風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

仲良し友との近場の休日(三浦 2-1)

2016-05-26 | 神奈川
1日目からの続きです。

〇 ばたばた電車待ち合わせ

ルナちゃんと会った翌日は、友人さっちゃんと三浦散策に出かけました。
「三浦半島1dayきっぷ」を買って、京急の一番前の車両に乗ります。
横浜から快速で向かい、上大岡駅で待ち合わせ。

次の急行でさっちゃんがくるので、それに乗り込もうと、快速を降りたところのベンチに座っていました。
急行の到着アナウンスがありましたが、電車はやって来ません。
(あれ?)と立ち上がり、振り返って見たところ、ずいぶん後ろの方に電車が停まっていました。
あ、急行が来ていたのね。
快速と急行は、車両数が違うことに気づきます。つまり短くなるため、快速の最前列の位置までは来ません。
発車のベルが鳴り始めたのに乗ってこない私を気にして、ホームに降りてきた彼女と一緒に、急いで二人で乗り込みました。

さっちゃんは、熊本在住の浜っ子。いまは里帰り中です。
「京急にくまモンがやってくる」という中吊りを見て「わー、熊本から出たら、くまモンを観なくなると思ったらー」とつぶやいています。
もはや、かの地はくまモンの領土ですからね。

○ ルート地図

この日訪れた場所は、緑の丸のところです。
電車とバスを乗り継いでちょこちょこ移動したため、わからなくなってしまいそうなので、先に載せておきます。



金沢文庫で乗り換えて、まず向かったのが横須賀中央駅。
改札を出ると、目の前に開けるペデストリアンデッキ。
数年に一度くらいしか利用しないため、ここの駅の大きさに毎回新鮮な驚きを感じます。

○ 走水神社

横須賀中央駅からバスに乗り換えて、まずは走水(はしりみず)神社へ。
観音崎には何度もバスで行ったことがありますが、その途中にある走水神社に行くのは初めてです。
私たちのほかにも、何人もの女性が降りました。
女性に人気の場所なのかしら。

バスから降りた人はみんな、まっすぐ神社へと向かいました。
細道なので、自然とまとまって移動することになりますが、鳥居前の狛犬のところでじっくり時間をかける私たちだけ、ほかの人たちから遅れます。
はぐれメタルです(言ってみたかっただけ)。



手水舎のお清めの水は、湧水でした。
確かにこの辺りはおいしい水が湧く場所で、前に近くの給水場で水を汲んでお持ち帰りしたことがあります。
海沿いなのに、塩水ではないのが不思議。

隣には、砂を持ち帰られる砂倉もありました。
興味津々で眺めていたら、通りがかった神社の人に「初めてここに来たの?」と聞かれました。
「はい」と答えると、「社務所に地図があるから、持って行って」と言ってもらいました。

ここには日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の奥さん、弟橘媛(オトタチバナヒメ)が祀られています。
海が荒れて先に進めないため、海の神の怒りを鎮めるために、彼女がここで入水した場所とされています。



石段の下でしゃがんでいる方は、具合が悪いわけではありませんよ。朝の掃除をしている神社の方でした。
拝殿まで登って振り返ると、参道のまっすぐ先に海が見えます。
とてもいい見晴らし。映画のワンシーンみたい。



さらに山の中腹まで登ってみると、弟橘媛命の御歌が刻まれた記念碑がありました。
明治43年に建立されたもので、発起人の中に東郷平八郎や井上良馨、乃木希典の名前がありました。
東郷元帥も乃木将軍も、ここを参拝して、ここからの同じ景色を眺めたんですね。



○ 水雷と河童の神さま

境内に、不思議なものがありました。
これは、大砲?
いえ、明治43年に奉納された、日露戦争戦利品のロシア製機械水雷でした。
水雷というものを初めて見ました!

そういえば、魚雷もありますね。水雷となにが違うのかしら?
調べてみたら、魚形の水雷のことを魚雷というんだそうです。へえ〜!



拝殿裏にある水神社では、水の神様を祀っているのかと思ったら、河童が祀られていました。
なぜカッパ?それは河童が水の神の化身だからだそうです。
えっそうなの?いたずらする妖怪かと思っていたら。

○ インラインスケートで行列

いろいろ見どころが多かった神社をあとに、バス停に戻ります。
車道沿いには、漁船が横付けされた、釣り船を出す店や魚料理の小さな店があります。
「地図で”五郎丸”っていうお店を見つけたから、ランチにどうかと思ったんだけど」とさっちゃん。
「海釣り屋かもしれないとおもって、やめておいたんだ」
地図を見ると、五郎丸の近くには次郎丸もあります。釣り船の名前からつけたんでしょうね。



バス停そばの小さな味美食堂の前には、ずらりと行列ができていました。
10人ほど並んでいるうち7人が、インラインスケートを履いたまま、立って待っている男性たちでした。
ローラーの上にいるのに、みんな微動だにしません。うーんすごい。



「あの人たち、脱がずにそのままお店に入るのね〜」
小さい店の中に、一度に御一行様全員は収まりきれません。
みんな静かに順番が来るのを待っていました。
評判のお店のようなので、どんな食事が出てくるんだろうと気になりましたが、バスが来たので乗りました。

○ 観音崎をスルー

それほど乗らずに、終点の観音崎で降ります。この辺りは波打ち際の自然公園になっており、夏にはパーキング待ちの大渋滞が起こる場所ですが、冬はそれほど混んでいません。
家族連れもおらず、バイクでふらりとやってきた人が多いようです。
のんびり散策したいところですが、今回はここは目的地ではなく中継地点。
次のバスが来るのを待ちます。

○ 走水神社から叶神社へ

次は、東西の叶神社巡り。
まずは西叶へ。観音崎からバスで終点の浦賀駅まで。

駅前には大きな壁画が飾られていました。
吉田松陰と佐久間象山の顔が描かれています。上手ですね。
東浦賀で初めて幕府の許可を得て旅館を営業した徳田屋跡が近くにあるそうです。

ほかにもいろいろな歴史的モチーフの壁画がありました。描いたのは近くの中学校の美術部部員。
描いた学生たちも、観る私たちも、美術と歴史の勉強になりますね。



○ 南附中ってどこの附属?

久里浜駅行きバスを待っている時、道路向かいの塾に何気なく目をやりました。
(南附中って知らないけど、どこかの附属になる学校があるのかな?)
この辺りに私の知らない大学があるのかと思って、さっちゃんに「ねえ、あれ・・・」と指差してみせると、
「南附中!南高の附属中のことじゃない?」
「あっ、そうか!!」

それは私たちの母校、南高の附属中学校のことでした。
数年前から中高一貫校に変わり、驚きの倍率になっているそうです。
略された文字を見たのは初めてで、全然気がつきませんでした〜。
しょうもない卒業生ですね!南高大好き〜!(嘘っぽいわねー)



ちなみにサイフロという聞きなれない言葉も出てきてあやしんでいたら、新設されたサイエンスフロンティア高校のことでした。
スーパーサイエンスハイスクールだそうですよ。名前がすごいですね。

○ ペリーの歯医者さん

紺屋町のバス停で降りました。
ここも、降りたのは女性のみ。
そして向かうのはみんな同じ神社。
神社巡りは、今女性に人気なのかしら?

海に面した一の鳥居のそばには、こぎれいな外観の浦賀ペリー歯科がありました。
わー、気になるわ〜。ここの歯医者さんには、白衣じゃなくて金ボタンの軍服で治療してほしいわ〜。



○ 西叶神社

ここも海からすぐの場所にある神社。
浦賀港の両岸には、二つの叶神社があります。正式名称はどちらも叶神社ですが、西叶神社、東叶神社と呼んで区別しています。
二つの神社の間には湾があり、参拝者は渡し船に乗って行くのです。
西叶神社で頂いた勾玉を東叶神社のお守り袋に入れて持っていると、恋愛運が高まるんですって。
ロマンチック〜。女性の訪問者が多いわけです。



拝殿の立派な木彫りに目を奪われます。



天井の木彫りも、一つ一つが緻密で見飽きません。



ここの拝殿からも、参道の突き当たりに海が見えます。
長い間、漁業に携わるこの地区の人々の守り神となってきたのでしょう。



お賽銭箱の上の紙を押さえていた文鎮に目が留まりました。
扇かな?裏返してみると「八幡太郎源義家奉納軍扇模型」と刻まれてあったので、がぜんテンションが上がりました。



「八幡太郎、好きなんだ!」とさっちゃんにアピール。
突然スイッチの入った私に彼女はびっくりしていました。
なんだかラッキーな気分。叶神社の恋愛守りの話よりも熱くなっています。

○ 待ち伏せ仔狛犬





この神社にも狛犬がおり、阿吽をカメラに収めていたところで、さっちゃんが「あ!!」と声を挙げました。
「見て、ここにもいるよ・・・!」
言われてそばに寄ってみると、指差したところには、また違う狛犬がいました。
仔犬です。立って、石段の陰に隠れています。
「うわ、かわゆい〜〜!!」

こういう遊び心に富んだ狛犬は、あまり見かけません。
前に日光東照宮で見かけて、一人で小躍りしたことがあります。



両側にいました〜!
完全に「彼がやってきたら、ラブレターを渡そうっと。はー、ドキドキしちゃう〜」と思っている、恋する乙女ですね!



嬉しいわ〜。あまりにひっそりと物陰になじんでいて、一人では気がつかなかったかも。
さっちゃん、グッジョブ!あなたももう、狛犬ハンターね!

○ 叶の絵馬

ここの絵馬は、「叶」の一文字。かっこいいし、本当に実現しそう。
時期的にも、合格祈願のものが多かったです。みんなガンバレ!



境内には金毘羅神社、秋葉神社の遥拝所があり、細い石段の上に何があるのか気になって上ってみました。
崖に面した急な階段の両側の手すりは、どちらもグラグラして、全く役に立ちそうにありません。握る方がバランスを崩して逆に危険そう。
でもそれもまた、ワクワクしますよね。



弁天社もありました。庭園が美しくて、きちんと手入れがされているのか、冬なのにきれいな花も咲いていました。



○ 戻ってきた浦賀の渡し

参拝後は、浦賀の渡しに乗って東叶神社へと向かいます。
(渡し船はどれかなあ)と海に目を向けると、探すまでもなく一目でわかりました。
漁船の中でひときわ小さくカラフルな、あれですね。



ちょうど出航して去ってゆくところだったので(ああ〜)と思いましたが、またすぐに船は戻ってきました。
(あれ、なにか忘れものかな?)
それは、私たちでした!
私たちの姿を見て、Uターンしてくれたようです。
親切だわ。乗客が集まると動かすシステムなら、時刻表はあってないようなものなんでしょう。

店員10数名の小さな船に、乗客は5名。全員女性でした。
やっぱりここには、恋を叶えたい女子がやってくるのでしょう。



神社と神社の間を結ぶ渡し船。なんてロマンチックなんでしょう。
小舟に乗って、テンションが上がります。



乗っているのはものの数分ほど。あっというまに対岸に着きました。



向こうに見える山のふもとに、今しがた訪れたばかりの西叶神社の鳥居が見えます。



こちら側にも乗客が待っていたので、すぐにまた船は離岸しました。
情緒があるわ〜。



こちらは、対岸の浦賀の渡し乗り場。
小さいですが、待合室もあります。



斜め向かいに、古めかしい建物がありました。
徳田屋敷という看板が立っています。
吉田松陰と佐久間象山がペリー来航の折に会って、日本の将来について熱く語った場所。
先ほど浦賀駅前で見かけた絵の舞台です。

動乱の歴史に浸りかけていたら、上でなにやら動く白いものが。
2階で布団を干しているところでした。今でも住んでいる人がいるようです。

その2に続きます。
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