風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

江の島・快晴・富士山・灯台 index

2016-02-22 | 神奈川
[2015.11.28]



◆ 江の島-1 ←旅行記へ
 アメリカ在住の高校時の親友が帰国したので、江の島に行きました。
 久しぶりの一緒の時間。天気のいい日で気分も上がります。
 シーキャンドルでは、つるのさんが野菜を売っていました。
  ○ prologue ○ 思わぬ待ち合わせ ○ ビストロランチ
  ○ 江の島1dayパスポート ○ 富士山と馬 ○ 謎の文字
  ○ 女神さまにご挨拶 ○ シーキャンドルの上で ○ 海の上の展望台
  ○ ステージ準備 ○ つる農園直売コーナー

◆ 江の島-2
 カフェでお茶をし、日が傾いてから海の方へ。
 夕暮れの富士山の美しさに息をのみました。
 洞窟には入れませんでしたが、ライトアップも見られたキラキラの一日でした。
  ○ ワッフルタイム ○ Back to the Futureの未来
  ○ 富士山マジックアワー  ○ 洞窟アンラッキー
  ○ シーキャンドルが灯る ○ 島内ライトアップ ○ epilogue




江の島・快晴・富士山・灯台-2

2016-02-22 | 神奈川
その1からの続きです。

○ ワッフルタイム

シーキャンドルの展望台の上にいたら、海風を受けてすっかり身体が冷えきったため、お茶をして温まることにします。
苑内にはパンケーキカフェもありましたが、私たちはすぐ近くのワッフルカフェに入りました。



お店の名前はCafe du GABO。壁にはクリスマスの飾りつけがされています。
テラス席にも人はいますが、私たちは店内へ。ちょうどあいたテーブルを見つけました。



チョコバナナワッフルを頼みます。焼き立てのいい匂いがただよいました。



○ Back to the Futureの未来

あたたかいカフェに入って、しばしおしゃべり。
「この前のハロウィンで、職場の仲間と仮装したんだ」とサオリ。
「へえ、何になったの?」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

小柄な彼女なので、てっきり主役のマーティ役になったのかと思いきや、マッドサイエンティストのドク役だったそう。
えー、そっちー?
写真を見せてもらったら、縦にも横にも彼女の倍くらい大きなアメリカ男性が、はちきれそうなマーティになっていました。
う~ん、このミスキャスト感が逆にいいのかも?

でもサオリが大きな目をさらに見開いてポーズを取ると、確かにドクっぽくなります。
社内でも社外でも、好評だったようです。
さすがはアメリカ、仮装のまま外に繰り出したのね!

サ「ちょうど今年が彼らがやってきた未来の年の設定だから、リバイバルしてるんだ」
私「そういえば、トヨタUSAのMIRAIのCMにマーティ&ドク役の人が出て、映画について語り合ってるって、日本では話題になってるよ」
サ「デロリアンじゃなくてトヨタなんだ。CM、気がつかなかったなあ」
私「YouTubeにフルバージョンが載ってるから、アドレス送るね」

バック・トゥ・ザ・フューチャーの未来に私たちはいるんだなあと思うと、不思議な気持ちになります。

ティータイムを過ぎ、カフェも空いてきています。
カフェテリア形式なので、のんびりしていましたが、そのうちに、なんとなく空が陰ってきたように思いました。
温かいカフェは居心地がいいですが、まだ1Dayチケットで訪れる場所が残っています。
夕暮れになる前に、江の島の奥にある岩屋の洞窟へ向かいました。

○ 富士山マジックアワー

といっても、江の島は意外と大きく、目的地までの距離は少しあります。
二番目の女神さまの中津宮をお参りし、江の島大師の前を通り、急な石段を通って、今度は三番目の女神さまの奥津宮をお参りします。
「拝殿の天井に、八方睨みの亀の絵が描かれているよ」
と言いながら2人で覗き込みましたが、辺りは薄暗くなっていて、絵も判別できませんでした。
「亀ももう寝る時間だね」

石段は次第に細くなっていきます。
波打ち際にある洞窟に向かうため、どんどん降りていく途中に、ぱあっと視界が開ける場所がありました。
海の向こうに見える富士山がきれいで、立ち止まりました。



わあ、きれい。
ちょうどマジックアワーです。
まさに、夢のようなひととき。



夕日の残照を受けて光り輝く富士山が、美しく、神々しくて、何も言えません。
黙って、しばし見とれました。



風が強く、海のそばなので、あっという間に身体は再び冷え込みます。
それでも、寒さを感じないほどの感動がありました。
うっかりするとバランスを崩しそうなほどの強風の中、2人で踏みとどまって、また2ショット写真を撮りました。
こんな時は、二度とないかもしれませんから。

○ 洞窟アンラッキー

これまですべてがうまくいっていましたが、ここでとうとう残念なことが起こりました。
夕焼けの富士山に夢中になって、しばらく眺めて時を過ごしていたら、その間に岩屋の洞窟は閉まっていたのです。
えー、がっかり~。

冬は閉館が早まるとのこと。洞窟の入り口には錠が駆けられ、すでに中は真っ暗。
目をこらしても、奥は見えません。

せっかくここまでやってきたんですが、仕方がありませんね。
まあ、普段は見られないほどのドラマチックな富士山を見られたし、富士山にうっとりしている間は、正直洞窟のことを忘れていたので、よしとしましょうか。

もう海の向こうに日は沈み、刻々と暗くなっていきます。
ここは江の島の一番奥。灯りも少ない場所なので、真っ暗にならないうちに、岩場から人がいる場所へ戻ることにしました。

洞窟へ至るまでに降りてきた石段を、今度は登って戻ります。
海面そばからシーキャンドルのところまでの高低差は、60m。
結構ハードな上りですが、サオリは「急がなくちゃね」とスイスイ。
私の方が「待ってー」とゼイゼイ。
前は、運動が大嫌いだった彼女。
毎朝、駅から学校までの道を歩かずバス通学していたのに、いったい何があったんでしょう。

「今、登山サークルに入っているから、しょっちゅう山歩きしているんだ」
なんと、知らない間に彼女は山ガールになっていました。
時は人を変えるものねー。

○ シーキャンドルが灯る

にぎやかな方へと戻ってきた頃にはすっかり夜になり、シーキャンドルが点灯していました。
この日から1月いっぱい、夜には明かりがともります。
その光を見るだけでも、温かい気分になりますね。



点灯ライブが始まったようで、つるの剛士 & SeaCandlesの歌声も聴こえてきます。
1Dayパスがあるので再入場できますが、先ほどの場所取り状況を思うに、おそらく中はファンの人たちで大混雑しているでしょう。
外から歌声を聴くだけにしました。野菜は完売したのかな。



○ 島内ライトアップ

シーキャンドルから視線を外し、サミュエル・コッキング苑の反対側にある散策路を見て、歓声を上げました。
日中は何の変哲もない場所でしたが、夜になって明かりがともり、イルミネーションがキラキラ光り輝いていました。



どこを向いてもきれいです。わあ、夢のよう。
細かく光が灯されていて、こつこつとセッティングした人がすごいなあと思います。



ワクワクしながら、光の道を歩いてみました。
たんぽぽの綿毛のカーペットが広がっているようで、息を飲みました。



ここでも2人で2ショット。イルミネーションを背景にした、とってもロマンチックな写真が撮れました。
サミュエル・コッキング苑内やシーキャンドルの辺りもライトアップされているようですが、混雑を避けてここを散策するだけにしておきました。



再び石段を下って下って。
島ってアップダウンがはげしいんですね。歩き回るには意外と体力がいるものだと実感します。
400m近い長さの弁天橋を越えて、再び片瀬江ノ島駅へ到着。
夜のライトアップなのか、単なる灯りの点灯なのか、よくわかりませんでしたが、光を受けた夜の駅舎もきれいでした。

夜は、サオリは家族で食事会だとのことで、夕食前の解散になりました。
翌日には高校のクラス会があり、そこでまた会うので、悲しさはありません。
大船駅で、さようなら~。明日はみなとみらいでね~。



○ epilogue

今回は洞窟に行けなかったため、残念ながら1Dayフリーパスの元は取れませんでした。
それまでは全てとんとん拍子にうまく行っていたのに、洞窟のことだけが悔やまれるわ~。
でも、ちょっとデコボコがあった方が、人生はうまくいくものです。
洞窟はいつでもありますが、美しい夕焼け富士山はそうそう見られないものですしね。
日中は快晴で、夜はイルミネーションがともった、明るい一日でした。

「次こそは、洞窟に行こうね!」「ちゃんと計画立てようね!」と約束してお別れしたので、次にサオリが帰国した時にも、また一緒に行けるでしょう。
翌日のクラス会では、みんなでワイワイ楽しく過ごしましたが、2人でじっくり話す雰囲気ではありませんでした。
別の日に2人で過ごせて、いろいろお喋りができたので、私の中にいる高校の頃の自分が、とても満足しました。
サオリちゃん、またの帰国を、楽しみに待っているわ~。


江の島・快晴・富士山・灯台-1

2016-02-19 | 神奈川
2015.11.28

○ prologue

高校時の親友サオリが、アメリカから一時帰国することになったので、会う約束をしました。
平日の夜に食事をする話が、休日にどこかに出かけようという話に、いつしか変わっていました。
「ここのところ、会うときは食事ばかりだから、たまには一日まるまる外出しようよ。前みたいに」
学生の時に、2人でヨーロッパ2か月旅行をした仲です。

湘南の辺りにしようと話を進めていくと、「鎌倉にはたまに行くことがあるけれど、江の島って高校辺りから行ってないな」と彼女。
ここのところ、とみに江の島が気に入っている私。それなら決まりね!

○ 思わぬ待ち合わせ

帰国の間、葉山近くの実家に滞在している彼女は、横浜経由ではないため、待ち合わせは片瀬江ノ島駅にしました。
(江の島まで一人で行くのかあ、ちょっとさびしいなあ)と思いながら、うつむき加減で東海道線に乗っていたら、大船駅に着いたところで「あ、リカ!」と声を掛けられて「え?」と顔を上げました。

そこにいたのはサオリちゃん。ビックリしました。
偶然にも一緒の電車の、同じ車両に乗り込んできた彼女。
「やっぱり私たちって、なんかあるね」
幸先良さそうな出会いから、始まります。



終点の片瀬江ノ島駅に降りました。雲一つない、きもちのいい青い空。
この駅舎を見ると、ワクワクします。竜宮城にやってきましたよ~。
江の島を守っているのは弁天様ですが、乙姫様だったような気がしてきます。
タイやヒラメに、だまされてもいいわ~(笑)!

○ ビストロランチ

まずはランチにします。
La Briseという小さな一軒家ビストロに行きました。
物静かなご夫妻が経営している、落ち着いた雰囲気のお店。
前にふらりと入った時に気に入って、今回は予約を入れたのです。



ランチセットを頼みました。
見るからにおいしそうなポタージュスープ。



こちらはメインのお肉とお魚。



見た目も味も繊細な創作フレンチを、今回もおいしくいただきました。
また江の島に行った時には、寄りたい場所のひとつです。

○ 江の島1dayパスポート

食事を済ませ、江の島大橋のたもとにある観光案内所に向かいました。
ここで江の島1dayパスポートを購入。
そんなパスがあると知って、使ってみることにしたのです。



係の人に「ちょうど今日からシーキャンドルの点灯が始まるので、夕方には点灯式のライブが行われますよ」と教えてもらいました。
「やっぱり私たち、なんか持ってるかも!」

○ 富士山と馬

風を受けながら、島にかかる橋を渡ります。
日中から富士山が見える、いい天気です。



突然、橋の下の砂浜を、馬かポニーがぽくぽくと通っていったので(ええっ?)と振り返って見送りました。
江の島に馬? 砂浜に馬?
近所の人? 飼ってるの?



わからないままでしたが、近くに乗馬クラブがあるのでしょう。
人も馬も、のんびりとして気持ちよさそうでした。

○ 謎の文字

島の入り口に立っている青銅の鳥居をながめます。
お日様がまぶしい~。
手をかざし、目を細めて扁額の文字を見ましたが、目を凝らして見ても何と書いているのかさっぱり読めません。



後で調べたところ「江島大明神」と読むそうです。
そう聞いても読めないー!
いったい何文字なの~?
わからないけど、ありがたや~。

○ 女神さまにご挨拶

まずは辺津宮へ。いつ訪れてもここは人気で参拝の行列ができています。
私たちも並んでお参りしました。
茅野輪があったので、喜んでくぐります。でもサオリは初めてだと言って、私のあとについて見よう見まね。
私たち、一緒に神社の巫女をしていたじゃない~!アメリカで忘れちゃったのー?
と嘆こうとしましたが、考えてみたらその神社には、茅野輪はありませんでした・・・。



お宮の隣には、弁天堂があります。
訪れる人たちはほとんど気付いていないと思いますが、みんながお参りするのは神社、その隣にあるのはお寺。
ここはさりげなく神仏習合になっているのです。



願い事によってデザインが違う絵馬が、何種類もかけられています。
女神さまたちが祀られている島なので、絵馬にも、ほぼ女性たちのお願いが書きこまれています。



エスカーで上へ上がりました。
登ったところに行列ができていたので、いったい何だろうとのぞいてみたら、たこせんべいに並ぶ人々でした。
先ほど通ってきた表参道のたこせんべい屋には、いつも恐ろしいほどの長蛇の列ができていますが、ここにもあるんですね。
下ほどは混んでいないので、いいかも。



○ シーキャンドルの上で

シーキャンドルのそばまでやってきました。
たしかにキャンドルみたい。アイスコーンにも見えますね。
ランチしたばかりなのに、お茶したいのかしら。いえいえ、みんなそう見えますよね!



シーキャンドルは、サミュエル・コッキング苑の中にある灯台です。
季節柄、花の咲いていないシンプルな庭園を通り抜けて、シーキャンドルの所まで行き、エレベーターに乗りました。
空調の利いた上階から下を眺めていると、さらにその上にも行けるとわかったので、階段をとんとん登っていきます。



○ 海の上の展望台

屋上展望台は、海風が吹きっさらしの場所。風が強いですが、眺望は抜群です。
ぐるりと海に取り囲まれている、すばらしい景色。
そういえばここは海の中の島なんだなあと、あらためて実感します。



どの角度を眺めても、風光明媚で見とれます。
「あの岬のそばの、丘の中腹が母の家」と教えてもらいました。
なんてすてきな家の紹介なんでしょう。
目を凝らしても、もちろんサオリのお母さんは見えません。あたりまえか。



高校3年間いつも一緒にいて、双子のようだとか見分けがつかないなどと言われ続けた、学年公認の仲(!)の私たち。
卒業後は違う道を選び、彼女は海の向こうに行ったため、2人きりでこうして休日を過ごすのは本当に久しぶり。
久しぶりに、いちゃいちゃしました(笑)。
展望台の上からiPadで2ショット自撮りをたくさん撮りましたが、超アップなので公開できません!

身体が冷えてきたので、ひとしきり景色を堪能した後は、ふきっさらしの塔の上から降りることにしました。
エレベーターではなく、階段を下りることにします。
ガラス張りのシースルータワーは、視界が開けて周囲がよく見え、私はウキウキと弾みながら段を下りていきますが、サオリは「わあ、こわい~。実は私、高いところ苦手なの~」と腰が引けています。
あれ、前からそうだったっけ?

私が階段途中で足を止めて写真を撮ろうとしたら、「ここで立ち止まれないから先に行くね~」と震える声を残して、一目散に降りて行ってしまいました。
わー、置いてかれたー。

○ ステージ準備

私が上から撮ったのは、この写真。



ステージ前に並べられた全ての椅子に、きっちりと荷物が置かれています。
ザ・場所取り!あいている席は一つもなく、もう誰も座れません!
上から見ると一望できますが、下からだと、空席がないかと、みんなウロウロ探したことでしょう。

○ つる農園直売コーナー

更に下に降りていくと、ステージそばのテントの前にはなにやらすごい行列ができていました。
そばに行ってみると、滋養たっぷりのおいしそうな野菜がゴロゴロと並べられていました。
そこは、この日の夕方に行われる「シーキャンドルライトアップ点灯式&スペシャルライブ」で歌う予定の、つるの剛士さんの野菜直売コーナーでした。
藤沢在住の彼が地元で耕している「つる農園」で採れた野菜だそうです。

う~ん、並んでいるのは見事に女性ばかり。人気ですね~。
テント内にいた金髪の男性が本人で、行列の女性たちと和やかに会話をしていました。
ステージの場所取りをしているのも、おそらくファンの人たちでしょう。
でも、キャーキャーという黄色い声や殺気立った空気は全くなく、とてものんびりとした雰囲気。
場所柄でしょうね。



その2に続きます。


秋の京都ときどき登山 index

2016-02-10 | 近畿(京都・滋賀)
[2015.11.20-23]


◆ 京都 1-(1) ←旅行記へ

 去年の話になってしまいましたが、秋の京都に紅葉狩りに行きました。
 今回の目標は愛宕山登山。そのせいか、あちこちにある愛宕神社が気になります。
 嵐山は大混雑で、初日から人でもみくちゃになりました。
  ○ prologue ○ 11月20日朝 ○ 今年はあかんわ~
  ○ 女学生といまひえさん ○ 来年の主役 ○ さっそく愛宕さん
  ○ スダジイじいさん ○ ミサイル発射台? ○ お坊さんと朝の挨拶
  ○ ニューとナウ ○今度は楠 ○ 京都で熊野詣で
  ○ 大人気の琳派展 ○ 青々とした嵐山 ○ 髪の神様
  ○ 愛宕さんふたたび ○ お酒の神様 ○ 月の神様

◆ 京都 1-(2)
 午後には嵐山から東山に移動し、静かな白川をゆっくり散策。
 あまりメジャーなところに行かなかったためか、さほど混雑に遭わずに済みました。
 東福寺や永観堂といった紅葉の名所も、色づくのはこれからのようです。
  ○ OSKってなに? ○ ボギー?シャア? ○ 全てが大きな知恩院
  ○ おばけ大鐘 ○ 青龍院の大楠 ○ 白川散歩
  ○ 光秀の首塚 ○ 太閤ご満悦 ○ 満足稲荷のクロガネモチ
  ○ 京都市内の熊野三山巡り ○ 神々しい南禅寺山門 ○ 黄昏のインクライン



◆ 京都 2-(1)
 2日目は、宇治から京都駅経由で大原まで北上しました。
 ふるさとのようなひなびた風景を散策します。
 上賀茂神社では、すぐきが奉納されていました。
  ○ 宇治ではゆっくり ○ 大原の里景色 ○ 古来のままの神社
  ○ 鴨川の秋の桜 ○ 神馬に会えず ○ すぐきって?
  ○ 境内散策 ○ 紫式部も恋愛祈願 ○ 瀟洒な庭園
  ○ 瀬織津姫の祠 ○ 縁の下の力持ち

◆ 京都 2-(2)
 下鴨神社にはきれいな八咫ガラスがおり、糺の森には馬車が走っていました。
 夜には、京都で一番混んでいる四条河原町へ。
 先斗町のお店はどこもいっぱい。餃子ナイトになりました。
  ○ 瀬織津姫ふたたび ○ 社家の町 ○ ここにも愛宕社が
  ○ カラフル八咫ガラス ○ 糺の森の馬車 ○ 美人のお宮に灯がともる
  ○ 鴨川デルタ ○ ふたば行列 ○ 夜には別の顔
  ○ 喧騒の四条河原 ○ 阪急から丸井に ○ 三角球のモニュメント
  ○ 先斗町は人だらけ ○ ・みんみん ○ 明日が心配



◆ 京都 3-(1)
 3日目は、とうとうこの旅のメインイベント、愛宕山登山に挑戦。
 旅人仲間のチカラと落ち合って、登り始めました。
 覚悟はしていたものの、ハード!でもがんばりました。
  ○ 愛宕登山の朝 ○ ハイカーにハイク ○ 高尾山と比べてみたら
  ○ 心霊スポット清滝トンネル ○ 緊張の登山開始 ○ トークと登山
  ○ 京都人はイケズ? ○ カメラがフリーズ ○ 子連れ参拝
  ○ だめ押しの石段 ○ イノシシのレリーフ ○ 登頂参拝


◆ 京都 3-(2)
 愛宕神社参拝を果たし、心軽やかになりましたが、下りの道も気が抜けません。
 途中で、ランナー登山者に遭遇。なんと連れの知人でした。
 夕方には宇治巡りもした充実の一日。翌日の筋肉痛のことは考えません。
  ○ 登ったら降りる ○ やってきた登山ランナー ○ 山と渓谷
  ○ 登山ランナー再びあらわる ○ お助け水 ○ とうとう帰還!
  ○ 愛宕さんへは月参り ○ 心霊スポットその2 ○ 祝か呪か
  ○ 鴨川ふもとで解散 ○ 宇治サイクリング ○ あがた神社 ○ 夜になりました 
 


◆ 京都 4-(1)
 特に予定を決めていない最終日。そこで前回行けなかった場所へ。
 ガイドブックにないものの気になる池に向かってみると、なぜか周辺はにぎやか。
 ほとりの庭園がちょうど一般公開中でした。
  ○ 京阪のトーマス ○ さあどこに行こう ○ わら天神
  ○ 広沢池行きバス ○ 池すぎちゃった ○ 庭園発見
  ○ 入るかよすか ○ おさんぽタイム ○ 観光客より信者向け
  ○ 野外 de 野点 ○ cozy Japanese garden ○ 石割の松

◆ 京都 4-(2)
 手入れの行き届いた広い庭園でしばらくのんびり。小高い丘からの眺望も楽しみます。
 混んでいて当たり前の秋の京都でしたが、割と観光客の少ない場所で過ごせました。
 今回も、思い出多き旅となりました。
  ○ 平安郷でリラックス ○ 懲りずに登山 ○ 宗教のかすかな気配
  ○ 千代の古道 ○ 清盛の神社 ○ 夜の梅小路公園
  ○ 駅前レインボー噴水 ○ 消えたイルミネーション ○ epilogue




秋の京都ときどき登山 4-(2) [最終回]

2016-02-10 | 近畿(京都・滋賀)
その1からの続きです。

○ 平安郷でリラックス

広沢池のほとりの平安郷を散策中。
嵯峨野の風光明媚な場所を愉しんでいます。



天気も良く、そう寒くもなく、すごしやすい気候。
外にいても身体は冷えず、ゆっくりできる、散策日和です。



中央広場では人々がお弁当を広げ、子供たちが無邪気に走り回っています。
写真には誰も写っていませんが、無人の場所を撮っただけで、実際には大勢の人々がいましたよ。
みんな幽霊じゃありませんでしたよ(笑)。



広大な土地ですから、ここを整えるために、何人もお抱え庭師がいるのでしょう。



陰で支える人たちの努力で作り上げられた、いきとどいた空間です。



小川が流れる横の細道を、お茶席帰りと思しき和服の方々が通って行きました。
『細雪』の世界ですね。
無人の写真ばかりなのもなんなので、人も入れてみました。
観光地では、人を入れないように写真を撮るのに苦労しますが、ここはそれなりに人が入っているのに、風景のみの写真が楽に撮れます。
それだけ広いのです。



どこを見ても、絵になる庭園です。



○ 懲りずに登山

小高い丘の上の展望台に登ると、上から嵯峨野を望めるとのこと。
昨日の愛宕山登山で脚を使いすぎで、登山のはもうだるいのですが、逆にふくらはぎを追いこんでみようかという謎の冒険心が発揮されて、上まで登ってみることにしました。
つづら折りの山道の箇所箇所に、係の人が控えていて、フーフー言いながら登る私たちを励ましてくれました。
みなさん優しいわ。



一番上の展望台に上がり、広沢池を見下ろしました。
うーん、きれいです。春にはさまざまな花が咲いて、またさぞ美しくなることでしょう。



嵯峨野の奥の山々を眺めながら、(昨日登った愛宕山はどこかな)と探しましたが、わかりません。
土地勘がないので聞くに限ると思い、帰りがけに、園の人に聞いてみると、「あれは嵐山で、愛宕山はここからはちょっと見えませんね。こっちです」と、少し離れたところまで手引きして、別の山を指さして教えてくれました。
確かに角度を変えたところからは、ほかの山よりもすこし高くなっている山が見えました。



○ 宗教のかすかな気配

敷地はすべて公開しているわけではなく、立ち入り禁止の場所がありました。
要となる神域なのでしょう。もちろんパンピーは近寄りませんよ。おとなしく遠巻きにしています。
敷地の中には、浄霊体験をしてくれる建物もありました。
浄霊っていう言葉、初めて見ましたよ。

後で調べたら、世界救世教では、信者が手をかざして浄霊儀式を行うそうです。
前日愛宕の神様にパワーをいただいたばかりの私は、さしあたり大丈夫のはず。

園を出るときには、なごやかにお喋りしながら前を歩いていた人々が、ふっと会話を中断して一斉にくるりと後ろを振り返ったので驚きました。
みなさん、苑内に向かって深々とお辞儀をしていました。
それを見て(わ、私はどうしよう)と、おどおど。
やはり苑内にいたのは、信者の方々がほとんどだったのでしょうか。



たまたまふらりと入ったこの庭園。
宗教法人の所有だったので、一瞬躊躇しましたが、勧誘や浄霊されるようなことは一切なく、みなさんにとてもにこやかに応対していただきました。
やっぱり宗教を支えにしている人は、総じて優しいですね。
敷地面積1.5万坪の広大な苑内でじっくり過ごし、堪能しました。
自分が旅をしている最中だということを忘れそうなのんびり気分になれました。

○ 千代の古道

帰り道、「千代の古道」の石碑を見かけます。
そもそもこの広沢池が気になったのは、千代の古道がいろいろな和歌に取り上げられていると知ってから。
広沢池の東にあったとされるこの道を、天皇が御所から嵯峨離宮へ行幸され、平安貴族が大沢池にお月見に出かける時に通ったそうです。



京都駅行きのバスに乗り、再び仁和寺前を通ります。今度は仁王様を撮影できました。
この仁王門、大きいし道路に面しているため、なかなか撮影しづらいんです。
バスから見るのが、一番ほどいい距離かもしれません。



京都駅に着いた頃には4時すぎていました。
そろそろ日が沈んでいきますが、あとうちょっと巡れるかな。

この前、かっこいいバスドライバーの名前を見つけてから、ふと車内に出ている運転手名に名前がいきます。
この日の運転手さんも、絵になるお名前でした。



ただ前の時もでしたが、どんな人なのか、降りる時に顔をチラ見するのを、また忘れちゃいました。
名前イケメンの人は、そのイメージのままでいたいですしね。。。

○ 清盛の神社

バスを乗り換えて、西大路通り沿いにある若一(にゃくいち)神社に向かいます。
ここは平清盛ゆかりの神社。
かつて、平清盛の邸宅の西八条殿があった場所に鎮座しています。

場所がはっきりしなかったため、いままで参拝していませんでした。
正確な場所をわからないまま向かい、通りをバス停1つ分歩いて見つけた時には、すでに辺りは暗くなりつつありました。

神社の前にあるのは、楠社(くすやしろ)。
平清盛が太政大臣に任ぜられたお祝いに、彼が植えたものだそう。
「やった、太政大臣になったぞー!」嬉しかったんでしょうね。
彼のハッピーな気持ちと一緒に植えられた若木は今なお健在。
歴史を知る、樹齢800年以上の巨木なんですね。堂々とした若一神社の御神木です。



こちらは平清盛像。
フラッシュをたいて写真を撮ると、なんだかこわいー。
繰り返しますが、寺社参拝は明るいうちがいいですね。



それでも旅行最終日なので、やっぱり今回も夕暮れ近くまで滑り込みでお参りします。
参拝を済ませ、再びバスに乗ろうと、通りの向かいに渡って振り返ると、神社がぱっと明るくなりました。
えっ?
時間はちょうど5時。こうこうと明かりがついたので、再び通りを渡って神社を参拝し直しました。

こちらは地下から湧き出る神供水。
清盛の水が気になっていて、あれかな、これかなと、薄明かりの中で手水舎の近くにないかと探していましたが、灯りが付いたことで、その奥に見つけられました。
もう一度仕切り直してよかったです。



これで、この旅の寺社参拝はおしまい。
あらためてバスに乗り、数個先の梅小路公園前で降りました。

○ 夜の梅小路公園



入り口からのぞく公園は、一見とても暗くて足がひるみますが、目が慣れてくると、割と大勢の人がすたすたと歩いているとわかり、勇気を押されて私も中に入ってみました。
これまで梅小路公園に訪れたことはありませんでした。
蒸気機関車がずらりと並んでいるところなんですよね。
なんでも西の大宮鉄道博物館のようなものを作るという話なので、リニューアルする前に見ておければと思ってやってきました。



前に京都で知り合った人が「くるりのライブをやる聖地」と言っていたことを思い出します。
彼らは京都出身だそうですね。久留里(千葉)の人だと思っていました。



公園内は、ちょうどライトアップ中。係の人に話しかけられたので、蒸気機関車のことを聞いたら「すでに建て直し工事に入っているため、今は見られないんです」とのこと。遅かったー!
ただ、市電は展示されていたので、それでよしとしました。
車両は、オシャレなカフェやバーに改築されていました。



園内には水族館もあります。前からあったのかな?
スーベニアショップをのぞいてみたら、大サンショウウオグッズがたくさんありました。
ここの花形だそうです。夏には山形のクラゲ水族館に行ったなあ。



○ 駅前レインボー噴水

散策を済ませて京都駅に戻ると、駅前では音楽に合わせて七色の噴水が動き、道行く人たちの目を楽しませていました。
大勢の人が眺めていましたが、風向きによって水しぶきが私たちの方へ飛んできました。



きゃー、冷たい!まあ、マジカルだから、いいか!
夜になり、ずいぶん寒くなっていますが、怒っている人は誰もいませんでした。



○ 消えたイルミネーション

クリスマスまであとひと月。この時期になるとキラキラ輝きだす、駅の大きなクリスマスツリー。
撮る角度を選んでいたら、ピカピカまたたいていたイルミネーションが、音もなく落ちたので、呆然としました。
点灯時間がちょうど終わったようです。

時間になったら灯りがついた、先ほどの若一神社の逆パターン。
よくわからないけど、これでプラマイゼロですね。



この日も3万歩は歩きました。
あとは帰るだけ。シーユー京都。
ロッカーから荷物を出して、帰途につきました。



○ epilogue

2015年の京都旅行も無事に終了。
今回も、楽しい旅でした。
毎回楽しみにしている紅葉は、これまで訪れた秋では一番色づいておらず「これはあかーん」状態でしたが、宇治を拠点にのんびりできたこと、横浜の友人と京都で再会できたこと、広沢池を思わぬ形で鑑賞できたことなど、いろいろな思い出ができました。

中でも一番心に残ったのは、根性入れて愛宕山登山を果たしたこと!
愛宕詣でができたので、これから先、火事に遭う確率はかなり減ったことでしょう。
とっくに3歳こえてるけど!神様もビックリの年齢サバ読み!

一緒に登ったリポビタンD仲間のチカラ君は、今はセブの空の下にいます。
ファイトー!一発~!
きっと南の島で、京都と山伏のことを広めていることでしょう。

秋の京都はどこへ行っても激混みですが、地元の人しか行かない場所は、いつもと変わらぬ通常モード。
マイナーどころでのんびり過ごせた、今回の旅でした。