お人よし

冷たい雪が降っています。今年は全国的にこのような寒い雪の日が多いのではないでしょうか。
そうは言っても立春が過ぎて陽気がだんだんと増してきています。晴れた日の空を見上げれば春の気配が感じられて少し安心した気持ちになります。

今日、仕事で伺ったお宅で東日本大震災の時の話になりました。一瞬にして家の周りの景色が変わってしまいとてもショックだったと。しかし津波の被害にあった東北の人に比べればまだましなのだから落ち込んでもいられないともおっしゃってました。
本当にあの時を境に物事の価値観が大きく変わったような気がします。

今の世界情勢はアメリカの大統領がトランプ氏に変わってから大きくうごめいています。なんだかすべての国が荒波に投げ出されてそこからどうやって助け合って陸地にたどり着こうかと模索しているかのようです。中にはお互いでけん制しあってどれだけ自分の船が有利にここから脱出するか競い合ってもいます。
すべては世界の平和の為というよりも価値観が共有できなければつっぱねてで自国の利益を守ることのみに執着しています。世界一の大国であるアメリカでさえも自国優先主義に傾いているのだからどうしようもありません。
ただこんな情勢も地球規模の災害が起きるようになれば再びもっと違う潮流に飲み込まれていきます。

今、アメリカと一番近くパートナーになるべき国はイギリスはさておき日本でしょう。そして同盟国として波に飲み込まれそうで実は一番優秀な船でそこから脱出すべき術を知らずと身に着けている国も日本だと思います。

「赦す心」「寛容なな心」そして「和」

もちろん国が戦時中犯した過ちを忘れるつもりはありません。しかし本当にお人よしな国はどこだか考えるべきです。日本は徹底的に相手を叩きのめしません。時がたてば赦します。そして互いに助け合う心をもっています。

世界が共存共栄の道を歩めるのは一見、今の時代にはそぐわないかもしれませんがそんなお人よしの精神だと思うのです。