goo blog サービス終了のお知らせ 

ringoのつぶやき

音楽、ガーデニング、株、社会経済政治、etc・・・・日常の色々なことを書きたいと思います。

「初押しは買い」と考えたときの判断基準

2012年10月22日 21時29分30秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)「初押しは買い」の投資家の心理を示している。
2)押し目の判断は、投資家のスタイルによって変わってくる。
3)買いだけではなく、買ったあとの売りも考えて投資判断をしないといけない。

◆週末の米国株式市場が急落

先週末の米国市場で、NYダウが-205ドルと大幅下落となりました。発表された企業業績が良くなかったことが主な原因ですが、10月19日が「ブラックマンデーが起きた日」だったので、投資家心理に警戒感を与えたという指摘もありました。

ブラックマンデーが起きた日と同じ日だから株が下がるというのは、何の根拠もない迷信やジンクスのようなものです。しかしながら、迷信のようなことが専門家の解説で指摘されるほど、株の値動きはわからないものという裏返しだと思います。また、将来がわからないから、投資家心理の影響が大きいともいえます。

国内株式市場はNYダウの急落を受けて売り先行で始まりましたが、売り一巡後は下げ渋りました。NYダウは急落したものの、上昇した分を吐き出した範囲だったことや、為替市場では円高が進んでいないことから、押し目買いがしやすい心理状況だったと考えられます。

◆「初押しは買い」の投資家心理

相場格言に「初押しは買い」という有名なことばがあります。株式用語で「押し」とは下がることを意味しますので、「最初に下がったときに買ってみるといいですよ」という格言です。

ただし、どれくらい下がったら買ってよいとか、細かい基準があるわけではありませんので、格言をそのまま実践で使えるものでもありません。むしろ、この格言が意味するところは、上昇したあとの投資家の心理と考えるとよいと思います。

「初押しは買い」という心理になるのは、「勢いがある上昇のあと」にあてはまることです。上昇といってもいろいろな動きがありますが、勢いがある上昇ということは、強気の投資家が多いことを意味しています。

勢いのある相場に乗り遅れた投資家なら、下がったら買いたいと思っているでしょうし、高値で売って儲かった投資家なら、下がったらまた買いたいという気持ちで見ていることもあります。

したがって、「初押しは買い」というのは、「勢いよく上昇した後に下がったときは、買いたい投資家も多いので戻りやすい」ということです。

先週の日経平均は、日足チャート上で「上げ三空」「五陽連(ローソク足の陽線が5日連続すること)」と強気サインが相次いでいました。したがって、今日の前場は投資家が強気になった直後の下げですので、「初押しは買い」という気持ちで見ていた投資家も多かったので、下げ渋って切り返したと考えられます。

◆「初押しは買い」の判断は投資家のスタイルで決まる

「初押しは買い」だとしても、買うかどうかの判断は「どれくらいの期間」で「どこで売るか?」の2つを考えてから決めないといけないと思います。

今朝の押しを買って日中の戻りで売るというデイトレならば、決済する期間は今日中で、とても小さい目標を立てることになりますから、今日だけ下げ渋れば、押し目買いは成功になります。

一方で、仮に日経平均が戻り高値に挑戦するというシナリオで9200円程度を目標にするのであれば、期間が長くなって不確定要素も多くなりますから、押し目買いの判断も難しくなります。ただし、売り目標だけ考えて、期間の方は漠然と「いつかなるだろう」という気持ちで買う人も多いのではないでしょうか。

今の勢いある上昇が続いて目標までいく前提であれば、連日上昇が続かないといけませんから、そうならなかったときには損切りして撤退することになります。

どうやって判断するかは投資家スタイルによって千差万別ですが、上昇が続くという判断の代表が「移動平均線」です。

短期的な上昇の目安として「5日移動平均線」が使われることが多いのですが、日経平均の上昇が続くときは、5日移動平均線に沿っていくことが過去に多く見られています。

今日の前場は、5日移動平均線がサポートになって下げ止まりました。上昇が続くシナリオで買っている投資家であれば、「どれくらいの期間」は「5日移動平均線の角度」が重要になります。角度が変わったり、株価が大きく移動平均線を下回ったりすれば、上昇が続いて9200円まで上昇するというシナリオが「ハズレ」になる可能性が高いので、損切り撤退をするはずです。

ところが「いつかなるだろう」という気持ちで買っていると、下がっても撤退する根拠もないので持ち続けてしまいます。この結果が「塩漬け株」を作ってしまう原因です。

もしも「初押しは買い」だと思ったときには、買いタイミングだけではなく、売るときのことも考えて判断するようにしていきましょう。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。