3日目からの続きです。
11月23日、旅の最終日。
昨日がんばった身体をいたわって、朝はゆっくり過ごします。
もしかしたら全身筋肉痛で動けない日かもしれないと思い、特に予定を決めていませんでしたが、思ったよりも身体はダメージを受けていません。
やったあ。いやいや、もっと後で来るのかも…。
10時にチェックアウトして、宇治の町を散策します。
○ 京阪のトーマス
三室戸駅を、カラフルな列車が通過していきました。
小さなホームからはるかにはみだした長ーい車両。
トーマスです。目立ちます。通り過ぎていくトーマスたちと次々に目線が合ってこわいわ!
静岡の大井川鉄道でも、トーマス機関車は大人気だそうですね。
かなり迫力があるらしいので、見てみたいような、見たくないような(笑)。
朝の散歩がてら、宇治川を渡って宇治駅へ。
はー、雅ですね。宇治を訪れるたびに、この町を流れる落ち着いた空気に、癒されます。
宇治駅名物の茶壺ポスト。
余裕で人が入れるくらいに大きいです。
郵便局員が集荷をサボっても、しばらくの間はあふれなさそう。
○ さあどこに行こう
京都駅に荷物を預けて、さてどこに行こうかと考えます。
本当に何も決めていなかったので。
去年の京都旅行で、最後に向かったわら天神にしようと決めました。
到着が5時すぎてしまい、閉門になって参拝できなかったのです。
バスの中から西本願寺。まだ平成の大修復中です。
まず、バスを降りてすぐ目の前にある、金攫(きんかく)八幡宮を参拝。
お金をさらうとは、なんだかご利益がありそうですね。
去年、わら天神に向かう途中でお参りした場所で、夕暮れ時の暗闇に隠れつつある迫力が半端なかったです。
寺社は、明るいうちの参拝がいいんですが、旅行中だと欲張って、ついぎりぎりまで回ろうとしちゃうんですよね。
明るい時に訪れると、なかなか広さを感じる境内でした。
境内には、大きなモチノキがありました。
○ わら天神
不思議な名前のわら天神。これは通称で、正式名称は敷地神社といいます。
前から気になっていたものの、なかなかお参りできずにいました。
ご祭神は、宇治の県神社と同じ、木花咲耶姫。
安産の守り神で、妊婦さんの参拝が多く、藁の護符を授ける場所なのだとか。
私がいる間も小さい子供を抱えたお母さんがお参りにきていました。
ご祈祷でしょうか。お札を返しに来たのでしょうか。
○ 広沢池行きバス
次はどこへ行こうかと、バスの路線図を見ると、広沢池行きのバスが来るようです。
嵯峨野の大覚寺には、風情たっぷりの大沢池があります。
その割と近くに、もっと大きな広沢池があるのは知っており、これまでにも何度か訪れようとしました。
大沢池から直線距離だと、そう遠くはなさそうですが、池同士を結ぶバスはなく、歩いて行くにはちょっと距離がありそうなので、まだ行ったことがないまま。
このバスに乗ったらたどり着けるのなら、行ってみよう。
金閣寺や竜安寺を通る観光ルートなので、社内はぎゅうぎゅうに混雑していましたが、二つのお寺を通りすぎると、一気にがらんと空きました。
仁和寺を車窓から見ます。仁王様を間近で見たのに、シャッターチャンスを逃してしまいました。
○ 池すぎちゃった
終点に着いてみると、そこは別のバス停発着所になっています。
あれ?
運転手さんに「広沢池はどこですか?」と聞いたら、「その道をまっすぐ行って、交差点を左折してください。すみませんねー」と言われました。
(通り過ぎちゃったのかな?ずっと起きていたはずなのに、意識を失っていたのかな?)と思って路線図をよく見てみると、広沢池のバス停のところに小さい文字で「変更あり」と書かれていました。
バス停が変更することってあるのー?
まあでも道を教えてもらったので、その通りにてくてく歩いていきます。
地図を見ると大きそうですが、観光ガイドブックには載っていない池。
とりたてて目立つわけではないシンプルな場所なんだろうと思います。
そこで飽きるまでのんびり景色を眺めていようと考えていましたが、池のほとりに行くと「秋の特別公開」とかかれた看板が掲げられており、なんだかにぎやか。
○ 庭園発見
なんだろうと近寄ってみると、そこではどうやら庭園を公開しているようでした。
え、庭園があるのね?知りませんでした。
予想外の状況に驚きながらも、入り口に向かってみます。
そこは、聖地平安郷というところでした。
普段は非公開の場所ですが、この日ちょうど一般公開をしていたのです。
え~、なに?
平安京じゃなくて平安郷。
世界救世教の敷地と知って、(知らない宗教だ。大丈夫かな)と緊張しましたが、熱海のMOA美術館を建てたところと知って、ちょっとほっとし ます。
中にいるのは、みんな信者の方々なのでしょうか。
○ 入るかよすか
「君主危うきに近寄らず」
「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」
一瞬、両方の言葉が頭の中でせめぎあいましたが、(ま、君主じゃないもんね)と、あっさり腹は決まります。
特に怪しい雰囲気はなかったし、中の庭園が見たいので、拝見させてもらうことにしました。
馬がいたら乗ってみるタイプ(=慎重じゃない)。
途中、こんな表示を発見。
イノシシが出るんですか!出るんですね!
かなり具体的な内容なので、通常モードで出るようです。
○ おさんぽタイム
敷地内は、とても美しく整備された庭園になっていました。
すばらしいわ。
今回は、残念ながら京都の紅葉は不作の年。
ずっと暖かい日が続いて、寒さで赤くなるタイミングがなかったようです。
紅葉狩りをするには、ちょっと物足りませんでしたが、最終日に思わぬところできれいな庭園を見られたので、嬉しくなりまし た。
まあ、ここも紅葉の最盛期ではありませんが、近くの嵐山もまだ赤くなっていないことを考えると、十分すぎるくらいです。
実がなっている木がありました。
かりん?なんだろう?
そう思って見ていたら、「食べられるのかなあ」とそばのおじさんもつぶやいていました。
おいしそうでした。
ここ数年は、京都市内に出るたびに、中国語と韓国語を耳にしますが、ここではいっさい聞こえてきません。
ほぼ日本人ばかりのよう。
会話はみんな京都弁なので、地元の人ばかりのようです。
ガイドブックなどに載っていないからでしょう。
前日の愛宕山とこの日の平安郷は、日本語オンリー、そしてほぼ土地の人のみのようです。和の国ニッポン!
○ 観光客より信者向け
その割に、トイレの注意書きは、中国語でも韓国語でもない、謎の言語でした。
上はタイ語?下はポルトガル語のようです。
普段開放していない場所なので、観光客向けではないでしょう。
信者さんに、タイ人とブラジル人が多いのかもしれません。
○ 野外de野点
竹林の前でたたずむ和服の女性。
なにかしら~?気になるわ~。
彼女が案内する先には、野点が行われていました。
着物姿の人もちらほら見えます。
広大な敷地の中で、緑に囲まれていただくお茶。とても気持ちがよさそうです。
でも、勇気がない私は、遠くから眺めるだけでした。
(きれいだな~)と思って辺りを楽しみながらも、よく知らないこの土地の持ち主のことを、やはりどこかで警戒しています。
何かあったら、すぐに懐刀で立ち回るわ!持ってないけど。
橋のたもとに一輪咲いているのは、カキツバタ?
花一輪。一輪ほどのあたたかさ。
○ cozy Japanese garden
敷地内には藁ぶき屋根の日本家屋がいくつもあります。
これは茶屋。管理は大変でしょうけれど、全てが美しく行き届いています。
竹林もありました。
手をかけていないようで実はかけている、これぞ日本の美ですね。
○ 石割の松
この岩の前で立ち止まって、しげしげと眺めました。
岩の中から、松が枝を伸ばしています。
みずみずしい自然の力ですね。
見ているだけで、力が湧いてくるようです。
盛岡地方裁判所にある石割桜を見た時にも感動しましたが、こちらも大きな存在感でした。
慣れない場所にドキドキしながらも、散策はその2に続きます。
11月23日、旅の最終日。
昨日がんばった身体をいたわって、朝はゆっくり過ごします。
もしかしたら全身筋肉痛で動けない日かもしれないと思い、特に予定を決めていませんでしたが、思ったよりも身体はダメージを受けていません。
やったあ。いやいや、もっと後で来るのかも…。
10時にチェックアウトして、宇治の町を散策します。
○ 京阪のトーマス
三室戸駅を、カラフルな列車が通過していきました。
小さなホームからはるかにはみだした長ーい車両。
トーマスです。目立ちます。通り過ぎていくトーマスたちと次々に目線が合ってこわいわ!
静岡の大井川鉄道でも、トーマス機関車は大人気だそうですね。
かなり迫力があるらしいので、見てみたいような、見たくないような(笑)。
朝の散歩がてら、宇治川を渡って宇治駅へ。
はー、雅ですね。宇治を訪れるたびに、この町を流れる落ち着いた空気に、癒されます。
宇治駅名物の茶壺ポスト。
余裕で人が入れるくらいに大きいです。
郵便局員が集荷をサボっても、しばらくの間はあふれなさそう。
○ さあどこに行こう
京都駅に荷物を預けて、さてどこに行こうかと考えます。
本当に何も決めていなかったので。
去年の京都旅行で、最後に向かったわら天神にしようと決めました。
到着が5時すぎてしまい、閉門になって参拝できなかったのです。
バスの中から西本願寺。まだ平成の大修復中です。
まず、バスを降りてすぐ目の前にある、金攫(きんかく)八幡宮を参拝。
お金をさらうとは、なんだかご利益がありそうですね。
去年、わら天神に向かう途中でお参りした場所で、夕暮れ時の暗闇に隠れつつある迫力が半端なかったです。
寺社は、明るいうちの参拝がいいんですが、旅行中だと欲張って、ついぎりぎりまで回ろうとしちゃうんですよね。
明るい時に訪れると、なかなか広さを感じる境内でした。
境内には、大きなモチノキがありました。
○ わら天神
不思議な名前のわら天神。これは通称で、正式名称は敷地神社といいます。
前から気になっていたものの、なかなかお参りできずにいました。
ご祭神は、宇治の県神社と同じ、木花咲耶姫。
安産の守り神で、妊婦さんの参拝が多く、藁の護符を授ける場所なのだとか。
私がいる間も小さい子供を抱えたお母さんがお参りにきていました。
ご祈祷でしょうか。お札を返しに来たのでしょうか。
○ 広沢池行きバス
次はどこへ行こうかと、バスの路線図を見ると、広沢池行きのバスが来るようです。
嵯峨野の大覚寺には、風情たっぷりの大沢池があります。
その割と近くに、もっと大きな広沢池があるのは知っており、これまでにも何度か訪れようとしました。
大沢池から直線距離だと、そう遠くはなさそうですが、池同士を結ぶバスはなく、歩いて行くにはちょっと距離がありそうなので、まだ行ったことがないまま。
このバスに乗ったらたどり着けるのなら、行ってみよう。
金閣寺や竜安寺を通る観光ルートなので、社内はぎゅうぎゅうに混雑していましたが、二つのお寺を通りすぎると、一気にがらんと空きました。
仁和寺を車窓から見ます。仁王様を間近で見たのに、シャッターチャンスを逃してしまいました。
○ 池すぎちゃった
終点に着いてみると、そこは別のバス停発着所になっています。
あれ?
運転手さんに「広沢池はどこですか?」と聞いたら、「その道をまっすぐ行って、交差点を左折してください。すみませんねー」と言われました。
(通り過ぎちゃったのかな?ずっと起きていたはずなのに、意識を失っていたのかな?)と思って路線図をよく見てみると、広沢池のバス停のところに小さい文字で「変更あり」と書かれていました。
バス停が変更することってあるのー?
まあでも道を教えてもらったので、その通りにてくてく歩いていきます。
地図を見ると大きそうですが、観光ガイドブックには載っていない池。
とりたてて目立つわけではないシンプルな場所なんだろうと思います。
そこで飽きるまでのんびり景色を眺めていようと考えていましたが、池のほとりに行くと「秋の特別公開」とかかれた看板が掲げられており、なんだかにぎやか。
○ 庭園発見
なんだろうと近寄ってみると、そこではどうやら庭園を公開しているようでした。
え、庭園があるのね?知りませんでした。
予想外の状況に驚きながらも、入り口に向かってみます。
そこは、聖地平安郷というところでした。
普段は非公開の場所ですが、この日ちょうど一般公開をしていたのです。
え~、なに?
平安京じゃなくて平安郷。
世界救世教の敷地と知って、(知らない宗教だ。大丈夫かな)と緊張しましたが、熱海のMOA美術館を建てたところと知って、ちょっとほっとし ます。
中にいるのは、みんな信者の方々なのでしょうか。
○ 入るかよすか
「君主危うきに近寄らず」
「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」
一瞬、両方の言葉が頭の中でせめぎあいましたが、(ま、君主じゃないもんね)と、あっさり腹は決まります。
特に怪しい雰囲気はなかったし、中の庭園が見たいので、拝見させてもらうことにしました。
馬がいたら乗ってみるタイプ(=慎重じゃない)。
途中、こんな表示を発見。
イノシシが出るんですか!出るんですね!
かなり具体的な内容なので、通常モードで出るようです。
○ おさんぽタイム
敷地内は、とても美しく整備された庭園になっていました。
すばらしいわ。
今回は、残念ながら京都の紅葉は不作の年。
ずっと暖かい日が続いて、寒さで赤くなるタイミングがなかったようです。
紅葉狩りをするには、ちょっと物足りませんでしたが、最終日に思わぬところできれいな庭園を見られたので、嬉しくなりまし た。
まあ、ここも紅葉の最盛期ではありませんが、近くの嵐山もまだ赤くなっていないことを考えると、十分すぎるくらいです。
実がなっている木がありました。
かりん?なんだろう?
そう思って見ていたら、「食べられるのかなあ」とそばのおじさんもつぶやいていました。
おいしそうでした。
ここ数年は、京都市内に出るたびに、中国語と韓国語を耳にしますが、ここではいっさい聞こえてきません。
ほぼ日本人ばかりのよう。
会話はみんな京都弁なので、地元の人ばかりのようです。
ガイドブックなどに載っていないからでしょう。
前日の愛宕山とこの日の平安郷は、日本語オンリー、そしてほぼ土地の人のみのようです。和の国ニッポン!
○ 観光客より信者向け
その割に、トイレの注意書きは、中国語でも韓国語でもない、謎の言語でした。
上はタイ語?下はポルトガル語のようです。
普段開放していない場所なので、観光客向けではないでしょう。
信者さんに、タイ人とブラジル人が多いのかもしれません。
○ 野外de野点
竹林の前でたたずむ和服の女性。
なにかしら~?気になるわ~。
彼女が案内する先には、野点が行われていました。
着物姿の人もちらほら見えます。
広大な敷地の中で、緑に囲まれていただくお茶。とても気持ちがよさそうです。
でも、勇気がない私は、遠くから眺めるだけでした。
(きれいだな~)と思って辺りを楽しみながらも、よく知らないこの土地の持ち主のことを、やはりどこかで警戒しています。
何かあったら、すぐに懐刀で立ち回るわ!持ってないけど。
橋のたもとに一輪咲いているのは、カキツバタ?
花一輪。一輪ほどのあたたかさ。
○ cozy Japanese garden
敷地内には藁ぶき屋根の日本家屋がいくつもあります。
これは茶屋。管理は大変でしょうけれど、全てが美しく行き届いています。
竹林もありました。
手をかけていないようで実はかけている、これぞ日本の美ですね。
○ 石割の松
この岩の前で立ち止まって、しげしげと眺めました。
岩の中から、松が枝を伸ばしています。
みずみずしい自然の力ですね。
見ているだけで、力が湧いてくるようです。
盛岡地方裁判所にある石割桜を見た時にも感動しましたが、こちらも大きな存在感でした。
慣れない場所にドキドキしながらも、散策はその2に続きます。