風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

秋の京都ときどき登山1-(2)

2016-01-15 | 近畿(京都・滋賀)
その1からの続きです。

どんどん混んできた嵐山を抜けて次に向かったのは、東山。
この日は平日ですが、すでに大勢の観光客がいます。
翌日からの連休はさらに人で膨れ上がりそう。

○ OSKってなに?

南座の前を通りました。今は何を公演中なのかな。
「OSKレビュー in Kyoto」?宝塚かしら。

私、浅学にして知りませんでした。OSK日本歌劇団とは、宝塚歌劇団・松竹歌劇団(SKD)と並ぶ三大少女歌劇のひとつだそうです。
大阪松竹歌劇団(Osaka Shochiku Kagekidan) の略なんだとか。



へ~。宝塚だけだと思っていたので、それ以外にも少女歌劇団があったなんて驚きです。
ヅカファンなら常識のことでしょうけれど、女性の歌劇団は私が思っているよりも根強い人気があるんですね。

○ ボギー?シャア?

ふと車内に目を向けると、バスの運転手さんの名前がとってもかっこよくて、びっくりしました!
なんか名字にピッタリ。
「だいすけ」さんと読むんでしょうね、とあとで賢い友達が教えてくれました。なるほどー。



大佐殿が動かすバスの中から見た八坂神社。
車道に面しているので、車が入らない写真はなかなか撮れないんです。



○ 全てが大きな知恩院

目的地は知恩院。バス通りからすぐに門が見えますが、門の前に行くまでに、そこそこ歩きます。
歩いても、歩いても、たどり着かないー。
とても巨大な三門なので、いつも遠近法がわからなくなります。



ようやく三門をくぐり、男坂石段をふうふう上がりました。
上から見下ろします。下りも急でこわそうで、降りる人たちは、おっかなびっくり一足一足踏みしめていました。



御影堂は工事中で、すっぽり幌に覆われていましたが、普段とは違う横の入り口から入れました。
中ではお坊さんがお経を上げています。
柱には、こんな表示が貼られていました。

皆さん、分かりますよね?念のためですが、正解は3番ですよ。2番は神社ですよー。
でも10回「なむあみだぶつ」と声に出して唱えるのが浄土宗の正式参拝法だとは、知りませんでした。



4番がちょっとデンジャラス。
最後なんて、マンガの一休さんならやりそうですね。「ひと休み、ひと休み~」

それから、御朱印をいただける小屋に行きました。



小屋の前には長い行列ができていました。
並んでいる人は、年齢層がまちまち。
今や御朱印集めは、すっかりブームになっているようです。

○ おばけ大鐘

御朱印と母親に頼まれた御朱印帳をいただいてから、石段を登って、さらに小高い場所にある大鐘のところへ行きました。
人との大きさの差にびっくりします。
知恩院にあるものは、だいたいが大きなものばかりですが、中でもこの鐘は想像をはるかに超えた大きさ。
見るたびに圧倒されます。



大晦日には、この大鐘が17人がかりで打ち鳴らされます。
お坊さんが身体をなげうって、全体重をかけて鐘を打つ様子は、アクロバティックでかなり見がいがあります。
年末の「ゆく年くる年」で紹介されるかしら。

○ 青龍院の大楠

知恩院を離れ、青龍院前を通りました。
門前の大楠のすばらしい枝っぷりを眺めます。
この日は新日吉神宮のシダジイに始まり、大木づいています。



三条通に、坂本龍馬の結婚式場跡の石碑がありました。
昔の結婚式は、普通は花婿の屋敷で行ったものですが、脱藩した龍馬は根無し草状態。
かといってお龍さんの勤めていた伏見の宿でもありません。

調べてみたところ、龍馬とお龍は、青蓮院塔頭の金蔵寺で結婚式を挙げたそうです。
なにかゆかりがあったんでしょうね。
この石碑は、金蔵寺跡ということのようです。



○ 白川散歩

昔の面影を残す白川に沿って歩いてみました。
浅瀬がきれい。日の光を受けてキラキラしています。



ひとけがなく、とても静か。
趣があって、CMポスターのよう。



とてもいい雰囲気の中、流れに沿ってしばらく散策しました。
大混雑の京都中心部にいながら、さらさら流れる白川をひととき独り占めできたなんて、幸せだわ。



○ 光秀の首塚

この白河通りから細道を少し入ったところに、明智光秀の首塚があります。
彼の家来が、知恩院に首を運ぼうとしたものの、夜になったので埋めたとされる場所。
光秀の墓はあちこちにあり、いくつかはお参りしたことがあります。
首塚と聞くと多少はぎょっとしますが、ここもお参りしました。



小さい祠ながら、地元の人にきちんとお祀りされていました。
光秀好きなので、本能寺の変前に彼がお参りした愛宕神社にも、参拝したいのですね~。

○ 太閤ご満悦

それから少し歩いて、満足稲荷神社をお参りしました。
バスの中から見かけるたびに、名前が気になっていたのです。
豊臣秀吉が出世をして満足したお稲荷さんという由来だそう。
鳥居のたくさんある、立派な神社です。



○ 満足稲荷のクロガネモチ

ここにも巨木がありました。胴回りは4mほどもある、樹齢400年のクロガネモチの木。
これは、あの「モチモチの木」のこと?だったらこわいよ~。(幼少時の記憶)
やはりこの日は、巨木デーのようです。

木の前には「岩神さん」といわれる岩があります。
岩神さんをさすった手で頭を撫でると、頭が良くなるのだそう。
もう両手でさすっちゃいました(笑)。



あれ、前にいる狐のところに、何か書いてありますね。
「足を怪我しながらも、岩神さんとご神木をけなげに守るコン吉」。
コン吉!名前をもつお狐さんに初めて出会いました。
神社の人による手描きアピールなんて、珍しいです。

たしかに、前脚をぐるぐる包帯巻きしており、かわいそう。
コン吉のことを褒めていても、補修はしてあげないんですね。。。



手水舎の上に「危ないからこの辺りで遊ばないで」という注意書きがありましたが、その横に「加藤さん」の名札がついており、どう見ても加藤さんを名指ししたメッセージのように思えます。
うーん、これでいいんでしょうか。
ほほえましいというかなんというか。まあ昔ながらの庶民の神社なんでしょうね。



○ 京都市内の熊野三山巡り

ふたたびバスに乗り、丸太町の熊野神社前で降りました。
しょっちゅう前を通っていますが、便利な場所にありすぎて、逆に参拝の機会がなかった場所。
創建時には、そばにある聖護院が管理したそうです。



この日の午前中には、新熊野神社を参拝しました。
哲学の道にある熊野若王子神社には、何度も訪れています。
これで、京都市内の熊野三山を全て巡ったことになります。

○ 哲学の道から法然院

それから哲学の道を通って、法念院へ向かいました。
小ぢんまりとした境内ですが、ここはいつ来ても落ち着きます。



ただ、年々参拝客が増え、人の切れ目を狙ってシャッターを押そうとカメラを構える人がずらりと沿道に並んでいるため、最近は残念ながら、あまり長居できない感じになりました。



白川通りに出る途中、重そうな聖護院大根(?)を片手にぶら下げたおばあさんが、よその家の呼び鈴を押していました。
おすそ分けでしょうか。



○ 紅葉はまだまだ永観堂

お次は永観堂へ。紅葉で有名なお寺ですが、この年はまだほのかに色づいている程度。
東福寺もまだまだでしたから、今回は全体的に、京都市内の紅葉は遅いようです。



あまり写さないようにしていますが、周りに人が多いことがお分かりになるでしょうか。



大文字山から下りてきたようなこの細い水路が好きで、いつも立ち止まって見ます。
誰もいないようですが、紅葉狩りの人々でかなりざわざわしており、私の背後を大勢の人が行き来しています。

○ 神々しい南禅寺山門



南禅寺の山門が、ちょうど夕焼けを受けて輝いていました。
普段は真っ黒で重々しい大門ですが、神々しかったです。

○ 黄昏のインクライン

日が陰ってきた黄昏時。インクラインを初々しいカップルが歩いていきました。
うーん、青春だわ~(#^.^#)



日が沈んだので、この日の散策はここまで。
去年と同じ、宇治の宿に向かいました。
オーナーのケンジさんと1年ぶりに再会し、部屋に案内してもらいました。
辺りはとても静か。
夜になり、冷え込んで寒くなってきたので、この年初の暖房をかけて、ゆっくり過ごしました。



初日にして、結構歩きました。京都にくると、知らず知らず歩いているので、いつもこんな感じです。

2日目に続きます。



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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2016-01-15 18:22:53
OSK-もちろん知りませんでした。
『見たことある』
『行ったことある』とつぶやきながら
拝見してます。

17人がかりですか?
ちょっとびっくりですね。
吹き飛ばされそうですね。

約40000歩!?
恐ろしい脚力ですね。
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アネッティワールドさんへ (リカ)
2016-01-18 19:13:00
知恩院の鐘つき、YouTubeに載っていました。こんなの見たことないです!
本当に、お坊さんが吹き飛ばされそうです。

京都は見所が多いので、いつもかなり歩いちゃうんです。でもその分おいしいものを食べてますから、プラマイゼロかもしれません~(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=tPqfC7FwQ6A
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