なんか、和気藹々とした平和なシーンが続くと、
それだけで
「作劇のバランスとして、この後いやな展開がくるな……」
と思ってしまう。
こういうメタな見方してしまうの、いやね~。
栄一の屋敷を訪問したとっさま&かっさまの
帰り道のシーンで、
「とっさま、死ぬのでは……」
と思ったら、やっぱり。
来週亡くなってしまうんだな……。
大隈にかけあい、「改正掛」を設立した栄一は、
所属メンバーとともにアイディアを出し合い、
逓信、測量、度量衡の統一等々、
必要だと思うことを次々と実施。
新しいことをチームで始めて、
成功を積み重ねていくわくわく感。
薩長土肥と旧幕臣の対立もあるのだけども、
最終的には認め合う優しい世界。
それがご都合主義に見えないのは、
ちゃんと栄一のポジティブさと手腕を
描いているからだね。
大久保利通の年齢は知らないのだけども、
「一部の若手が勝手にやってる! けしからん!」
って怒ってるってことは、結構歳いってるのかな?
若く見えるのに老害感がすごい。
改正掛をつぶすべしと岩倉に掛け合うが、
岩倉は取り合わなかった様子。
しばらくは大久保が障害として
立ちはだかることになるのかしら。
【その他いろいろ】
・消印のこと、「汚れじゃないの?」って言ってたのに、
その後、切手に判を押してるのを見せることで、
「消印のこと、ちゃんと理解したんですよ」と示してる。
・千代ちゃんが相変わらず良妻賢母すぎる。
・前島密、郵便制度の開始には携われなかったけど、
ちゃんと郵便の父として名が残ってよかったね。
・兄いが来て、新政府への恨みを口にしても、
栄一は静かに思いの丈を述べる。有能。
この描き方だと妬んで邪魔してるだけに見えちゃうよね。
明治初期を描いた大河、これまでことごとく脱落していたので、こういう社会のシステムの構築を描いていたかどうかわからないけど、私は初めて見たよ。
外国のものを参考に導入したとしても、あれこれ短期間に替えていったのはすごいね。
珍しいよね。いつも小物役は伊藤とかなのに。
これからどんな感じになっていくのかしら。
改正掛になった栄一たちが、
「あれもこれもあれもこれもやらなきゃ!」って
課題の洗い出しをしているところで、
一体何から手を付けるんだろ…と呆然としてしまったよ。
でも、後世のわれわれは、あそこで話に出ていたものは議会開設を除いてこのあとたった数年で実行されることを知っている。
知っているけれど、何と大変なことだろうと改めて思いました。
ちょっと鳥肌たっちゃった。すごいよ。
あにぃが、栄一のことをわかってくれてよかった。
平九郎も長七郎も失って、自分を責めているだろうに。
ブリュナと上手くやれるのかな。
富岡を調べてても、あにぃは開設直後くらいしか目立つ話が出てこないんだよね。
栄一が「侍の世はもうごめんだ」と言ったあのあとの台詞。
侍がいなくなっても、結局戦争をしちゃうんだよねと、かなり切なかった。