ringoのつぶやき

音楽、ガーデニング、株、社会経済政治、etc・・・・日常の色々なことを書きたいと思います。

長く持っている塩漬け株をどうやって解消するか

2012年12月03日 15時48分02秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)塩漬け株を売れない理由は3つある。
2)どうせ売るならば、株式市場が高いときに売った方がよい。
3)塩漬け株は気持ちのマイナス面が多いので、スッキリした気持ちになると考える。

◆日経平均は7か月ぶりに9500円台を回復

本日の日経平均は、前場で4月27日以来の9500円台を回復する場面がありました。節目と意識されていた水準を抜けたのですが、そのまま一気に上昇するというわけではなく、9500円は保てずにもみ合いとなりました。

為替の円安水準が大きく変わったわけではありませんし、海外株式市場もまちまちになっていますので、上値を積極的に買う材料が見当たらない状況と考えられます。外部環境の変化があれば高値抜けで上昇に弾みがつくという動きも考えられますが、今回の9500円台回復は目標達成感の方に投資家の気持ちが傾いたようです。

◆塩漬け株はどうして売れないのか?

株式市場の上昇が続くか、調整となるかは、未来予想なのではっきりわかるわけではありません。しかしながら、過去と比べて上がっているか、下がっているかは、誰が見ても上がっているとわかります。したがって、今の環境で塩漬け株を持っている人なら、少しでも売って身軽にすることを検討した方がよいと思います。

ただし、塩漬け株にしてしまうくらいですから、売る決断はなかなかできないと思います。塩漬け株を売る決断ができない理由として、おそらくは以下のような理由があるのではないでしょうか。

1.もっと上がるかも知れないので売れない。
2.評価損を考えると、売ってもしょうがない。
3.長く持っているので、すぐに売る理由がない。

1.「もっと上がるかも知れないので売れない。」の対処法

この理由で売れないのは、塩漬け株だけではなく、株式市場が上昇しているときであれば、投資家が感じる気持ちだと思います。

◆対処法

株式市場が上がっているときは、先行きに期待があるから上がっていますので、「もっと上がる」と考えてしまうのが普通です。持っている株を「1円でも高く売りたい」と考えてしまうと、上がっているときに売ることができません。

反対に高値から下がってくると、「また上がるだろうから」と思って、これまた売ることができなくなります。

ただ、上がっているときに売らなければ最高値では絶対に売れませんから、最高値は狙って売れないので、どうせ売るのであれば「上がっているときに売る」という気持ちになって対処するようにしましょう。

2.「評価損を考えると、売ってもしょうがない。」の対処法

評価損が大きくなり過ぎてしまうと、上がっても下がっても評価損がそれほど変わらないと感じてしまって売れなくなります。

◆対処法

たとえば、100万円で買った株が30万円になっていますと、底値から10%も上昇しているのに、評価損が70万円と67万円を比較してしまいますので、「そんなに変わらない」と思って何もする気にはなれないことがあります。

この対処方法は、チャートチェックで短期と中期の波動ラインを表示して、赤い上昇波動が引かれて、過去の上昇率と比較してみることが一番です。今の環境では、日経平均が短期と中期の上昇波動ラインが引かれていますので、個別銘柄でも両方引かれている銘柄が多くなっています。「目で見て」売る気持ちになる対処がおすすめです。

3.「長く持っているので、すぐに売る理由がない。」の対処法

塩漬け株は「長く持っている」ことが多いと思います。何年も持つことができているので、どうしても売る理由がなければいまさら売ろうとは思わないでしょう。2の理由にも近いのですが、おそらくは安心して長く持てる「大型株の塩漬け」ではないかと思われます。

◆対処法

大型株だから長く持てるというのは、「倒産しなければ、いずれ戻る」という気持ちが強くなっているのだと思います。そんなときには、「業績をチェック」してみることがお勧めです。

過去のデータがわからないくらい古いと難しいですが、ケンミレの決算情報には2008年からのデータがあります。買ったときの売上高や経常利益、1株当たりの利益が下回っているのであれば、倒産しないといっても戻る根拠が少ないので、株式市場が上昇しているときに売ってしまいましょう。

◆塩漬け株を売ったときのメリット

「塩漬け株」を持っている最大のデメリットは、気持ちが後ろ向きになってしまうことです。したがって、塩漬け株を売るときに考えてほしいのは、投資で成功するために自分の気持ちを前向きに持っていくためと考えることです。

現金100%の状態が一番前向きになれて、冷静な気持で相場を見ることができます。特に大きく下がった転換点で買うときには、評価損のある株を持っていると、さらに損が増えてしまいそうで決断がしにくくなります。

株式市場が上がっているときに1000株でも2000株だけでも売って、資金と気持ちを「スッキリ」した方が長い投資生活で成功する可能性が高くなると思います。

レポート担当:ケンミレ株式情報 市原 義明



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。