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親族の供養

私自身のお葬儀の仕事をしていて少し胸が熱くなるとなるというかこれがいいんだと思ってしまうのが親族がお通夜の晩に皆で酒を酌み交わしながら語り合う姿です。
普段はそうは会えない人たちがお葬式を機に会して久しぶりにお互いを確かめ合う時間。それはやはり親族ならではの繋がりが生み出すものです。

確かにお葬式は二度と大切な人と会えない別れを皆で惜しむ儀式で悲しいものです。皆、胸の奥から涙を流して世の無常に打ちひしがれます。でもだからと言ってどの家族もずーとしんみりと無言で通夜、葬儀の二日間を過ごすわけではありません。不謹慎なようですが会食をしながら悲しみを晴らすように笑い合ったりしているのです。

そしてその席を故人も微笑みを浮かべながら眺めているような気がします。

「私の為にこうして集まってくれてありがとう。お疲れさま。さあ、ひと時のこの時間を楽しんでください」と。

私にその故人の思いが乗り移るのでしょうか。違った形での供養をそれに感じます。

やはり親族の繋がりは大切です。仲がよかろうが悪かろうが親族には変わりありません。どうか後世に生きる子孫の為にも互いの親族は大切にしてほしいと思います。
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