風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

仲良し友との近場の休日(横浜 1-2)

2016-05-18 | 神奈川
その1からの続きです。

○ シーガーディアンをスルー

マリンルージュから降りて、山下公園に戻ってきました。
サザンの「秘密のデート」となると、お次はシーガーディアンでしょうか。
これはホテルニューグランドにあるバーのことです。



ニューグランドに入りましたが、レストランの前には人が並んで待っているお昼時。
バーという時間ではないので、シーガーディアンの前を通り抜けて、パティオ(中庭)に出ました。



きれいに刈り込まれた植木の前で、パチリ。



以前、このホテルの神前式の巫女をやっていたので、懐かしさがこみ上げます。
神主さんはお元気かしら。

○ チャイナタウンの中国茶店



食後の散策に、中華街へと向かいました。
休日なので人がたくさん。賑わっています。



華やかな界隈にはいろんな格好をした人がいるので、私たちも群衆の中に溶け込んで目立ちません。
メインストリートを通り抜けて、関帝廟近くにある、ルナちゃん行きつけの中国茶店に向かいました。



日本茶とはまた違う、深みのあるお茶の香りが漂う店内には、中国茶の缶がずらり。
中国に来たような気分になります。



茶葉を買うと、お店の人がサービスにお茶を淹れてくれながら「今日はなにごと?」と聞いてきました。
お店に入ると、さすがに目立っちゃいますか。
「うふふ、ちょっとおめでたいことが」

○ 痛い足つぼのはずが

次に目指すは、台湾式マッサージサロン。
エステが好きなルナちゃん。私の誕生日の時には、インターコンチネンタルホテルでの全身トリートメントでとてもゴージャスな気分を味わわせてもらいました。
私もマッサージで癒しのおもてなしをしたいところですが、今はせっかくきちんと着付けをしてもらっているところです。
そこで、着替える必要がない中国足ツボコースを予約しておきました。



TVでよく取り上げられる場所らしく、店内には何人もの有名人の写真が貼られていました。
痛さのあまり、キャーとかギャーとか叫び声が飛び交っているものと思いきや、みなさん落ち着いていて、静かです。
施術を受けながらスマホをいじっている人もいます。
あれ?



隣同士の椅子に案内されました。
先ほどのお客さんたちは、慣れているから痛がっていないのであって、私たちは「アイタタタタ」と激痛に顔をしかめるんだろうと覚悟して座ります。
はじめこそ、挨拶代わりに(?)痛いツボを押されて「わっ」と言いましたが、その後はちっとも痛くありません。
あれ?

無痛なので、利いているのかよくわからないくらい。
でもひっきりなしに人がやってくる、人気店です。

○ 脳が弱っています

マッサージの後でお茶を頂きながら、施術者に体調説明をしてもらいます。
2人とも「脳が弱ってマスネ」と言われました。
えっ、脳がおだぶつ?(とは言ってない)
それ、まずいんじゃないの?と慌てましたが、どうやら睡眠不足ということのようでした。
あせったわ~。たくさん寝なくちゃ~。

帰りに編み上げブーツを履くと、するっとすんなり脚が通りました。
2人とも「わあ」と思わず声が出ました。効果てきめん、むくみが取れたんですね。
オツムの弱さも治して~。

○ 大さん橋フェスタ

羽が生えたように足が軽くなって、どこまででも歩いて行きたい気分。
そこで、海沿いの道を通って大桟橋まで行きました。



横浜は異国情緒あふれる町ですが、空に続くようなこの木張りの道を歩くと、自分がどの国にいるのか一瞬忘れます。
旅愁に誘われて、停泊している船に乗って海の向こうに旅立ちたくなります。



大さん橋ターミナルから眺める、赤レンガ倉庫とみなとみらい。いい景色です。



この日は「よこはま大さん橋フェスタ」が開催されており、ジャズセッションやピアノの弾き語りが行われていて、にぎやかでした。

○ ロックマンに会う



なんだか目立つ人を発見しました。気になります。
私たちも半分コスプレみたいなものなので、お仲間気分で一緒の写真を撮ってもらいました。



撮ってもらってから「あなたは誰ですか?」と聞いたら(順番まちがえた)、黙って一枚のソフトを見せてくれました。
「あっ、ロックマン!」
ゲームのキャラクターです。



実物を見たのは初めてでしたが、最後まで無言でした。
ゲームをやったことはありませんが、きっと喋らないキャラなんでしょうね。

○ ナイス・クルーズ

ターミナル内に、さりげなくトム・クルーズのパネルがありました。
「わあ、トムだ」「なぜあるんだろうね?」と言いながら、一緒に写真を撮りました。



ふと、トムが何かメッセージを持っていることに気がつきます。
"Have a nice CRUISE."



ご丁寧に、日本語訳も書いてありました。
「よいクルーズを!」
ここからもクルーズ船が出るから、クルーズつながりということね~。

だしの飲み比べにも挑戦しました。
出されたものは、かつお・昆布・あごの3種。
関東でだしといったら、かつおか昆布。
一番なじみが薄いあごだしは、甘みがあっておいしかったです。

だしではなく、この辺りでティータイムにしようと思いましたが、ターミナル内にカフェが無いことに気づきます。
レストランはありますが、お茶の時間はクローズタイム。
見晴らし抜群の場所だから、カフェがあったらいいのに。
そこで、赤レンガ倉庫まで行ってみることにしました。

○ 鍋フェスタ

赤レンガ倉庫でもフェスタ中でしたが、こちらは鍋づくし。
よくわからないけれど、とりあえず写真を撮ってみます。
鍋と袴って、合うような合わないような。



館内では、目下公開中の映画『あぶない刑事』のパネル展示をしていました。
赤レンガ倉庫は、この作品の聖地のような場所ですからね。



ここは中華街並みに人がいっぱいで、どのカフェにも長蛇の列ができています。
いつまで待つのかわからないくらいの人混みに圧倒されて、カフェを探しながら戻ることにしました。

○ カフェさがし

大桟橋近くまで戻ってみましたが、貸し切りなどでどのカフェも入れません。
お店を探しながらゆっくり歩いていると、オープンテラスでお茶をしている人に「はいからさーん!どこ行くのー?」と声を掛けられたりします。

そうしている間に、シルクセンターの前まで戻ってきました。
この建物の隣にあった、こじゃれたマリンレストランは、いつの間にかジョナサンに変わっていました。
「チェーン店だけど、もうここにする?」
「いいよ」と言うかと思いきや、ルナちゃんは
「もっとほかにないかな?シルクセンターの中とか」と言いました。
人がいなさそうな建物ですが、あるかしら~。館内地図を見てみます。
「喫茶・絹っていうのがあるけど・・・」
「ちょっと・・・微妙かもね・・・」
昭和感たっぷりのレトロな名前に、2人で若干ひるみます。

「でも、ジョナサンはジョナサンだしね」
わかっているチェーン店と、知らなさすぎの喫茶店。
どちらにしようかと悩んでも、答えは出ません。
「まあとにかく、どんな喫茶店か、ちょっと行ってみようか」

地下にあるということで、階段をトントン降りていくと、ますますひとけがなくなり、フロア全体がシーンとしています。
開いているお店がなさそう。ゴーストタウンならぬゴーストビルディング・・・外はにぎやかな観光地なのに、資格のような不思議なところ。
みなさん、一度彷徨いこんでみてください。

○ 喫茶・絹

そして探し当てました。喫茶・絹!
純喫茶かと思いましたが、ちょっと違います。
スナックみたい。スナックですよね。スナック知らないけど。



るなちゃん、泣いてるの?お店の前でうれし泣き?
入り口からは中の様子はわかりません。
チープさとディープさが混ざっている気がムンムンします。
まあ、二人だし、いっか。
勇気を出して中に進みました。



おずおずと店内に入ると、中は意外に広く、入り口近くにいた男性4名のグループが「いらっしゃい、お茶?」と声をかけてくれました。
あまりに気さくに話しかけてくれたので、お店の人たちが休憩中なんだろうと思います。
「ええ、入っていいですか?」
「大丈夫じゃない?私たちもだから」
おや、と思って奥に目をやると、カウンターの向こうにひっそりと年配の女主人がいました。



あ、皆さん、お客さんだったんですね。
店内には大きなカラオケ機械があります。
カウンターには男性が一人いて、新聞を読んでいました。



カウンターの男性にドリンクを出してから、女主人が私たちのテーブルに来て「注文、何にします?」と聞きました。
「メニューはありませんか?」と聞くと、「ないのよ~」とのこと。
えっ、ないの?ないの?(心の中で繰り返す)

予想外の答えにまたもやひるみながら、「ええと、じゃあ、コーヒーを」「私は紅茶を」とお願いします。
一見さんなのに、常連みたいなオーダーをすることになるなんてー。
本当はココアが飲みたかったのですが、それを聞く勇気はありませんでした。

おそらく普通のリプトン茶が出てきましたが、メニューがないので、お会計時まで値段は不明。
(ぼったくりカフェってあったっけ?バーだけだっけ?)とちらっと考えます。

大桟橋や赤レンガ倉庫とは全然雰囲気が違う、リアルなディープさをお茶と一緒に味わいました。
お店を出て「なんかすごい場所だったね」と顔を見合わせて笑います。
さっきジョナサンに入っていたら、このインパクトは味わえなかったわ。
何事も、無難な方ばかりを選んでいてはいけませんね。
ルナちゃんの勇気ある(?)発言に、感謝です。

○ はいからさん終了



絹の上の中2階にある横濱着物ステーションに戻り、私服姿に戻ります。
スタッフの方に見送られて、お店を後にしました。
袴姿でのそぞろ歩き、楽しかったなあ。

外に出るともう夕方。そろそろ夕食の時間です。
「中華街にはさっき行ったし、なんか中華って気分じゃないなあ」
「モトヤはどう?」
「いいね、そうしよう」

○ 元町モトヤへ

モトヤとは、元町にあるパンケーキ屋さん。
いつ行っても行列ができている人気店です。
久しぶりに行ったら、外観が少し違っていました。



「あれ、入り口がちょっと変わったね」
「オープンテラスも屋根つきになったね」
行列はありませんでしたが(まだ夕食には時間が早いせいかな)と思い、中に入りました。



○ つるつるのパンケーキ

メニューを渡されて、パンケーキを選びます。
「全粒粉か、そうでないか」をチョイス。
あれ、前は全粒粉じゃなかった気がするけれど?
と思いながらも、口にはせずにオーダーしました。

つるつるの、きれいなパンケーキがやってきました。
私は熟成ソーセージとベーコン、ルナちゃんは国産チキンのグリル。



○ 見知らぬ店名

食事を済ませてレジ台に行くと、目の前にショップカードが置いてありました。
カードには「Pancake Ristorante(パンケーキ・リストランテ)」と書かれていました。
えっ?

レジ打ちの店員さんに尋ねます。
「あの、ここ、モトヤじゃないんですか…?」
我ながら変な質問だと思いましたが、店員さんは
「あー、前はそのお店だったようですね」と言いました。
「え?ここは変わったんですか?」
「はい」



「店名が変わったとかじゃなくて、お店自体が変わったんですか?」
「自分はこの店になってからですが、そうだって聞いてます」
なんということでしょう。モトヤではなくなっていました。
新しいお店になったので、オープンテラスを改築したんでしょう。

えー、聞いていなくってよ~。ビックリです。
このことをまだ知らないお店のファンも多そう。
私もカードの文字を見なければ、気がつかないままだったでしょう。

○ 元町・中華街駅



お店から、みなとみらい線の元町・中華街駅まではすぐ。
お互い東急沿線住まいなので、電車に乗ってしまえば家まですぐです。
始発駅なので、空いている電車に乗り込みました。



こうして今回のサプライズは、無事に終了。
予想外のことも起こって、それもまた楽しめました。
なじんだ地元横浜で、普段とはちょっと違う非日常感を味わった一日でした。

翌日に続きます。


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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2016-05-24 07:59:10
凄いですね。
リカさん、巫女さんの経験があるんですね。
きっと和装も似合うのでしょうね。

痛くない足つぼマッサージって
どんなのかな?

「脳が弱ってる?」
私もぜったい言われそうです。(泣)
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アネッティワールドさんへ (リカ)
2016-05-26 01:49:57
たまたまご縁があったので。いい経験ができました(*´v`*)

痛くない足ツボ、不思議でした。まさに「ツボを心得ている」といったところなんでしょう。

まあ、脳がこれ以上弱らないように、お互い頑張って脳の強化にいそしんでまいりましょう(笑)!
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