自分を産んだんだ。なんて親に反抗する子供がいますがそれは違います。
自分でこの親の子になり、このくらいの能力で今世は頑張ると決めてきたのです。

時々、環境の優れた人。能力の優れた人に対してこう思うことがあります。

「羨ましい。よっぽど前世で良いことをしてきたんだ」

でも今は幸せでもそれがずーと続くとはかぎりません。もしかしたら来世は立場が逆転することもおおいにあるのです。

この世は修行の世界です。魂を磨いたもの勝ちです。
それはあの世に行けばわかることです。

なるべくこの世のかりそめの環境に満足することなく、めいいっぱい魂を輝かせたいものです。

きちっと生きる

今日は自分のもっとも大切にしている知り合いの方の親族の本葬でした。私がお勤めさせていただきました。

人の死とは本当にはかないものです。亡くなられて方も具合が悪かったとはいえ前日まで普通に暮らしていたとのこと。
大切な伴侶を亡くし、これからどう生きようと嘆かれる御主人さんの悲しみがとても心に伝わりました。

私のような仕事をしているとあまりにも人の死を身近に感じてしまいます。そして特に年配の方々は親族の死がごく当たり前のようにおとずれることを傍にいながら垣間見るのです。
年齢を重ねることは周りの人が旅立つ確率が増えることです。そして自分自身もあの世に旅立つ確率も。

私くらいの年齢になると親が旅立つことはそうは珍しいことではありません。これが二十年前であれば本当にかわいそうにと思ってしまうのですがいつのまにかそういう年齢になってしまいました。

自分が旅立つことは運命であるならば仕方ないのですが一番怖れているのは家族を悲しませ、苦しめてしまうことです。
これだけは何としても避けたいです。やはり家族にやることをきちっとやってからではなくては絶対に嫌です。

ただ油断すればいくらでもそうなる確率があります。
安全運転であまりにも無理をせずにきちっと生きたいものです。

本当にそう思います。

一番の敵

普通に生きていても思わぬ展開で底に突き落とされることがあります。

また反対にどうして、こんなんでいいのと自分が上に持ち上げられてとても幸福になることだってあるのです。

それはそれまでの過程がまるっきり同じことをしていてもです。結果だけが違ってきます。

結果を左右してその先の未来を決定づけるのはそれに費やした思いの蓄積と徳だと思うのです。

そこまでたどり着くためにただやみくもに向かっていくのではなくマスを一つ一つ埋めて兵糧攻めしていくような感覚です。
相手を倒すのではなくて相手の方からかんねんするのを待つこと。

もちろん戦っているのは自分自身に他なりません。
皆さん、自分は一人だと思っているのかもしれませんがそうではありません。多重人格者のようにいろいろな自分が存在するのです。
そのもう一人の自分がとても魂の前進のためにマイナスであるのなら打ち負かせなければなりません。

その上で同化するのです。
いつまでも同じ状態で進歩がなければやがて思わぬ状況に追い込まれることだってあります。

自分の一番の敵は自分自身です。