ringoのつぶやき

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景気減速懸念で日米欧の株価指数に変化

2012年10月01日 15時01分09秒 | ケンミレコラム

 

◆日銀短観では製造業の景況感が悪化した

本日(10月1日)の寄り付き前に発表された9月の企業短期経済観測調査(日銀短観)は、大企業製造業の景況感が悪化する結果となりました。大企業製造業の業況判断指数(DI)は、前回6月の短観がマイナス1で、今回はマイナス3となり、2ポイントの悪化になっています。先行きについてはマイナス3のまま横ばいでした。

一方、大企業非製造業の業況判断指数(DI)はプラス8で、前回6月と変化なしとなっています。ただし、先行きはプラス5となっていて、悪化する見通しになっています。

大まかにまとめるならば、製造業の景気は悪化傾向で、先行きの改善も見込めない。非製造業は足もとはしっかりしているが先行きは楽観できないということになります。

最近の株価の傾向も日銀短観の結果のとおりで、製造業の株価が不振、内需系の株価が堅調という傾向が出ています。

ただし、製造業の株価水準を考えますと、年初来安値水準に位置している銘柄も多いので、足もとの景気悪化は織り込んでいると考えることができます。しかしながら問題は先行きの景況感で、製造業、非製造業ともに悪化傾向にあることから、株式市場全体に先行きが不安視されることになりそうです。

◆米国でも製造業の指標が悪化した

先週末の米国市場は、NYダウが-48ドルと反落しました。取引時間中には100ドルを超える下げとなったのですが、下落の要因になったのが製造業の指標悪化でした。

当日に発表されたシカゴ購買部協会が発表した9月の製造業景気指数は49.7となり、景気拡大の境目となる50を3年ぶりに下回りました。

今晩(10月1日)には9月のISM製造業指数が発表されますが、6、7、8月と3ヶ月連続で50を割り込んでおり、4ヶ月連続で景気の境目である50を割り込む可能性が高まっています。

◆日米欧のトレンドに変化がでるか?

世界的な景気減速が警戒されていることを前提に欧米の株式市場のチャートを見てみますと、上昇トレンドを維持できるかが意識される場面になっています。

代表的な25日移動平均線を基準にしますと、欧米ともにきれいな右肩上がりのトレンドを作っています。しかしながら、直近の株価が調整して、移動平均線に近づいています。
NYダウはまだ余裕があるものの、ドイツのDAX指数は目先で下げ続けると割り込む水準までになっています。まだ上昇トレンドの調整の範囲といえますが、今晩に大きく下がってしまうと移動平均線を割り込んでしまいますので、投資家が上昇トレンドを疑問に感じてくるのではないかと思われます。

一方、日経平均は25日移動平均線だけではなく、75日移動平均線も割り込んでいますので、短期的な上昇トレンドの可能性は少なくなってしまっています。中期的な上昇が続く前提であれば前回の安値を割り込まないことがポイントになりますので、9月6日の8646円が最後の砦と考えられます。

製造業は世界景気に連動するといってもよいので、日本の製造業だけが良くなるということは考えにくいシナリオです。特に中国景気の回復がカギになると考えられていますが、米国の製造業も悪化して株価指数の上昇トレンドが崩れてしまうと、日経平均も下値を試す展開になってしまう可能性があります。

ただし、ダラダラと下がらずにスピードが速くなって一気に前回の安値を割り込むような動きになれば、短期的なリバウンドを狙える可能性があります。その場合には「転換点ソフトのシグナル」が反応する可能性が高くなりますので、今後の株価の動きを注目して欲しいと思います。



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